2010年02月05日
ヴァイオリンの臨界期をぶっ飛ばせ!!
写真はニヘドンがヴァイオリンのレッスンを受けている教室のディスプレイ。
季節毎に変わるのが楽しみ♪
ション・ボリコさんからのコメントに、又々熱く回答したくなったので、ご紹介します。
***************
そうですかっ。反省している!?
様子でしたかっ。
それはそれは喜ばしい光景ですね。
次回石田りんに会うのが楽しみになりました。
ところでニヘドンさんにヴァイオリンの事について
一つ質問があります。
ヴァイオリンを演奏する多くのアマチュアプレーヤーに
見受けられるのですが、
あのギーコギーコ音はヴァイオリンを習い始めて
どれくらいの期間で解消されるのでしょうか?
ヴァイオリンを六年習った私の友人が中学二年の時に皆の前で演奏。
そこでもギーコギーコ音が!
父の友人も長年ヴァイオリンを弾いているにも関わらず
ここでもギーコギーコ音がしていた!というのです。
というのも私も溢れ出る石田様への想いをヴァイオリンの音色に乗せてその旋律に酔いしれたい!。。。要するにヴァイオリンを習ってみたい(-_-;)のですが長年習ってあのギーコギーコ音に苛まれるのであれば少し考えるところあり、なのです。私はピアノをやっていた経験もあり習うのであればどちらにすべきか頭を悩ませていたところでありました。ニヘドンさんは三年目にしてアンサンブルにも挑戦されているんですよね。私もアンサンブルで音色を重ねてみたい!ちなみにヴァイオリンは消音機能はついていますか?音を出して練習されているのでしょうか? ション・ボリコ
******************************
ション・ボリコさんへのお返事として、今日はニヘドンの体験を踏まえて、語ってみたいと思います。
「 人間は大人になってからヴァイオリンを習い始めて、弾けるようになるのか!? 」
結論から言って、「 弾けるようになります! 」よ。
但し、子供が進む様にではなく、又全然別の過程を経てですけど。
しかも、インド悠久の歴史や、中国5000年の歴史もビックリの時間が掛かりますけど。
よく「 臨界期 」と言う言葉が使われます。
語学でも音楽でも、その他の分野においても、ある年齢までに学習を始めないと、ものにならないと言う事です。
ヴァイオリンの場合、研究者に寄って幅が有るのですが、大体 9歳〜 12歳までに始めないと駄目だと言われています。
でもこの「 臨界期 」と言う事には大きな落とし穴が有ります。
日本人に有りがちなブランド思考がね。
「 一流幼稚園に入れば、一流小学校に入れる。」
「 一流小学校に入れば一流中学に入れる。」
「 一流中学に入って一貫校で高校卒業して、一流大学に入れる。」
「 一流大学を卒業すれば一流企業に入れる。」
「 官僚になれたら、小細工でお金貯めて、退職金と年金で、悠々自適。」
世の中、そういうもんじゃ焼きじゃないだろう!
