2008年02月10日
9/18 後半・リベルタ KAMOME LIVE レポ
19:35 から、いよいよ後半の開始です。おや! 中岡さんがクロスでピアノの鍵盤を拭いています。珍しいですね! 中岡さんが自分で鍵盤を拭く姿は珍しいですね。
石田様は念入りに調弦をします。 おいおい、石田君〜。 首筋赤いぞ〜。 パオ〜ン。
1曲目は、「ラ・クンパルシータ」です。
いいですね〜。この情熱の赤と黒を彷彿とさせる熱い演奏。ニヘドンのラッキーカラーは、赤なのよね〜。
いや、リベルタとニヘドンのラッキーカラーは直接関係はありませんが…。
その昔、ニヘドンがタップダンサーだった頃、何曲かラテン系の曲を演りましたが、今から思えば、「ラ・クンパルシータ」も演っておけば良かったな。
ま、リベルタとニヘドンのタップダンスは、直接関係有りませんが…。
3人とも熱演なのですが、最後の石田様のはじけっぷりは凄い!!
中岡さんのMC です。
「 ピアソラが縁で出会い、ピアソラを得意とするトリオ・リベルタなんですが、昨年から、ピアソラ以外の曲も演奏をする様になりました。次に演奏するのは、カルロス・ガルデルの『首の差で』です。CM で使われたり、藤原紀香さんの結婚式で使われたりした曲です。」
うんうん。いつも感心するのは、リベルタの選曲センスの良さ。この曲は、ちょっと…。と言う曲は聞いた事が無い。
松原さんのアルト・サックスが沁みる〜
中岡さんがズボンの腰の部分で両手を拭う。おや、中岡さんにしては珍しい動作ですね。中岡さんって、どんなに暑くても汗なんかかかないっていうイメージありますよね?今日は手に汗かいちゃったんでしょうか? それとも誰か、ねちっこい視線を中岡さんに当て過ぎて、彼、冷や汗かいちゃいましたか?
松原さんは左足で仕切りに床をなでています。掃除? ははは。
演奏はもう、リベルタのファンでなくとも、うっとりする事間違い無し。重篤な場合は熱病に浮かされた様になりますので、ご注意下さい。
演奏が終わり、会場内を、お客の溜め息が錯綜する。会場のスタッフの皆さん!換気良くしてくれないと大変です!トリオ・リベルタは危険過ぎます!
「?」
何、この間は…?
次の演奏が始まるでも無く、中岡さんのMCが始まるでも無く。
松原さんが耐えられなくなったと言う感じで含み笑いを漏らす。
中岡さん「何か可笑しいですか?」
お客さん「可笑し〜い。」
そこで中岡さんがハッと気がついた様に、言いました。
「いなくていいんだよ。」会場からヒクヒク笑いが起こります。
中岡さんの言葉は、石田様に向けられた言葉でした。次の曲はラウレンスの「我が愛のミロンガ」なんです。演奏するのは、中岡さんと松原さんの2人なのに、いつまでも石田様が退場する気配が無いので、松原さんが含み笑いを漏らす事になったのです。この時の会場のクスクス笑いを堪える微妙な空気を上手くお伝え出来ないのですが…。
石田様、ゆっくりと退場。背中が呆然としている様に見えたのは、穿ち過ぎですか?
中岡さんのフォローは、「裏では、いつもお茶目で笑わせてくれる泰君ですが…。」
石田様が姿を消すと、中岡さんが引き続き語ります。
「松原のこれしか練習聞いた事ないんだけど…。」
はい〜。松原さんの気合いの入った演奏を楽しませて頂きましょう!
ピアノとアルトサックスだけのシンプルな編成でも、彼らの紡ぐ音は濃厚で昼の連ドラより濃ゆいドラマが展開されました。
はひ〜。石田様がいなくても、メロメロじゃ〜。
中岡さんが伴奏中、とっても嬉しそう。仕事中に楽しめるっていいですね。見てるこちらも嬉しくなっちゃいます。
松原さんの「すんごい」演奏を堪能し、お客さんは皆、ニコニコ顔。1番嬉しそうだったのは、勿論松原さん本人でした。パチパチパチパチ!
またまた今日も、松原さんが1番大きな拍手を受けました。
中岡さんがマイクで話をします。
「演奏者によってアレンジが違うんです。次はもっと長くアレンジしてみようかな。
今、演奏した 『 我が愛のミロンガ 』 は、映画 『 タンゴレッスン 』 にも使われていました。
次は、コンチネンタル・タンゴと呼ばれるジャンルの曲をお届けします。
『 ジェラシー 』 です。 最近、石田の得意とする曲です。
ちょっと お酒の入った我々が、エロカッコ良く決めてみたいと思います。 どうぞ、お聞き下さい。」
この曲は、ピアノとヴァイオリンの二重奏。
これも、ヤバ過ぎなんです。 他の演奏家の方が弾くと、「 あ、ジェラシーだな。」って思うだけなんですけれど、
石田様がヴァイオリンで弾くと、 「 うごごごご・・・・・ぎゅむむむむ・・・・ う。。。う~・・・・・・ おおおおお・・・」と
おばさん、何やってまんねん? と冷たい視線を浴びられてしまうのです。
ま、ここは KAMOME の中なので、基本的にリベルタのファンの方達ばかりのはずですから、 状況は皆、同じなんで、
「 同病相憐れむ 」 で OK なんですけど! あ、何を訳の分からない事を唸っていたかと申しますと、
石田様の 「 超カッコイイ光線 」 と 「 超ステキな音色 」に 心臓が締め付けられて苦しがっておりましたのよ。
石田様の弾く「 ジェラシー 」で、ヨロッと行かない人は、もう人間止めた方がいいね。
石田様~
石田様~
石田様~
石田様~
ああ・・・・どんどん病気が進行して行きます・・・・・。 だ・・・・誰か助けて~!!
