2008年01月03日

第2部11/24リベルタ KAMOME LIVE レポ

19:37 第2部の開始です。
サックスの松原さんは黒いブラウスに黒いズボン。
バイオリンの石田泰尚様は黒のブラウスなんですが、赤いパイピングが入っています。ズボンは黒。
ピアノの中岡太志さんは黒いシャツに白のパイピングで植物を模した模様が全面に施されています。ズボンは黒。
最初の曲はピアソラの「ミケランジェロ70」。
おお! いきなり石田様の弓毛が切れました!
いつも柔らかい表情の中岡さんの表情が冴えない様に見えました。2日連続 KAMOME LIVEの疲れが、休憩の間にガクンと来ちゃったんでしょうかね?
でも皆様、ご安心下さい。中岡さんのピアノのタッチは本当にナイス。
リベルタのコンサートでは「定番」と言っても良い曲ですね。この「ミケランジェロ70」は。演奏する方も、聞く方もお互いに信頼感で結ばれている……そんな風に思わせてくれる素敵な1曲でした。
曲が終わると中岡さんがマイクを持ちました。
「お酒を飲みながら聞けるって本当にいいなあ。僕も出来る事ならそちら側に座って、リベルタのライブを客観的に聞いてみたいなと思います。
次に演奏する曲は、『天使のミロンガ』です。ミロンガは、タンゴがベースになっておりまして、スペインのハバネロが変化して行った物です。ミロンガは普通早いテンポのミロンガを指すのですが、ピアソラはゆっくりとしたテンポのミロンガを作りました。」
この曲も、リベルタの演奏ではお馴染みですが、石田様のバイオリンの弾き方がいつになくアンニュイな感じ。ふふ。こんな感じの石田様も良いではないの。萌〜。
こうして石田様の演奏の歴史を振り返ってみると、少しずつ変化して行っていると思いました。3年位前には「男・石田!」を全面に出した演奏だった気がする。それが「エロ格好イイ」要素が加味されて、今日はアンニュイな石田様ですよ。
毎回新しい石田様。
毎回ニヘドンの心臓はキュ〜ン!!
おっと〜、左手くるりんが出ましたよ! マーたんさん、ちゃんと見てくれましたよね!? 左手くるりん… あれ? 駄目だ。 マーたんさん石田様の演奏中はいつも石になっているから、下手に話しかけない方が良いです。
およ! 今度は石田様、バイオリン本体をぐるりと肩の上で左回転させました。うーん、又、石田様の新しいワザだ! マーたんさん、今の見ました? 今の…… あ、駄目だ。マーたんさん、只今石になり中。石田様ファンが石になるって、そんなオヤジーな事で良いのかしら? え?黙って石田様の演奏を聞け…… はい、大変失礼致しました……。
でもちょっと石田様、休憩時間中に、ちょっとお酒を飲みましたね? 目の周囲がほんのりと赤い。 もしかしてアンニュイじゃなくて、「へべれけ」?
いやいや、そこまでは行ってませんね。一杯気分? ほろ酔い気分? 何はともあれ、充実の1曲でした!