( そう言えば最近、全然もんじゃ焼きを食べていない。ニヘドン、焼き肉でも、お好み焼きでも、突然「 姫 」になるから、誰か姫の為に焼いてくれる人がいないと駄目な訳よ。)
一流の学校を出て、自殺する人もいれば、逆に人を殺めて死刑宣告を受ける人もいます。
心を育てなかったばかりに、配偶者に恵まれない人もいます。
学校や勤務先が「 一流 」と言うブランドである事と、その人の人生が充実感に満ちて幸福であるかどうかは全く別問題なのに、人は 「 一流 = 他人に対して見栄が張れる、とっても幸福な状態 」だと信じてしまう、深い深い思考の落とし穴に落ち込んでしまいます。
「 臨界期 」信仰も同じ様な物です。
ニヘドンは44歳で生まれて初めてヴァイオリンと云う楽器に触れました。
そして言わせて頂ければ、
「 臨界期? だから何? 」
「 それで? 」
「 それって何か役に立つの? 」
確かに、「 臨界期 」に関するデータは興味深いものが有ります。
しかし、臨界期までに練習を始めた人が全員一流の演奏家になる訳では有りません。
臨界期前にヴァイオリンを始めたのに、数年後に止めてしまう子供達は、掃いて捨てる程、存在します。
途中で止めてしまう場合、臨界期もへったくれも無いじゃないですか。
臨界期の学説には、人間の 「 好き 」と云う感情が欠落していると思います。
だから、臨界期前の子供が親に無理強いされて嫌々練習するのと、大人が自分がやりたくて、一生懸命練習するのと、どちらが理想の姿か、言わずもがなですよ。
大人は、子供に比べると一般的に進歩が遅いです。
喩えると、車のブレーキとアクセルを踏み間違える様なものです。
違う事は分かっていた筈なのに、間違えちゃったの。
で、子供は間違えちゃったら瞬間的に態勢を立て直す瞬発力が有るの。
大人は、間違えてアクセルを踏んだ事に気付いた瞬間、もう1回アクセルを踏んじゃったりする訳ですよ。
頭では分かっていた筈なのに、身体に神経が繋がってないみたいな感じ。
大人のヴァイオリン学習は、いつもブレーキとアクセルを踏み間違えている様なものです。
長年ヴァイオリンを習っているのに、ギコギコ音がするのは、ブレーキとアクセルを踏み間違えて
いるんですね。
弾いている本人達は、事故った後に反省する訳ですが、間違えちゃったものは仕方が無いだろー。
これがちょい苦しい。
教えている先生はもっと苦しい筈です。
先生に迷惑を掛けない様に一生懸命練習します。
これが大人の利点ですね。
子供なんか先生の気持ちなんかまるで気にしませんからね!
ただ、二へドンと、クラスメート達は、ギコギコいいません。
それはギコギコ言った時に、すかさず先生がその原因を指摘し、じゃあどうしたらいいのか的確に
アドヴァイスをしてくれるからです。
あんまり長くギコギコ言う場合は、演奏者の練習不足とか努力不足とか言うよりも、
先生が、生徒の未熟な部分を野放しにしてしまったからではないかと想像します。
恐らく、先生が 「 素人なんてこんなものよ。」 と注意する事をしなかったのでは?
そうしたら生徒だって、こんなものでいいのだと思ってしまうかもしれませんよね。
ギコギコ言うのは、複数の原因が考えられますが、大抵は、弓のスピード配分を間違えた時、
移弦する時に圧力の掛け方を間違えた時、移弦した時に弓の角度を間違えた時・・・・等々です。
原因は1つではないので、その都度その都度、先生が原因と対処法を教えてくれるのは
本当に助かっています。
やっぱり、生徒を見れば、その先生の手腕も分かろうというものです。
上手に弾く人と同じ先生に習うというのも、早く上達するコツかもしれません。
大人は、時間は掛かりますが、自分の目標を明確に持っているので、単調な反復練習に耐えられます。
ヴァイオリンを習うには遅過ぎるスタートだと云う事は本人が1番良く分かっているので、兎に角努力します。
ニヘドンのヴァイオリン仲間の中には、勤務先に毎日ヴァイオリンを持って行って、お昼休みに練習すると云う人もいますよ!
同僚が、「 上手くなったね。」と言ってくれるのが凄い励みになると言っていました。
その人は男性なんですけど、熱い気持ちはニヘドンと一緒です。
スタートが遅いからこそ、進歩が遅いからこそ、其処まで頑張れると云うのも、大人の利点かな?
子供にはこれからの長い人生が有るから、今日の練習がどれだけかけがえの無い貴重な瞬間か、分かりゃしないでしょう。
ニヘドン達は、もう人生の折り返し地点を越しちゃってる訳ですよ。
今、練習しなければ、もう時間が無いですよ!!
こういう切実なる想いに取り憑かれた人々は長いですよ。
ニヘドンの周囲にはヴァイオリン歴10年以上の人がざらです。
ニヘドンなんかまだまだひよっ子。
いや、まだ卵の殻にヒビが入った程度かな?
大人から始める、もう1つの利点は、他人の演奏を聴く経験が豊富と云う事も有るでしょう。
初めて楽譜を見た時、その曲を聞いた事が無い場合、自分1人で楽譜を読み解く作業って結構大変じゃないですか。
でも、知っている曲だったら、不思議にスラスラ読めちゃうんですよ。
これを逆手に取れば、3歳の子供が、一体どれだけ本物の音楽を知っていると言うのだ!?