って、好きで聴いてるんだから、別に助けてくれなくても良いんだけど・・・・・。
はあ・・・はあ・・・・は・・・ひ・・・・・ふ~。
心臓発作を起こしている内に、演奏終了。 しかし、余韻は数ヶ月先まで続くぞ。 ( 人体実験済み )。
中岡さん 「 演奏は如何でしたでしょうか? 」
お客さん 「 良かった~
」
中岡さん 「 演奏が良かったという事でしょうか? それとも 弾き手でしょうか? 」
二へドン ( 両方! 両方! ) 心の中の興奮でジタバタする。
中岡さん 「 昨日はコンチェルトがあったんだっけ? 」 ( 多摩ユースの演奏会の事ですね。)
石田~リン 黙って頷く。
中岡さん 「 ( 笑 ) 随分、アバウトだね。 この先忙しいの? 」
石田~リン 黙って頷く。
暫しの沈黙の後、石田様がマイクを持つ。
「 え~~~~~。 忙しい。・・・・・・・・・・・・・・もう、あんま、休みほとんど無いです。 」
では、この時の石田様のスケジュールをまとめて書き出してみましょう。
2007年09月17日(月) 多摩ユース演奏会で、ベートーヴェンのコンチェルト。
2007年09月18日(火) 朝から神奈川フィル定期演奏会の練習。 夜 KAMOME LIVE。
2007年09月19日(水) 神奈川フィル定期演奏会の練習。
2007年09月20日(木) 神奈川フィル定期演奏会の練習。
2007年09月21日(金) 神奈川フィル定期演奏会 本番。
2007年09月22日(土) レコーディングの仕事。
2007年09月23日(日) BEE のリハーサル。
2007年09月24日(月) BEE 大阪・松原公演
2007年09月26日(水) BEE 宮城・登米公演
2007年09月28日(金) BEE 熊本公演
2007年09月30日(日) BEE 愛知・御津町公演
今では、石田様のスケジュールは、いつもこんな感じだと思ってしまう自分が怖い。
神様、お願いです。 石田様が後100年は健康に恵まれますように!!
中岡さん 「 個々の活動が多くて、来年もリベルタ、あんまり予定無いよね。 」
石田~リン「 でも、事務所に所属したから・・・・・・・・有るでしょ! 」
( おっと~、石田様、結構プラス思考だあ~!! )
中岡さん 「 このKAMOME LIVE は、めちゃめちゃ早くチケット売れてしまって、チケットを入手出来なかった人が
KAMOME に電話をして来て、『 外で聞いていいですか? 』って聞くんだって。
マスターが、 『 いや、それはちょっと・・・ 困ります。 』 って答えたら、『 働かせて下さい。』 って
言ったんだって。 」
会場からは、「 ええ~!? 」 と言うどよめきが起こる。 でも、二へドンがチケットを入手出来ない人だったら、やっぱり同じ事
をするだろうな。 で、断られても、店の前に行くな。 ガラスにへばり付くな。
中岡さん 「 KAMOME LIVE は、お客さんと身近な距離で演奏が出来るのが魅力です。
また、いつか、ここに戻って来たいな、と思っています。
リベルタは、盛岡まで公演に行き、お客さんが比較的喜んで下さって、我々の音楽が通じるな、と思いました。」
( またまた、中岡さんたら 「 比較的 」なんて謙遜して! 盛岡は熱狂的に受け入れられたではないですか!
この件に関しては、ネネムさんも証言してくれるから! )
中岡さん 「 松っさんよ。 」 へ? と言う感じで顔を上げる松原さん。
中岡さん 「 盛岡では、スイカ事件があったんだよね。」
松原さん 「 あ~。 はははは。 」
中岡さん 「 松原のブログに書いてあるので、それを読んで下さい。 」
二へドンは、この時、松原さんのブログをチェックせずに来ていたので、何の話だか全く見当も付きませんでした。
スイカって、あの食べる、果物のスイカですか? 関東の人は、JRに乗る時のSUICA を連想してみたりもしますが・・・。
演奏会前には、出演者のブログもチェックしておいた方が、トークのニュアンスとか100% 楽しめるのだな・・と思いました。
中岡さん 「 松原は忙しいの? 」
松原さん 「 明日から沖縄で演奏会です。 僕、スピリタスと言うサックスばかりのカルテットを作っていて、
イケメン4人組って言っちゃっていいのかな? 」
会場からは笑いが・・・・・! ちょっとちょっと、皆さん、その笑いは何ですか!!
スピリタス、4人皆、イケメンじゃないですか!! お笑いもバッチリだし! ( 爆 )
中岡さん 「 次に演奏する曲は 『 アディオス・ノニーノ 』 。 ピアソラが自分の父親へのレクイエムとして作った曲です。
ピアソラがメキシコに演奏旅行中に父親の訃報を聞き、ニューヨークの自宅に戻りました。
この時のピアソラの様子を 息子のダニエル・ピアソラが書いた物が残っています。
『 1人にしてくれ。 』 と父は言い、台所に入った。 全く音がせず静かだった。 ふと気がつくとピアノのメロディ -が聞こえて来た。 」
くは~。 中岡さん、語り上手い! 客席は、し~んと聞きほれちゃってるじゃないですか!
うちの読み聞かせグループにスカウトしちゃいますよ!! 上手過ぎです!!
そして、中岡さんのピアノ・ソロのイントロが始まる。
ちょっと、話は逸れますが、 10年程及川ファンをやっている人がいるのですよ。 彼女は仕事が忙しくて、滅多に演奏会に足を運べないのですが、昨日、初めて BEE のコンサートに行く事が出来たのです。
彼女の感想。 「 アディオス・ノニーノは、中岡さんの方が上手いね! 」 はははは・・・・・二へドン、力の無い笑い。
中岡さんのピアノ・ソロの間、石田様は腕を組み、目を瞑り下を向く。 余りにも微動だにもしないので、眠っているのかもしれないと思っちゃいましたよ。 同じ頃、松原さんは首を右に傾け、両腕を後ろ手に組んで立っていました。
こういう時、演奏家の皆さんは何を考えているんでしょうかね?
ご本人達の許可も得ず、勝手に彼らの考えている事を想像してみました。
中岡さん 「 酔う。 酔える。 僕のエレガントなピアノに酔えないお嬢さんがこの世の中にいる訳が無い。
ああ、いかん。 自分で酔ってしまった。 今日の僕も最高だ! 」
松原さん 「 腹減った。 ライブの後、どこでメシ食おうかなあ? 何食おうかな?
横浜って、いい店が有りそうで無いんだよなあ。
取りあえず、KAMOMEのマスターに軽く何か作ってもらって・・・・・・・。
カツ丼! KAMOMEの知られざるヒットメニューは、やっぱカツ丼だよなあ。
ライブハウスでカツ丼って、イケテルよなあ。
間違っても二へ丼食わないように充分に気をつけよう。 あれはヤバイよなあ・・。」
石田様 「 え~・・・・・・・・・・・・・・・・。 二へドンさんが好きだ
ありえね~。 又々有り得ない事を書いてしまいました。
でもさ、まずは願わねば、成就もされない訳だからね。 軽く後100年位は願い続けよう!!
二へドンが妄想に励んでいる間に、曲はどんどん進んでおります!
チラッと横を見ると、何と、「 及川さんはデビューの時から応援しているの。 石田様は最近だけど、惚れたわ。
二へドンさんには悪いけど、石田様は私がいただきだわ。 」 と宣戦布告をして来たあの御嬢様が、中岡さんの虜になっている模様です。 どうしようかなあ? 及川さんには黙っていてあげようかなあ? 石田様には黙っていても、視線でバレバレ!?
横に座っている人の浮気心には構っていられません!! だって、今二へドンの目の前では、石田~リンが凄いパフォーマンスの連続中なんですもの! 石田様ったら、開放弦を弾く時に、左手を完全にダラリと下に下げて演奏しています。
あひょ~ん。 二へドンが同じ事をレッスンでやったら、先生から注意されちゃうわ~!!