中岡さんのMCタイム。
「次はピアソラらしくない楽しい曲をお聞き下さい。『ミロンガ・ピカレスク』です。」
石田様のチューニングは、またまた念入りです。
冒頭の激しい弓使いに、案の定弓毛ブチ!です。今日は一挙に2本切れました!切れた弓毛の1本が石田様の頭に引っ掛かってしまいました。そのままの状態で弾き続ける石田様の姿の何とも壮絶な事! その内、頭に引っ掛かった弓毛が取れ、ボウイングでダウンダウンでピッピッピッと弾く時、切れた弓毛が左右に揺れて、凄い絵に! 短い曲ながら、怒涛の演奏風景が目の前に展開されました。
演奏が終わると、石田様はあっという間に袖に退場。どこまでも嵐な男でございます。
残された松原さんは、慌てず騒がず静かに立っている。松原さんって、こういう時、ちょっとポーカーフェイスなのが可笑しい。中岡さんは悠然と立ち上がると慣れた仕草でマイクを持つ。
「後半は、ミロンガを集めてみようと思いました。次の曲は『我が愛のミロンガ』。タンゴの踊りでもよく使われる曲です。男女が足を絡ませて踊るシーンを思い浮かべながら聞いてみて下さい。
この曲は中岡さんと松原さんのデュオの演奏です。この曲はね、リベルタのコンサートには欠かさず足を運ぶ方なら、もうご存じの、ただただ松原さんが超格好イイ演奏をしてくれる「松原さんスーパースター!」の曲なのであります。
今までひたすら石田様をガン見して来たニヘドンが、この曲では松原さんをガン見なのであります! あら、松原さん、短いネックレスしてるじゃん! 白い丸首のシャツの襟口が見えるよりよっぽどお洒落。
何よりも演奏がバッチリ決まって、松原さん、ヒューヒュー!
お疲れ様の松原さんが退場すると、入れ替わりに(ニヘドンの)石田〜リンが登場。待ってたわよ、ダ〜リン。
次の曲は「エル・チョクロ」。中岡さんと石田〜リンのデュオです。
中岡さんが解説をします。
「『エル・チョクロ』は『とうもろこし』の意味です。作曲家本人が、とうもろこしが好きだったからとも、赤毛の人のニックネームとも言われています。
もともとタンゴは2で割り切れるリズムで作られています。タンゴをエロ格好イイ音楽として我々は捉えているのですが、『エロ・チョクロ』……… あ、『エロ・チョクロ』って言っちゃった!」
中岡さん、可愛い!言い間違いなんだけど、中岡さんが間違えるとスゴい爽やか〜!
中岡さんが喋っている間、石田〜リンは左手を下に下ろし、バイオリンのネックを持ってじっと立っている。
この曲は一応タンゴのジャンルに入るのですが、クラシックっぽいスパイスが効いた、なかなかお洒落な曲。
まあ、どんな曲でも、リベルタ・マジックで、都会的なお洒落な曲調に大変身しちゃうんだけどね。
中岡さんが両手でピアノをたたく演出もあり、中岡ファンは見逃すな!って感じですよ。
中岡さんの演奏も光っているけれど、中岡さんのペンダントヘッドもキラキラ反射して眩しく輝いています。
う~ん。。。。。。。 凄く良い。。。。。。 身も心もリベルタ・ワールドに溶け込む様です。

演奏後、中岡さんが言葉を発します。
「 ここでゲストを紹介します。 斎藤雄介です。 」 おおお! 斎藤さんの出演は初日だけだと勝手に思い込んでいたので、
これにはびっくりです! 
中岡さんが続けます。 「 まず斎藤君に、ピアソラの 『 昔むかし 』 を演奏してもらいたいと思います。
原曲はピアノとオーボエなんですけど、今日はピアノとクラリネットで、しっとり聞かせてくれると思います。」

そして、中岡さんと斎藤さんのデュオ演奏が始まりました。 斎藤さんの音は、昨日より、しっとり感120%増量キャンペーン中
って感じ。 たった1日で、これだけこなれるなんて、さすがプロフェッショナル!!
もう斎藤さんは以前からリベルタの一員だったみたいな感じです。
中岡さんも大きな賛辞を贈りました。
「 斎藤君は石田と同じように、神奈フィルの奏者です。 テクニックがしっかりしていて、もう1度どこかで共演してみたいと思っています。 」 ほほ~。 中岡さんも認めるテクニシャンなんですね。

中岡さんが次の曲の解説を始めます。 「 次の曲は 『 フーガと神秘 』です。 斎藤君を交えて4人で演奏します。
この曲はトリオでも演奏しているのですが、いかにトリオだと大変かと言う事が分かって頂けると思います。
・・・・・・・ あれ? 2人は何をしているんだろ? 」
中岡さんの言う2人とは、この時点でステージに居ない松原さんと石田様の事を指しています。
中岡さんが、 「 4人で演奏する 」って言ってるのに、出て来る気配が無いのです。
中岡さんが言います。 「 まったりしてるのかね? 」  ふふ。 あんな狭い控え室でね。
中岡さんは言いながら、控え室の方へ歩いて行き、カーテンの隙間から控え室の中を覗き込みます。
そして中に声をかけました。 「 もう本番なんだけど・・・・。 」
せっつかれて松原さんが出て来て、石田様も出て来ました。 石田様の首筋は真っ赤です。 
石田様ったら、ハーっと肩で息をしています。 うほ! 目がすわっていますよ、石田様!!
そして、どういう訳か、松原さんを下からすくい上げる様に、すわった目で見ています。 石田様、その目つきは、ちょっと怖いです! でも、どんなに酔っ払っても、演奏は確かなのが、石田様の凄い所。 斎藤さんも、昔からリベルタのメンバーだったみたいなノリで熱烈に演奏をしています。 松原さんも、いつも身体の動きは激しくないのに、この曲に来たら、肩や腰が、横方向に
くねっていたかも。 第1部で、石田様がしらふ状態だったので、ちょっと面白味に欠けるかな? なんて思ってしまったのですが、大丈夫でしたね。 ちゃんと KAMOME でのお約束の様に、赤くなってくれましたねえ。 ほ~ら、弓の動かし方が、かなり危険ですよおお~。 