まだコンサートホールにも入れないでしょ?
大人には、反射神経が乏しい反面、今までの経験から来る理解力が有ります。
先日のレッスンで、先生が言い得て妙な教えを授けてくれたのですよ。
テヌートの練習をしている時に、
「 お饅頭に、ヘラであんこを詰め込むように、べったり、べったり弾いて下さい。」って。
この一言で、ニヘドン達は一発でコツが分かって、いきなりテヌート上手になっちゃったですよ。
今時のお子ちゃまには、この「 あんこ詰め込む 」は分からないでしょう。
もしかしたら男性にも、ちょっと理解し難いかな?
この場合は、先生も生徒達も既婚者で台所に立つから、共通理解出来るものが効を奏したのでしょう。
もう1つ、臨界期を打ち破るとっておきの武器が有ります。
それは「 下心 」です。
ニヘドンの下心は、ダーリンとのデュオ演奏です。
( 恥ずかしいからダーリンの名前は伏せておきます。
ば…バレバレだけど……。)
ニヘドンのヴァイオリンが上手になったら、2人で演奏会。
デュオの名前も、もう考えて有ります。
「 若頭 & ドン 」。( 一体どこの組の者やん? ) (^。^;)
そして演奏後、2人でシャワー付き楽屋に行き、
「 お疲れ様♪ シャワー浴びる? 」
「 お先にどうぞ。」
「 あら、貴方からどうぞ。」
「 じゃ、一緒に入ろうか? 」
みたいな! みたいなっ!! みたいなああああ〜!!
はっはっはっ…。
うう〜。 この熱い妄想が、今日もニヘドンをヴァイオリンの練習に駆り立てるぅぅ…。
どうです?
大人には大人の上達方法が有るでしょう?
だから、大人になってから始めるのは遅いと決め付けずに、是非とも今からヴァイオリンを始めて下さい。
そしてもし貴方に、
・ 音楽が好き!と云う心
・ コンサートやCDを聴く経験
・ 憧れのダーリン
が揃っていたら、成功するのは間違い無し!!
迷うんだったら、始めてみて。
初心者には20万円位のヴァイオリンを勧める楽器屋さんが多いけど、ニヘドンみたいに8万円のヴァイオリンで十分ですよ。
でもネット通販の中国製の1万円のヴァイオリンは止めてって先生に言われました。
最後に練習の音の事ですが、ニヘドンは気にせず、ガンガン弾いてます。
思ったより、外からは気にならないみたいです。
最初、何度も家族や訪問客に外に立って聞いて貰ったけれど、弾いているのには気付くけれど、うるさいとは思わないと云う事でした。
二へドンのヴァイオリンのクラスメートは、マンション住まいなので、最初はサイレント・ヴァイオリンを
買いました。 そうしたら、1年後に壊れちゃったのです!
やっぱり「 電機製品 」 は壊れちゃうのよね。
で、修理代を見積もってもらったら、5~6万円かかると言われ、彼女は凄く怒ってました。
結局彼女は生のヴァイオリンを買い、現在に至っています。
生のヴァイオリンは、弦や弓毛の張替えなどのメンテナンスは必要ですが、本体そのものは、
叩き壊さない限り一生ものですもの。
二へドンは消音器も嫌いで絶対につ使いません。
ヴァイオリンは響かせて何ぼの楽器なのに、消音器を付けてどうするの?
あれは、猿轡をかまされている様なものです。
或いは、靴下を履いたまま、ビーチサンダルを履く様な違和感が有るのです。
ヴァイオリンは、音の強弱や曲のニュアンスを出す為に、弓の使い方や、弦の押さえ方に
微妙な微妙なコントロールを要します。
消音器は、そういう微細なコントロールが使えないので、厭ですねー。
古い木造家屋なら音の心配は有るかもしれませんが、最近の密閉度の高い家なら、
雨戸やカーテンを閉めるという位で、そんなに神経質にならなくても良いのではないでしょうか?
ピアノ騒音殺人というのは過去に有りましたが、ヴァイオリン騒音殺人は聞いた事が無いし。
カラオケボックスに行ったり、地区センターの練習室を借りるとか、公園で練習するとか、
自宅以外にも色々出来るし。
ション・ボリコさん、頑張ってやってみて下さいね!!