そうかと思うと今度は石田~リンは、左肩の上に乗せたヴァイオリンを、ぐるぐる回転させる様に弾いちゃってます!!
来た、来た、来た、来た、来た、ヴァイオリンが来た~!!!!
松原さんのアルトサックスも、負けじと絡みついて来ます。
ああ・・・・良いねえ・・・・・。 もうとっくに二へドンの魂は抜けている・・・・・。
次の曲に行く前に、またマイクを持つであろう中岡さんに目を向けてみました。
おや、3センチ位のヘッドのシルバーネックレスをしていますね。 ヘッドは、リング型の下部にモチーフが付いています。
しみじみ見てしまったのですが、 「 は!」 ・・・・・・ 突然うろたえる二へドン。
あ・・・・ 駄目だ!! やだ~! 石田様が真っ直ぐ二へドンを見ている!!
何で? 何で? いつも、見て見ぬ振りだったじゃない!? 何がどうしてそうなっちゃったのよ~!!
真っ直ぐ見ないで~!! 二へドンはチキンなんだから、真っ直ぐ見ないで~!!
緊張と興奮の余り、 足をバタバタさせたい衝動に駆られましたよ。
石田様は下を向きました。 「 ほっ。 」 良かった~・・・・・・・・・ じゃないよ!!
石田様は下を向いたまま両腕を組むと、上目遣いに相変わらず二へドンの方を見ています。
うぎゃあ~!! 上目遣いに見ないで~!!
時間にしたら、5秒程だったと思うのですが、 チキンな二へドンが動揺するには充分でした。
KAMOME に来た事の無い方は想像できないと思うんですが、客席と演奏家の位置が近過ぎるのよ~!!
はあ~。 今思い返しても冷や汗が出ます。
汗を拭き拭き、お次の曲は ピアソラの 「 悪魔のロマンス 」です。
中岡さんより、「 ピアソラには珍しく長調の曲だ 」 と解説がありました。
この曲は、ついつい松原さんに注目してしまうのですよね。 だって、サックスが聞かせる曲なんだもん。
ソプラノサックスを持った松原さんが、演奏直前に二ヤリと笑いました。
「 な・・・何で? 何で? 」 あまり演奏家と客席が近い所で、そういう 「 二ヤリ 」はビックリしちゃいますよ!!
約3年前、二へドンが 「 リベルタンゴ 」を熱演する石田様に一目惚れをし、 神奈川フィルのコンマスだと調べ上げ
( 野外コンサートだったから、プログラムもチラシも何も無い状態だったのですよ。 ホントに行きずりの恋だった訳。)
CDを買って、その後1年間は、石田様のCDしか聞かなかったからね。 もう何千回あのCDを聞いたかね?
朝から晩まで聞いていたからね。
で、そのCDに この「 悪魔のロマンス 」が収録されていたから、もうこの曲については語れないわ。
「 いい 」 としか語れない。 もう二へドンの細胞まで沁みこんでいるから、コメント出来ない。
自分の細胞について 「 ここがこうで、あそこがああで。」なんて喋ってる人なんて、そうそう居ないでしょ?
ま、あえて言えば、二へドンの細胞に沁みこんだ時点で、曲のタイトルは 「 石田様と二へドンのロマンス 」と変わっておりますけれども・・・・・。
松原さんの最後の息の長~いサックス、凄い!! 音が閉じた時、聞いているこちらも、「 はあ~。」と溜め息洩れちゃいますね。 松原さんはサックスを口から離すと、ハンカチで鼻の頭を拭きました。
は~。 やっぱりライブは凄いわ。 今日も熱演してくれた松原さんに感謝です!!
お次は ピアソラの 「 鮫 」。 ああ・・・・佐藤君に聞かせてあげたいなあ・・・・。 彼、これ大好きなのよねえ。
物語を構築しやすい曲って、子供に分かり易くていいですよね。
佐藤君の分も、二へドンが全身を耳にして聞きましたわ。
ん~。 良かった。 良かった。
演奏後、石田様が眼鏡の下に指を入れて汗を拭きました。 お疲れ様です。
でも、 お楽しみは、これからよ。 ほ~ら。 中岡さんがマイクで語りだしました。
「 我々のお酒の時間がやって来ました。 石田も酒好きかどうかは分かりませんが、最近飲むんだよね? 」
石田様が幽かに頷いたような、頷かなかったような・・・・・・。
中岡さんの言葉によれば、 トリオ・リベルタのメンバー達が好きなお酒は、下記の通り。
石田様 - カシスソーダ。
中岡さん - ワイン。
松原さん - ビール。
わあ、三者三様の個性がお酒の好みにも現われていて、おもしろ~い!!
演奏の合間にアルコールが演奏家達に振舞われるのが リベルタの KAMOME LIVE のお約束なんですが、
今日は中岡さんが出演者それぞれのお酒の好みを話した通り、3種類のお飲み物が出て来ましたよ。
残念ながら、石田様の好きなカシスソーダは出て来なかったのですが、 今日はキンキンに冷えた白ワインだそうです。
中岡さんは赤ワイン。 松原さんはビールでございます。
中岡さんが言います。 「 では石田さんに乾杯の音頭をお願いします。 」
こういう時って、石田様、口元では笑わずに、顎関節のあたりで、ムフフという感じで笑うのよね。
石田様が乾杯のご発声よ。 んきゃ!
「 グラスを持っちゃって下さい。 それでは乾杯! 」
かんぱ~い!! うわ~お!! 石田様の音頭でお客さんも一緒に乾杯だなんて!
これだから KAMOME LIVE はやめられないのよ!!
次の曲は 『 フーガと神秘 』。
中岡さんのMCです。 「 フーガの部分と神秘の部分の対比が面白い名曲です。 聞いて下さい。」
( はい、聞きます。 聞きます。 笑。 )
冒頭部、 中岡さんのピアノは左手だけで演奏します。 ついつい中岡さんの手元を見ておりますと、中岡さんの人差し指がピョンと内側にまくのが可愛かった。 この間、身体を軽く左右に揺らしていた石田様は、突如、演奏に突入!!
組長、いきなりなんですね!! 松原さんは口をハンカチで拭ってみたりなんかして。
三者三様の様子を楽しみながら、聞いてしまいましたよ。
あ~ん。 リベルタは楽しいね~ん。
演奏後の中岡さんのコメント。 「 ピアソラの曲は、見ての通り体力を使うのですが、これからもどんどん演奏して行きたいです。」 拍手~!! ぱちぱちぱちぱち!