演奏が終わると KAMOME の女性スタッフがワイングラスを4つ乗せたトレイを持って登場しました。
「 すごい! 何も言ってないのに、出て来たなあ。」 と中岡さんが、茶化します。
今日は何故か、トレイの上のワイングラスが不揃いで、一番最初に中岡さんが一番背の高いワイングラスを手に取りました。
女性スタッフは次に石田様の前に歩み寄ります。 石田様は赤ワインに手を伸ばそうとして、スタッフに小声で何やら言われて
白ワインを取りました。 スタッフはそのまま隣に立っていた斎藤さんの方へ向き直りますが、石田様は赤ワインに未練がある様な視線を送っていました。 後の2つは斎藤さんと松原さんがスムーズに受け取り 乾杯!!

中岡さんが突然松原さんに話を振りました。 
中岡 「 松原、カツオ好きだよね? 」
松原 「 基本的に何でも好きです。 」
中岡 「 カツオを愛しているんじゃないの? 」
松原 「 カツオ、愛してますよ。 まぐろも愛してますよ。 」

うぷぷぷぷ。 この会話だけ切り取ると、とてもライブハウスでのミュージシャンの会話じゃないんですけど・・!
「 ちょっと飲ませてね。 」 と中岡さんが言って、ワインを一口ぐびり。

そしてまた中岡さんが解説を始めます。
「 次に演奏するのは、ピアソラの 『レオノーラの愛のテーマ』 です。 リベルタは、ピアソラの曲を演る時は、バンドネオンのパートをサックスが演っていたのですが、この曲は最初からサックスのパートが入っているので、サックスがサックスのパートを吹いてしまうと、バンドネオンのパートを演る人がいなくなってしまう。 それでトリオでは出来ない曲だったのですが、今日は
エロ格好イイ男4人衆で演奏してみたいと思います。 」

まずは、ピアノとクラリネットがメロディーを奏でて行きます。 まだお仕事が始まらない松原さんはハンカチで顔を拭いています。
同じく、まだお仕事が始まらない石田様は、左側に顔を俯け(客席から見ると右方向ね。つまり客席から顔を背ける感じ?)、
両手をクロスさせて下を向いて何となく身体を揺らせています。 顔は、ほんのり赤くて、まるで、電車の中でグダーッとなってる酔っ払いじゃん!! でも!!お仕事の時間が始まると、きっちり演奏をこなすんだから、凄い人です。
一体、どういう身体の構造になっているのですかね? 酔いと演奏は、全く別物だと?
何はともあれ、エロエロムード満点の演奏に、二へドンもメロメロデロデロになって、二へドンは思った。
「 私、石田様に恋してる!? 」・・・・・・・・・・・ あ、今更~な事言っちゃって、ごめんなさい。 おほほほほ。
余りの熱演に 石田様の弓毛がブチッ!! 石田様の弓毛が切れると、前のテーブルの10名位の人々が目配せし合うのは何故なの? ( 笑 )

演奏後、中岡さんが、喋りのお仕事をします。
「 また機会が有れば、4人で演ってみたいと思います。 斎藤君って、年上の感じに見えるんですけど、1番年下なんですよね。」 はい、何でも、神奈川フィルの中でも一番若いらしいですよ。 「 今日、一緒に演奏してみて、どうでした?」
斎藤さんが答えます。 「 憧れのトリオであったので、最初に共演の話を聞いた時は、俺でいいんですか?って感じでした。
長年のファンの方から見ると、余所者だと思われるかもしれませんね。 」
中岡さんがフォローします。 「 そんな悪いファン、うちに居ないよ。 」
さっすが、中岡さん。 自分のファンに全幅の信頼を置いちゃってますね!!