最後の曲は、ピアソラの 「 タンガータ 」。
中岡さん曰く 「 最後 グッとくるスケールの大きな作品です。 」
松原さんのソプラノサックスのイントロで始まります。 そこに石田様のヴァイオリンのピチカートが重なるのですが、このピチカート、三味線の様な音だと思いました。 さらにそこに 中岡さんのピアノの音が乗っかります。
3人が馬に乗って、荒野をさすらっている様な、ワイルド感と、ドラマチックな起伏に富む音作りです。
時代劇のBGMにも使えそうな雰囲気です。 そう。 石田様の素敵な演奏は 「 いぬの映画 」みたいに可愛らしいのも良いのですが、石田様を彷彿とさせる様な 男臭い映画のサントラも担当してくれちゃっても嬉しいよなあ・・・・・。
中岡さんは、カウボーイ。 テンガロンハットを小粋に被りそうだよなあ、中岡さん。
石田様は任侠道ですから、着流しに雪駄(笑)ですよね!!
松原さんは・・・・松原さんは・・・・・・メキシカン? ポンチョ? ポンチョ! 似合うと思う!!
最後の曲だと思うとさ、聴く側の思い入れも深く深く、マリアナ海溝だからさ、演奏家達の1つ1つの仕草に心が
ビヨンビヨ~ンに震える訳。 ほ~ら。 石田様がヴァイオリンのネックから左手を離しましたよ。 普通の人が手を離したら、
「 ああ、手を離したよね。 それが何か? 」ってだけなんですが、石田様が手を離すと、石田様の手の軌跡の内側だけ、
石田様ワールドが生まれて来るような、不思議な印象深い空間になるんですよ。
中岡さんのピアノソロの甘い誘惑~
こら! 中岡さん。
二へドンの本命は石田様なんですから、誘惑したって駄目なのに・・・・・!
松原さんも負けじと、アルトサックスに持ち替えて、甘く囁きはじめます。
だから~、二へドンの本命は石田様だって、言ってるでしょう~!!
石田様が、ちょこっと弓の調子を気にします。
客席から、掛け声が飛ぶし、今日のライブで一番盛り上がった演奏となりました。
ああ・・・・すごい熱気だ。 会場の温度が上がりきっちゃって、むんむんしてる。
お客さんは皆、興奮してるから、二へドンが1人妄想の世界に旅立っても、誰も気にしたりなんかしないわね。
客席が熱いんだから、ステージの上の3人は、もっともっと熱いはず。
( 二へドンは皮下脂肪が厚い。) 石田~リン、喉乾いたでしょ。 お水飲ませてあげる。 口移しで。
ボ~ッ!!!! 二へドン只今激しく炎上中。 防火服を着ていない人は近づかないで下さい!!
でも、これで終わりではありませんよ。 リベルタが、アンコール無しで、ライブを終わらせる訳が無いでしょう!
アンコール1曲目は、ピアソラの 「 ブエノスアイレスの冬 」。
これからアンコールをしようと言うのに、ステージのライトが落ちて暗くなってしまいました。
これには石田様も、思わずニヤケておりました。
「 ブエノスアイレス 」 シリーズは、二へドンも大好きです。
ヴィヴァルディの「 四季 」のように、素人にも、情景が目に浮かびやすい音楽は、聞いていて文句無しに楽しいですよね。
今日もリベルタの厚みのある演奏で、充分堪能出来ました。 美味し過ぎるぞ。 KAMOME LIVE !!
この曲では、本来、指板に乗せる左手は、指関節を全て45°の角度に曲げろとヴァイオリンの先生から教えられるはずなのに、石田様の左指は見事に真っ直ぐ伸びておりますねえ・・・・。
すごいですねえ。 そしてその真っ直ぐに伸びた指を、二へドンは指を咥えて見詰めているのですよ。
は~。 どうせ指を咥えるなら、石田様の指を咥えたい!!
「 ブエノスアイレスの冬 」で好きな箇所は、弦をギコギコする所なんですが、その時、石田様は、左手を真下にダラリと垂らした状態で演奏してました。 何をしても絵になるお人でございます。
この曲の主役はヴァイオリンだあ!!
大興奮のるつぼと化している会場の中で、二へドンの視界は、陽炎が立っているように揺らめいて、何が何だか分からなくなる。 小学校の時、朝礼で脳貧血で倒れる直前のふわっとしたのと同じ感じを味わっている。
そんな状態で、石田様が真っ直ぐ伸ばした左手の人差し指と中指の白くて長い様が脳裏に焼きつく。
一瞬、 「 カトちゃん、ペッ! 」 の映像が脳裏に浮かびそうになったが、全力でその映像を封印して、目を見開いて石田様を見詰める。
演奏後、石田様も中岡さんも松原さんも、3人とも皆、仕事をやり終えたい~い表情をしている。
アンコール2曲目は「 リベルタンゴ 」。 美しく情熱的な熱い演奏に、会場の熱気は赤道直下!
この曲の演奏中、二へドンは1度も息をした覚えが無い。
つまり、もし本当に呼吸をずっと止めていたとしたら、かなりな数の脳細胞が酸素不足で死滅しちゃったはずです。
困ったものです。 アルツハイマーへまっしぐら!
演奏後、会場からは女性達が キャーキャー叫ぶ声が充満してしまいました。
とうとう客席の興奮度もマックスに近づき、危険水域になって来ました。
中岡さんのMCです。 「 リベルタは今月、KAMOME でのライヴと、後、盛岡でも演奏しました。 皆さんのお陰で楽しく演奏する事が出来ました。」 ぱちぱちぱちぱち。 客席の人々は、アルコールを飲んでいない人々も皆、一様に赤く火照った頬をしていました。 顔も火照りますわな。 この興奮の生演奏を前にしたら!!
中岡さんが又々出てきました。 「 すみません。 また登場しちゃいました。 」
アンコール3曲目は 「 ミロンガ・ピカレスク 」です。
短い曲なのでは、ありますが、拍手と歓声で、もう出演者達も、どうしたら良いか分からない状態。
「 かっこいい! 」 「 大サービス! 」 掛け声が飛び交います。
こんなに客席が大興奮になったのは、このライブの時が一番激しかったと思います。
佐藤君がこの場にいたら、一言言うでしょう。 「・・・・・・・・らりってる・・・・・・・・・・」。
では、本日のおまけ。
演奏後の出演者の皆さんの私服レポート。
松原さん - 黒いTシャツにズボン。 シンプルですけど、爽やかさが出ていますね。
中岡さん - 白いシャツに、黒いズボン。 私服もこれですからね。 参っちゃいますよ。
何でも自宅の衣装ケースは、服が入りきらないとか!?