そして、最後の曲の時間が来てしまいました。 中岡さんが、心なしかしんみりした感じで言葉を続けます。
「 最後の曲になりました。 最後の曲は 『 五重奏の為のコンチェルト 』 をお贈りします。 この曲はピアソラが自身の
  タンゴ楽団の結成10周年に奏者の為に贈った曲です。 もともと五重奏の曲ですから、 リベルタで演ると、ピアノが
  両手でオクターブいくので、ベースパートを弾く人がいなくなってしまう。 それで今までトリオで演奏する事が出来ませんでし  た。 どうぞ、お聞き下さい。 」

演奏前、石田様は念入りに念入りにチューニングを行ないます。 ピアノがイントロ部分を奏でている間に、石田様はヴァイオリンの「渦巻き」 を耳に当てて、弦をはじきました。 自分が出す音には絶対に妥協はしない、みたいな気迫を感じます。
こういう時には、こちらも思わず緊張してしまいます。 「 この程度でいいじゃん? 」 と毎度妥協の嵐の二へドンとは、
音楽に向き合う姿勢が全然違います。 「 お前は間違っている! 」と叱られている様な被害妄想気分にもなっちゃいます。

でも、石田様の演奏が始まると、もう全然! 幸福でメロメロメロ~ン!!
石田様の立ち位置の前には、黒く上面が斜めになったスピーカーが床に置かれています。 今までの演奏では、石田様はそのスピーカーには見向きもしなかったのですが、突然、そのスピーカーに右足を乗せ、ヤクザスタイルで演奏を始めました!
スピーカーの高さと、石田様が足を乗せた時の具合が丁度良かったんでしょうね。 すっかり気に入った様子で、その後ずっと
スピーカーに片足を乗せていました。 もう、あのスピーカーは、 石田様の 「 俺様の足台 」 ですから、他の人は足を乗せないように!! ( 笑 )

石田様は別世界に入っています。 弾けば弾く程、どんどん世界に入っちゃう石田様なのよね。
ソプラノサックスとピアノがメロディーを奏でている間、石田様は暫し、ヴァイオリンお休み。 その間、石田様は左手を腰に当てていたのですが、指を開く間隔が、弦に置く指のポジションになっているので、ちょっと微笑ましかったです!
さすが、30年もヴァイオリンを弾いていると、身体の隅々が、ヴァイオリン演奏仕様になっちゃっているんでしょうね。
石田様のピチカートが始まりました。 恐らく、世にたくさんいるヴァイオリニスト達の中でも、ピチカートの音の美しさは石田様がナンバー1 ではないかと思います。 ただ弦をはじくだけじゃないんです。 はじいた音が、弓で弾いた時と同じ様に、生き生きと会話しているんです。 そんな風に思うのは二へドンだけでしょうか?

二へドンが石田様のピチカートにジンジンしている間に、斎藤さんがベースクラリネットに持ち替えました。
二へドンはベースクラリネットの演奏を間近で聞くのは初めてです。 前の日のリベルタ感謝祭では、二へドンが座った席から
斎藤さんが全く見えない席で、身体を横に乗り出せば見えたと思うのですが、余り大幅に身体を動かすと後ろの人が迷惑だろうなと、遠慮してしまったので、今日は斎藤さんがバッチリ見える席でラッキーでした。
「 何であんなに大きいのかな? 」 あの大きさは誰が決めたんだろう? あの大きさでなければ、駄目なんだろうか?
今まで、ベースクラリネットの事なんか考えた事もなかったので、非常に興味深く見てしまいました。
そこへ、ソプラノサックスの音が絡んでくると、まあ、何て神秘的な感じでしょう。
すごくいい感じです。 クラリネット1本で、リベルタ・ワールドがさらに銀河系の外まで広がったって感じですよ。
この演奏は、まさしく 「 宇宙の神秘を見た! 」 的にノックアウトされましたよ!!

二へドンは基本的に、どんなバンドやグループでも、メンバーチェンジが嫌いなんですよ。
いろいろ事情があると思うのですが、ある特定のメンバーの集まりにつけられた名前じゃないですか。
メンバーが替わったら、グループ名も変えるのが、本来のあり方なのではないかと・・・・。
頻繁にメンバーチェンジして、名前はそのままって言うのも、言霊を無視している様な感じで、ちょっと個人的に馴染めないんですよね。まあ、モーニング娘。の様に、あそこまで意図的にコロコロ メンバーチェンジをさせるのなら、「勝手にやって!」って感じで、どうでも良いんですけど。
だからね、トリオ・リベルタも一生オリジナル・メンバーで演って欲しいと願っているのですが、でも斎藤さんをプラスした
「五重奏の為の協奏曲」を聞いてしまうと、またこれからも斎藤さんの力を借りたいなと、激しく思っちゃうのであります。
メンバーチェンジって訳ではないから良いのか。 ゲストを迎えるだけだから、良いのか。
いや~、良い演奏でした!!

演奏が終わると皆様退場でございます。 斎藤さんはクラリネットを2本持って退場です。 お疲れ様でした!ぱちぱちぱちぱち!
中岡さん、松原さん、石田様が出て来ました。中岡さんが言いました。 「 ありがとうございます。」 中岡さん、素敵だから。 ぽっ。
いつもステージの上ではピアノの前に座っている横向きの顔しか見てないんですけど、MCの時は、中岡さんの立ち姿が拝めますね。 ただ立っているだけで素敵って、羨ましい。 同じ人間に生まれて来て、何でこう、素敵な人と、そうでない人に分かれちゃうのかな? 中岡さんは素敵。 ある情報筋から洩れて来た話だと、中岡さんは大学時代から、とにかくモテたと・・・。
普通、人間って、余り若い時からモテ過ぎると、ナルシシズムのあの世へ行ってしまうか、「ああ勘違い」の暴君になってしまうか誤った方向へ行ってしまう人々が多いのですが、中岡さんは、あれだけモテたという経歴にも関わらず、態度が謙虚でソフトで、普通の良識ある格好良いお兄さんですよね。 いいなあ。 自分の息子があんな風に、立っているだけで素敵な好男子になってくれたら嬉しいなあ。

中岡さんが続けます。
「 ゲストの斎藤雄介さんに、もう一度登場して頂いて、大きな拍手をお願いします!」 
うわ~! ぱちぱちぱちぱちぱち!

お次は当然(?)アンコールをしてくれるはずなんですけれども、何を演るか、打ち合わせをしていなかったみたいです。
中岡さんったら、 「 え~・・・・ どうしようかな? 」なんて、言って、客席の笑いを誘っています。
アンコールは、いつも何を演ってくれるのか事前に分からないので、こちらもドキドキですよね。
願わくば、自分の好きな曲、もう1度聞きたいと思っていた曲を演ってくれますように・・・・。

アンコール1曲目は「ラ・クンパルシータ」でした!! よし! 二へドンは心の中でガッツポーズをしました!
こういう 二へドンが溶ろける系は、もう目も溶ろけちゃって、視界も霞みがちなんですが、石田様が指先を下に向けて、
ヴァイオリンの指板の上から、埃でも払う様になでる様子が印象的でした。
石田様の指フェチな二へドンは、いつも石田様の指先の動きに 「 うわあ。。。。。。。 」 と心が呆けてしまうのです。
やっぱり、あれだけのヴァイオリンの音を奏でる人は、指そのものが違うよね。 幽玄。 指先が幽玄って凄いです!
ああ・・・これが聞けて、二へドン幸福・・・・・。

中岡さん 「 ありがとうございます。・・・・・ええと・・・・どうしようかな?
        何か今日のプログラムで聞きたい曲があれば・・・・・・・・・」
お客さん 「 ニューシネマパラダイス! 」
中岡さん 「 それじゃ、コンサート これから始まっちゃうよ。 他にありませんか? 」
松原さん 「 速いのと遅いのとどっちが良い? 」
お客さん 「 速いの! 」
中岡さん 「 じゃ、『ミロンガ・ピカレスク』 演ろうか? 」

こうやって、お客さんの声も聞きながらアンコール曲を決めていくのもライブハウスの良い所ですよね。
中岡さんがピアノの上に置かれた楽譜の山をめくりながらボヤキます。
「 どこで演奏したんだっけ? それ・・・・。 ちょっと楽譜がいっぱいあるんで・・・・・・。」
こんなお茶目な中岡さんを楽しみながら、少し待っていると演奏が始まりました。
リベルタもBEEも、アンコールが熱いんですよね~!! だから、彼らの演奏会の後に用事を入れては絶対駄目!
アンコールは絶対に聞かなければ!!
今日のミロンガ・ピカレスクもパワー全開でした!! 石田様は、またもやスピーカーを踏み台代わりに使っています!
そうすると、少し前傾姿勢になって、いつもとちょっとだけ違う石田様の演奏スタイルを楽しむ事が出来ます!!
おっと~! 石田様の弓毛がまた切れました~!! ほらほら、前のテーブルの御嬢さん達、目をキラリとかさせないの!!
エキサイティングな演奏の後、3人が退場です。 この時の松原さんの笑顔が今日一番大きかったのが印象的でした。