石田様 - 白い「石田様」Tシャツに、白いダボダボズボン。
***** 「 9/18 後半・リベルタ KAMOME LIVE レポ 」 ・ 完 *******
お知らせ : 「 演奏会の後で ~ 出町柳な女 ~ その3 」 の記事は、 2008.02.12.02:50 に完成致しました。
石田様は念入りに調弦をします。 おいおい、石田君〜。 首筋赤いぞ〜。 パオ〜ン。
1曲目は、「ラ・クンパルシータ」です。
いいですね〜。この情熱の赤と黒を彷彿とさせる熱い演奏。ニヘドンのラッキーカラーは、赤なのよね〜。
いや、リベルタとニヘドンのラッキーカラーは直接関係はありませんが…。
その昔、ニヘドンがタップダンサーだった頃、何曲かラテン系の曲を演りましたが、今から思えば、「ラ・クンパルシータ」も演っておけば良かったな。
ま、リベルタとニヘドンのタップダンスは、直接関係有りませんが…。
3人とも熱演なのですが、最後の石田様のはじけっぷりは凄い!!
中岡さんのMC です。
「 ピアソラが縁で出会い、ピアソラを得意とするトリオ・リベルタなんですが、昨年から、ピアソラ以外の曲も演奏をする様になりました。次に演奏するのは、カルロス・ガルデルの『首の差で』です。CM で使われたり、藤原紀香さんの結婚式で使われたりした曲です。」
うんうん。いつも感心するのは、リベルタの選曲センスの良さ。この曲は、ちょっと…。と言う曲は聞いた事が無い。
松原さんのアルト・サックスが沁みる〜
中岡さんがズボンの腰の部分で両手を拭う。おや、中岡さんにしては珍しい動作ですね。中岡さんって、どんなに暑くても汗なんかかかないっていうイメージありますよね?今日は手に汗かいちゃったんでしょうか? それとも誰か、ねちっこい視線を中岡さんに当て過ぎて、彼、冷や汗かいちゃいましたか?
松原さんは左足で仕切りに床をなでています。掃除? ははは。
演奏はもう、リベルタのファンでなくとも、うっとりする事間違い無し。重篤な場合は熱病に浮かされた様になりますので、ご注意下さい。
演奏が終わり、会場内を、お客の溜め息が錯綜する。会場のスタッフの皆さん!換気良くしてくれないと大変です!トリオ・リベルタは危険過ぎます!
「?」
何、この間は…?
次の演奏が始まるでも無く、中岡さんのMCが始まるでも無く。
松原さんが耐えられなくなったと言う感じで含み笑いを漏らす。
中岡さん「何か可笑しいですか?」
お客さん「可笑し〜い。」
そこで中岡さんがハッと気がついた様に、言いました。
「いなくていいんだよ。」会場からヒクヒク笑いが起こります。
中岡さんの言葉は、石田様に向けられた言葉でした。次の曲はラウレンスの「我が愛のミロンガ」なんです。演奏するのは、中岡さんと松原さんの2人なのに、いつまでも石田様が退場する気配が無いので、松原さんが含み笑いを漏らす事になったのです。この時の会場のクスクス笑いを堪える微妙な空気を上手くお伝え出来ないのですが…。
石田様、ゆっくりと退場。背中が呆然としている様に見えたのは、穿ち過ぎですか?
中岡さんのフォローは、「裏では、いつもお茶目で笑わせてくれる泰君ですが…。」
石田様が姿を消すと、中岡さんが引き続き語ります。
「松原のこれしか練習聞いた事ないんだけど…。」
はい〜。松原さんの気合いの入った演奏を楽しませて頂きましょう!
ピアノとアルトサックスだけのシンプルな編成でも、彼らの紡ぐ音は濃厚で昼の連ドラより濃ゆいドラマが展開されました。
はひ〜。石田様がいなくても、メロメロじゃ〜。
中岡さんが伴奏中、とっても嬉しそう。仕事中に楽しめるっていいですね。見てるこちらも嬉しくなっちゃいます。
松原さんの「すんごい」演奏を堪能し、お客さんは皆、ニコニコ顔。1番嬉しそうだったのは、勿論松原さん本人でした。パチパチパチパチ!
またまた今日も、松原さんが1番大きな拍手を受けました。
中岡さんがマイクで話をします。
「演奏者によってアレンジが違うんです。次はもっと長くアレンジしてみようかな。
今、演奏した 『 我が愛のミロンガ 』 は、映画 『 タンゴレッスン 』 にも使われていました。
次は、コンチネンタル・タンゴと呼ばれるジャンルの曲をお届けします。
『 ジェラシー 』 です。 最近、石田の得意とする曲です。
ちょっと お酒の入った我々が、エロカッコ良く決めてみたいと思います。 どうぞ、お聞き下さい。」
この曲は、ピアノとヴァイオリンの二重奏。
これも、ヤバ過ぎなんです。 他の演奏家の方が弾くと、「 あ、ジェラシーだな。」って思うだけなんですけれど、
石田様がヴァイオリンで弾くと、 「 うごごごご・・・・・ぎゅむむむむ・・・・ う。。。う~・・・・・・ おおおおお・・・」と
おばさん、何やってまんねん? と冷たい視線を浴びられてしまうのです。
ま、ここは KAMOME の中なので、基本的にリベルタのファンの方達ばかりのはずですから、 状況は皆、同じなんで、
「 同病相憐れむ 」 で OK なんですけど! あ、何を訳の分からない事を唸っていたかと申しますと、
石田様の 「 超カッコイイ光線 」 と 「 超ステキな音色 」に 心臓が締め付けられて苦しがっておりましたのよ。
石田様の弾く「 ジェラシー 」で、ヨロッと行かない人は、もう人間止めた方がいいね。
石田様~




ああ・・・・どんどん病気が進行して行きます・・・・・。 だ・・・・誰か助けて~!!
って、好きで聴いてるんだから、別に助けてくれなくても良いんだけど・・・・・。
はあ・・・はあ・・・・は・・・ひ・・・・・ふ~。
心臓発作を起こしている内に、演奏終了。 しかし、余韻は数ヶ月先まで続くぞ。 ( 人体実験済み )。
中岡さん 「 演奏は如何でしたでしょうか? 」
お客さん 「 良かった~

中岡さん 「 演奏が良かったという事でしょうか? それとも 弾き手でしょうか? 」
二へドン ( 両方! 両方! ) 心の中の興奮でジタバタする。
中岡さん 「 昨日はコンチェルトがあったんだっけ? 」 ( 多摩ユースの演奏会の事ですね。)
石田~リン 黙って頷く。
中岡さん 「 ( 笑 ) 随分、アバウトだね。 この先忙しいの? 」
石田~リン 黙って頷く。
暫しの沈黙の後、石田様がマイクを持つ。
「 え~~~~~。 忙しい。・・・・・・・・・・・・・・もう、あんま、休みほとんど無いです。 」
では、この時の石田様のスケジュールをまとめて書き出してみましょう。
2007年09月17日(月) 多摩ユース演奏会で、ベートーヴェンのコンチェルト。
2007年09月18日(火) 朝から神奈川フィル定期演奏会の練習。 夜 KAMOME LIVE。
2007年09月19日(水) 神奈川フィル定期演奏会の練習。
2007年09月20日(木) 神奈川フィル定期演奏会の練習。
2007年09月21日(金) 神奈川フィル定期演奏会 本番。
2007年09月22日(土) レコーディングの仕事。
2007年09月23日(日) BEE のリハーサル。
2007年09月24日(月) BEE 大阪・松原公演
2007年09月26日(水) BEE 宮城・登米公演
2007年09月28日(金) BEE 熊本公演
2007年09月30日(日) BEE 愛知・御津町公演
今では、石田様のスケジュールは、いつもこんな感じだと思ってしまう自分が怖い。
神様、お願いです。 石田様が後100年は健康に恵まれますように!!
中岡さん 「 個々の活動が多くて、来年もリベルタ、あんまり予定無いよね。 」
石田~リン「 でも、事務所に所属したから・・・・・・・・有るでしょ! 」
( おっと~、石田様、結構プラス思考だあ~!! )
中岡さん 「 このKAMOME LIVE は、めちゃめちゃ早くチケット売れてしまって、チケットを入手出来なかった人が
KAMOME に電話をして来て、『 外で聞いていいですか? 』って聞くんだって。
マスターが、 『 いや、それはちょっと・・・ 困ります。 』 って答えたら、『 働かせて下さい。』 って
言ったんだって。 」
会場からは、「 ええ~!? 」 と言うどよめきが起こる。 でも、二へドンがチケットを入手出来ない人だったら、やっぱり同じ事
をするだろうな。 で、断られても、店の前に行くな。 ガラスにへばり付くな。
中岡さん 「 KAMOME LIVE は、お客さんと身近な距離で演奏が出来るのが魅力です。
また、いつか、ここに戻って来たいな、と思っています。
リベルタは、盛岡まで公演に行き、お客さんが比較的喜んで下さって、我々の音楽が通じるな、と思いました。」
( またまた、中岡さんたら 「 比較的 」なんて謙遜して! 盛岡は熱狂的に受け入れられたではないですか!
この件に関しては、ネネムさんも証言してくれるから! )
中岡さん 「 松っさんよ。 」 へ? と言う感じで顔を上げる松原さん。
中岡さん 「 盛岡では、スイカ事件があったんだよね。」
松原さん 「 あ~。 はははは。 」
中岡さん 「 松原のブログに書いてあるので、それを読んで下さい。 」
二へドンは、この時、松原さんのブログをチェックせずに来ていたので、何の話だか全く見当も付きませんでした。
スイカって、あの食べる、果物のスイカですか? 関東の人は、JRに乗る時のSUICA を連想してみたりもしますが・・・。
演奏会前には、出演者のブログもチェックしておいた方が、トークのニュアンスとか100% 楽しめるのだな・・と思いました。
中岡さん 「 松原は忙しいの? 」
松原さん 「 明日から沖縄で演奏会です。 僕、スピリタスと言うサックスばかりのカルテットを作っていて、
イケメン4人組って言っちゃっていいのかな? 」
会場からは笑いが・・・・・! ちょっとちょっと、皆さん、その笑いは何ですか!!
スピリタス、4人皆、イケメンじゃないですか!! お笑いもバッチリだし! ( 爆 )
中岡さん 「 次に演奏する曲は 『 アディオス・ノニーノ 』 。 ピアソラが自分の父親へのレクイエムとして作った曲です。
ピアソラがメキシコに演奏旅行中に父親の訃報を聞き、ニューヨークの自宅に戻りました。
この時のピアソラの様子を 息子のダニエル・ピアソラが書いた物が残っています。
『 1人にしてくれ。 』 と父は言い、台所に入った。 全く音がせず静かだった。 ふと気がつくとピアノのメロディ -が聞こえて来た。 」
くは~。 中岡さん、語り上手い! 客席は、し~んと聞きほれちゃってるじゃないですか!
うちの読み聞かせグループにスカウトしちゃいますよ!! 上手過ぎです!!
そして、中岡さんのピアノ・ソロのイントロが始まる。
ちょっと、話は逸れますが、 10年程及川ファンをやっている人がいるのですよ。 彼女は仕事が忙しくて、滅多に演奏会に足を運べないのですが、昨日、初めて BEE のコンサートに行く事が出来たのです。
彼女の感想。 「 アディオス・ノニーノは、中岡さんの方が上手いね! 」 はははは・・・・・二へドン、力の無い笑い。
中岡さんのピアノ・ソロの間、石田様は腕を組み、目を瞑り下を向く。 余りにも微動だにもしないので、眠っているのかもしれないと思っちゃいましたよ。 同じ頃、松原さんは首を右に傾け、両腕を後ろ手に組んで立っていました。
こういう時、演奏家の皆さんは何を考えているんでしょうかね?
ご本人達の許可も得ず、勝手に彼らの考えている事を想像してみました。
中岡さん 「 酔う。 酔える。 僕のエレガントなピアノに酔えないお嬢さんがこの世の中にいる訳が無い。
ああ、いかん。 自分で酔ってしまった。 今日の僕も最高だ! 」
松原さん 「 腹減った。 ライブの後、どこでメシ食おうかなあ? 何食おうかな?
横浜って、いい店が有りそうで無いんだよなあ。
取りあえず、KAMOMEのマスターに軽く何か作ってもらって・・・・・・・。
カツ丼! KAMOMEの知られざるヒットメニューは、やっぱカツ丼だよなあ。
ライブハウスでカツ丼って、イケテルよなあ。
間違っても二へ丼食わないように充分に気をつけよう。 あれはヤバイよなあ・・。」
石田様 「 え~・・・・・・・・・・・・・・・・。 二へドンさんが好きだ

ありえね~。 又々有り得ない事を書いてしまいました。
でもさ、まずは願わねば、成就もされない訳だからね。 軽く後100年位は願い続けよう!!
二へドンが妄想に励んでいる間に、曲はどんどん進んでおります!
チラッと横を見ると、何と、「 及川さんはデビューの時から応援しているの。 石田様は最近だけど、惚れたわ。
二へドンさんには悪いけど、石田様は私がいただきだわ。 」 と宣戦布告をして来たあの御嬢様が、中岡さんの虜になっている模様です。 どうしようかなあ? 及川さんには黙っていてあげようかなあ? 石田様には黙っていても、視線でバレバレ!?
横に座っている人の浮気心には構っていられません!! だって、今二へドンの目の前では、石田~リンが凄いパフォーマンスの連続中なんですもの! 石田様ったら、開放弦を弾く時に、左手を完全にダラリと下に下げて演奏しています。
あひょ~ん。 二へドンが同じ事をレッスンでやったら、先生から注意されちゃうわ~!!
そうかと思うと今度は石田~リンは、左肩の上に乗せたヴァイオリンを、ぐるぐる回転させる様に弾いちゃってます!!
来た、来た、来た、来た、来た、ヴァイオリンが来た~!!!!