そうして、本当に本当に、これが最後のアンコール3曲目は「リベルタンゴ」でした。
熱いっすよ。 暴れるっすよ。 特に石田様が暴れるっすよ。
見て御覧なさい。 石田様のとっても乱暴なピチカート。 あれで弾き間違えないのが信じられない。
ここで、石田様がいつもと違うパフォーマンスを披露してくれました。 ヴァイオリンを肩に乗せたまま、渦巻きの部分を
大きな円周を描く様に右回転。 と思ったら、今度は左回転です。
最後のクライマックスへ向かっては、もう息も出来ません! 二へドンが倒れる前に曲が終わってくれたので、ようやく
二へドンは息をする事が出来ました。 はあ~。

中岡さんが最後に締めます。
「 また来年も変わらず応援していただきたいと思います。 ピアソラの音をもっともっと深めて行きたいなあ~。」
鳴り止まない拍手に、中岡さんが思わず言いました。 「 もう終わりなんですが・・・・ハハハハ・・・・・・・・・・・。」
中岡さんの言葉は逆効果だった? 会場からはさらに大きな拍手が沸き起こって、素敵な演奏を聞かせてくれたリベルタの皆さんに対する感謝の気持ちでKAMOMEの店内は包まれたのでありました。 
だから二へドン小さい会場でのファンだけが集まった演奏会大好きなんだ。 全員の心が1つになったって、実感できる瞬間が
必ずあるんですよ。 もう大満足大満足!!  そして、全てが終わったのは20:52でした。
( 夜はこれからじゃん・・・・・・)  終演後、空っぽのステージでは、皆様の弓毛争奪戦が繰り広げられました。
二へドンはいつも、争奪戦には参加しないの。 もっと凄い物を石田様からプレゼントしてもらう予定があるから。
「 愛 」よ。 「 愛 」!! 石田様からプレゼントしてもらうんだも~ん。 でへへへ・・・。
争奪戦には参加しない代わりに、二へドンはしみじみと石田様が足台にしていたスピーカーをマジマジと近くから見詰めました。
「 ただのスピーカーじゃん。 」 何を思って石田様は突然足を乗せたのだろうか?
二へドンも足を乗せてみようかとも思いましたが、さすがに乙女のする事では無いと、自重しました。


***** 「 第2部 11/24 リベルタ KAMOME LIVE レポ 」 ・ 完 *****


同じカテゴリー(コンサート)の記事画像
横浜バッカスブラスオーケストラ! #25定期演奏会
ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団@杉田劇場
第7回 イマジン七夕コンサート 2011
第272回 神奈川フィル定期演奏会
第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目
第153回 オルガン・1ドルコンサート
同じカテゴリー(コンサート)の記事
 横浜バッカスブラスオーケストラ! #25定期演奏会 (2011-12-12 19:51)
 ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団@杉田劇場 (2011-10-17 15:27)
 はじめてのクラシック 2011年 東京公演 (2011-08-15 18:28)
 第7回 イマジン七夕コンサート 2011 (2011-07-08 16:29)
 第272回 神奈川フィル定期演奏会 (2011-05-28 17:22)
 第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目 (2011-05-21 20:46)

Posted by ニヘドン at 01:35│Comments(2)コンサート
この記事へのコメント
私、ヴァイオリンをくるりんとされたところは見逃したような気がします。石のように微動だにせず魅入っていたはずなのに……_Γ?〇

あまりにも石田様に近くてお顔ばかりに目が行ってしまったのでしょうか。
Posted by マーたん at 2008年01月03日 21:17
> マーたんさん。

   恋は盲目だから仕方がないわ。
   今回だけは許してあげます。

   次回は、ちゃんと課題を出すから、レポートにまとめる様に。
Posted by 二へドン at 2008年01月04日 09:46
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。