松原さんのアルトサックスも、負けじと絡みついて来ます。
ああ・・・・良いねえ・・・・・。 もうとっくに二へドンの魂は抜けている・・・・・。
次の曲に行く前に、またマイクを持つであろう中岡さんに目を向けてみました。
おや、3センチ位のヘッドのシルバーネックレスをしていますね。 ヘッドは、リング型の下部にモチーフが付いています。
しみじみ見てしまったのですが、 「 は!」 ・・・・・・ 突然うろたえる二へドン。
あ・・・・ 駄目だ!! やだ~! 石田様が真っ直ぐ二へドンを見ている!!
何で? 何で? いつも、見て見ぬ振りだったじゃない!? 何がどうしてそうなっちゃったのよ~!!
真っ直ぐ見ないで~!! 二へドンはチキンなんだから、真っ直ぐ見ないで~!!
緊張と興奮の余り、 足をバタバタさせたい衝動に駆られましたよ。
石田様は下を向きました。 「 ほっ。 」 良かった~・・・・・・・・・ じゃないよ!!
石田様は下を向いたまま両腕を組むと、上目遣いに相変わらず二へドンの方を見ています。
うぎゃあ~!! 上目遣いに見ないで~!!
時間にしたら、5秒程だったと思うのですが、 チキンな二へドンが動揺するには充分でした。
KAMOME に来た事の無い方は想像できないと思うんですが、客席と演奏家の位置が近過ぎるのよ~!!
はあ~。 今思い返しても冷や汗が出ます。
汗を拭き拭き、お次の曲は ピアソラの 「 悪魔のロマンス 」です。
中岡さんより、「 ピアソラには珍しく長調の曲だ 」 と解説がありました。
この曲は、ついつい松原さんに注目してしまうのですよね。 だって、サックスが聞かせる曲なんだもん。
ソプラノサックスを持った松原さんが、演奏直前に二ヤリと笑いました。
「 な・・・何で? 何で? 」 あまり演奏家と客席が近い所で、そういう 「 二ヤリ 」はビックリしちゃいますよ!!
約3年前、二へドンが 「 リベルタンゴ 」を熱演する石田様に一目惚れをし、 神奈川フィルのコンマスだと調べ上げ
( 野外コンサートだったから、プログラムもチラシも何も無い状態だったのですよ。 ホントに行きずりの恋だった訳。)
CDを買って、その後1年間は、石田様のCDしか聞かなかったからね。 もう何千回あのCDを聞いたかね?
朝から晩まで聞いていたからね。
で、そのCDに この「 悪魔のロマンス 」が収録されていたから、もうこの曲については語れないわ。
「 いい 」 としか語れない。 もう二へドンの細胞まで沁みこんでいるから、コメント出来ない。
自分の細胞について 「 ここがこうで、あそこがああで。」なんて喋ってる人なんて、そうそう居ないでしょ?
ま、あえて言えば、二へドンの細胞に沁みこんだ時点で、曲のタイトルは 「 石田様と二へドンのロマンス 」と変わっておりますけれども・・・・・。
松原さんの最後の息の長~いサックス、凄い!! 音が閉じた時、聞いているこちらも、「 はあ~。」と溜め息洩れちゃいますね。 松原さんはサックスを口から離すと、ハンカチで鼻の頭を拭きました。
は~。 やっぱりライブは凄いわ。 今日も熱演してくれた松原さんに感謝です!!
お次は ピアソラの 「 鮫 」。 ああ・・・・佐藤君に聞かせてあげたいなあ・・・・。 彼、これ大好きなのよねえ。
物語を構築しやすい曲って、子供に分かり易くていいですよね。
佐藤君の分も、二へドンが全身を耳にして聞きましたわ。
ん~。 良かった。 良かった。
演奏後、石田様が眼鏡の下に指を入れて汗を拭きました。 お疲れ様です。
でも、 お楽しみは、これからよ。 ほ~ら。 中岡さんがマイクで語りだしました。
「 我々のお酒の時間がやって来ました。 石田も酒好きかどうかは分かりませんが、最近飲むんだよね? 」
石田様が幽かに頷いたような、頷かなかったような・・・・・・。
中岡さんの言葉によれば、 トリオ・リベルタのメンバー達が好きなお酒は、下記の通り。
石田様 - カシスソーダ。
中岡さん - ワイン。
松原さん - ビール。
わあ、三者三様の個性がお酒の好みにも現われていて、おもしろ~い!!
演奏の合間にアルコールが演奏家達に振舞われるのが リベルタの KAMOME LIVE のお約束なんですが、
今日は中岡さんが出演者それぞれのお酒の好みを話した通り、3種類のお飲み物が出て来ましたよ。
残念ながら、石田様の好きなカシスソーダは出て来なかったのですが、 今日はキンキンに冷えた白ワインだそうです。
中岡さんは赤ワイン。 松原さんはビールでございます。
中岡さんが言います。 「 では石田さんに乾杯の音頭をお願いします。 」
こういう時って、石田様、口元では笑わずに、顎関節のあたりで、ムフフという感じで笑うのよね。
石田様が乾杯のご発声よ。 んきゃ!
「 グラスを持っちゃって下さい。 それでは乾杯! 」
かんぱ~い!! うわ~お!! 石田様の音頭でお客さんも一緒に乾杯だなんて!
これだから KAMOME LIVE はやめられないのよ!!

次の曲は 『 フーガと神秘 』。
中岡さんのMCです。 「 フーガの部分と神秘の部分の対比が面白い名曲です。 聞いて下さい。」
( はい、聞きます。 聞きます。 笑。 )
冒頭部、 中岡さんのピアノは左手だけで演奏します。 ついつい中岡さんの手元を見ておりますと、中岡さんの人差し指がピョンと内側にまくのが可愛かった。 この間、身体を軽く左右に揺らしていた石田様は、突如、演奏に突入!!
組長、いきなりなんですね!! 松原さんは口をハンカチで拭ってみたりなんかして。
三者三様の様子を楽しみながら、聞いてしまいましたよ。
あ~ん。 リベルタは楽しいね~ん。
演奏後の中岡さんのコメント。 「 ピアソラの曲は、見ての通り体力を使うのですが、これからもどんどん演奏して行きたいです。」 拍手~!! ぱちぱちぱちぱち!
最後の曲は、ピアソラの 「 タンガータ 」。
中岡さん曰く 「 最後 グッとくるスケールの大きな作品です。 」
松原さんのソプラノサックスのイントロで始まります。 そこに石田様のヴァイオリンのピチカートが重なるのですが、このピチカート、三味線の様な音だと思いました。 さらにそこに 中岡さんのピアノの音が乗っかります。
3人が馬に乗って、荒野をさすらっている様な、ワイルド感と、ドラマチックな起伏に富む音作りです。
時代劇のBGMにも使えそうな雰囲気です。 そう。 石田様の素敵な演奏は 「 いぬの映画 」みたいに可愛らしいのも良いのですが、石田様を彷彿とさせる様な 男臭い映画のサントラも担当してくれちゃっても嬉しいよなあ・・・・・。
中岡さんは、カウボーイ。 テンガロンハットを小粋に被りそうだよなあ、中岡さん。
石田様は任侠道ですから、着流しに雪駄(笑)ですよね!!
松原さんは・・・・松原さんは・・・・・・メキシカン? ポンチョ? ポンチョ! 似合うと思う!!
最後の曲だと思うとさ、聴く側の思い入れも深く深く、マリアナ海溝だからさ、演奏家達の1つ1つの仕草に心が
ビヨンビヨ~ンに震える訳。 ほ~ら。 石田様がヴァイオリンのネックから左手を離しましたよ。 普通の人が手を離したら、
「 ああ、手を離したよね。 それが何か? 」ってだけなんですが、石田様が手を離すと、石田様の手の軌跡の内側だけ、
石田様ワールドが生まれて来るような、不思議な印象深い空間になるんですよ。
中岡さんのピアノソロの甘い誘惑~

二へドンの本命は石田様なんですから、誘惑したって駄目なのに・・・・・!
松原さんも負けじと、アルトサックスに持ち替えて、甘く囁きはじめます。
だから~、二へドンの本命は石田様だって、言ってるでしょう~!!
石田様が、ちょこっと弓の調子を気にします。
客席から、掛け声が飛ぶし、今日のライブで一番盛り上がった演奏となりました。
ああ・・・・すごい熱気だ。 会場の温度が上がりきっちゃって、むんむんしてる。
お客さんは皆、興奮してるから、二へドンが1人妄想の世界に旅立っても、誰も気にしたりなんかしないわね。
客席が熱いんだから、ステージの上の3人は、もっともっと熱いはず。
( 二へドンは皮下脂肪が厚い。) 石田~リン、喉乾いたでしょ。 お水飲ませてあげる。 口移しで。
ボ~ッ!!!! 二へドン只今激しく炎上中。 防火服を着ていない人は近づかないで下さい!!
でも、これで終わりではありませんよ。 リベルタが、アンコール無しで、ライブを終わらせる訳が無いでしょう!
アンコール1曲目は、ピアソラの 「 ブエノスアイレスの冬 」。
これからアンコールをしようと言うのに、ステージのライトが落ちて暗くなってしまいました。
これには石田様も、思わずニヤケておりました。
「 ブエノスアイレス 」 シリーズは、二へドンも大好きです。
ヴィヴァルディの「 四季 」のように、素人にも、情景が目に浮かびやすい音楽は、聞いていて文句無しに楽しいですよね。
今日もリベルタの厚みのある演奏で、充分堪能出来ました。 美味し過ぎるぞ。 KAMOME LIVE !!
この曲では、本来、指板に乗せる左手は、指関節を全て45°の角度に曲げろとヴァイオリンの先生から教えられるはずなのに、石田様の左指は見事に真っ直ぐ伸びておりますねえ・・・・。
すごいですねえ。 そしてその真っ直ぐに伸びた指を、二へドンは指を咥えて見詰めているのですよ。
は~。 どうせ指を咥えるなら、石田様の指を咥えたい!!
「 ブエノスアイレスの冬 」で好きな箇所は、弦をギコギコする所なんですが、その時、石田様は、左手を真下にダラリと垂らした状態で演奏してました。 何をしても絵になるお人でございます。
この曲の主役はヴァイオリンだあ!!
大興奮のるつぼと化している会場の中で、二へドンの視界は、陽炎が立っているように揺らめいて、何が何だか分からなくなる。 小学校の時、朝礼で脳貧血で倒れる直前のふわっとしたのと同じ感じを味わっている。
そんな状態で、石田様が真っ直ぐ伸ばした左手の人差し指と中指の白くて長い様が脳裏に焼きつく。
一瞬、 「 カトちゃん、ペッ! 」 の映像が脳裏に浮かびそうになったが、全力でその映像を封印して、目を見開いて石田様を見詰める。
演奏後、石田様も中岡さんも松原さんも、3人とも皆、仕事をやり終えたい~い表情をしている。
アンコール2曲目は「 リベルタンゴ 」。 美しく情熱的な熱い演奏に、会場の熱気は赤道直下!
この曲の演奏中、二へドンは1度も息をした覚えが無い。
つまり、もし本当に呼吸をずっと止めていたとしたら、かなりな数の脳細胞が酸素不足で死滅しちゃったはずです。
困ったものです。 アルツハイマーへまっしぐら!
演奏後、会場からは女性達が キャーキャー叫ぶ声が充満してしまいました。
とうとう客席の興奮度もマックスに近づき、危険水域になって来ました。
中岡さんのMCです。 「 リベルタは今月、KAMOME でのライヴと、後、盛岡でも演奏しました。 皆さんのお陰で楽しく演奏する事が出来ました。」 ぱちぱちぱちぱち。 客席の人々は、アルコールを飲んでいない人々も皆、一様に赤く火照った頬をしていました。 顔も火照りますわな。 この興奮の生演奏を前にしたら!!
中岡さんが又々出てきました。 「 すみません。 また登場しちゃいました。 」
アンコール3曲目は 「 ミロンガ・ピカレスク 」です。
短い曲なのでは、ありますが、拍手と歓声で、もう出演者達も、どうしたら良いか分からない状態。
「 かっこいい! 」 「 大サービス! 」 掛け声が飛び交います。
こんなに客席が大興奮になったのは、このライブの時が一番激しかったと思います。
佐藤君がこの場にいたら、一言言うでしょう。 「・・・・・・・・らりってる・・・・・・・・・・」。
では、本日のおまけ。
演奏後の出演者の皆さんの私服レポート。
松原さん - 黒いTシャツにズボン。 シンプルですけど、爽やかさが出ていますね。
中岡さん - 白いシャツに、黒いズボン。 私服もこれですからね。 参っちゃいますよ。
何でも自宅の衣装ケースは、服が入りきらないとか!?
石田様 - 白い「石田様」Tシャツに、白いダボダボズボン。
***** 「 9/18 後半・リベルタ KAMOME LIVE レポ 」 ・ 完 *******
お知らせ : 「 演奏会の後で ~ 出町柳な女 ~ その3 」 の記事は、 2008.02.12.02:50 に完成致しました。
横浜バッカスブラスオーケストラ! #25定期演奏会
ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団@杉田劇場
はじめてのクラシック 2011年 東京公演
第7回 イマジン七夕コンサート 2011
第272回 神奈川フィル定期演奏会
第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目
ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団@杉田劇場
はじめてのクラシック 2011年 東京公演
第7回 イマジン七夕コンサート 2011
第272回 神奈川フィル定期演奏会
第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目
Posted by ニヘドン at 15:45│Comments(0)
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