***** 「 ヴァイオリンの臨界期をぶっ飛ばせ!! 」 ・ 完 *********
季節毎に変わるのが楽しみ♪
ション・ボリコさんからのコメントに、又々熱く回答したくなったので、ご紹介します。
***************
そうですかっ。反省している!?
様子でしたかっ。
それはそれは喜ばしい光景ですね。
次回石田りんに会うのが楽しみになりました。
ところでニヘドンさんにヴァイオリンの事について
一つ質問があります。
ヴァイオリンを演奏する多くのアマチュアプレーヤーに
見受けられるのですが、
あのギーコギーコ音はヴァイオリンを習い始めて
どれくらいの期間で解消されるのでしょうか?
ヴァイオリンを六年習った私の友人が中学二年の時に皆の前で演奏。
そこでもギーコギーコ音が!
父の友人も長年ヴァイオリンを弾いているにも関わらず
ここでもギーコギーコ音がしていた!というのです。
というのも私も溢れ出る石田様への想いをヴァイオリンの音色に乗せてその旋律に酔いしれたい!。。。要するにヴァイオリンを習ってみたい(-_-;)のですが長年習ってあのギーコギーコ音に苛まれるのであれば少し考えるところあり、なのです。私はピアノをやっていた経験もあり習うのであればどちらにすべきか頭を悩ませていたところでありました。ニヘドンさんは三年目にしてアンサンブルにも挑戦されているんですよね。私もアンサンブルで音色を重ねてみたい!ちなみにヴァイオリンは消音機能はついていますか?音を出して練習されているのでしょうか? ション・ボリコ
******************************
ション・ボリコさんへのお返事として、今日はニヘドンの体験を踏まえて、語ってみたいと思います。
「 人間は大人になってからヴァイオリンを習い始めて、弾けるようになるのか!? 」
結論から言って、「 弾けるようになります! 」よ。
但し、子供が進む様にではなく、又全然別の過程を経てですけど。
しかも、インド悠久の歴史や、中国5000年の歴史もビックリの時間が掛かりますけど。
よく「 臨界期 」と言う言葉が使われます。
語学でも音楽でも、その他の分野においても、ある年齢までに学習を始めないと、ものにならないと言う事です。
ヴァイオリンの場合、研究者に寄って幅が有るのですが、大体 9歳〜 12歳までに始めないと駄目だと言われています。
でもこの「 臨界期 」と言う事には大きな落とし穴が有ります。
日本人に有りがちなブランド思考がね。
「 一流幼稚園に入れば、一流小学校に入れる。」
「 一流小学校に入れば一流中学に入れる。」
「 一流中学に入って一貫校で高校卒業して、一流大学に入れる。」
「 一流大学を卒業すれば一流企業に入れる。」
「 官僚になれたら、小細工でお金貯めて、退職金と年金で、悠々自適。」
世の中、そういうもんじゃ焼きじゃないだろう!
( そう言えば最近、全然もんじゃ焼きを食べていない。ニヘドン、焼き肉でも、お好み焼きでも、突然「 姫 」になるから、誰か姫の為に焼いてくれる人がいないと駄目な訳よ。)
一流の学校を出て、自殺する人もいれば、逆に人を殺めて死刑宣告を受ける人もいます。
心を育てなかったばかりに、配偶者に恵まれない人もいます。
学校や勤務先が「 一流 」と言うブランドである事と、その人の人生が充実感に満ちて幸福であるかどうかは全く別問題なのに、人は 「 一流 = 他人に対して見栄が張れる、とっても幸福な状態 」だと信じてしまう、深い深い思考の落とし穴に落ち込んでしまいます。
「 臨界期 」信仰も同じ様な物です。
ニヘドンは44歳で生まれて初めてヴァイオリンと云う楽器に触れました。
そして言わせて頂ければ、
「 臨界期? だから何? 」
「 それで? 」
「 それって何か役に立つの? 」
確かに、「 臨界期 」に関するデータは興味深いものが有ります。
しかし、臨界期までに練習を始めた人が全員一流の演奏家になる訳では有りません。
臨界期前にヴァイオリンを始めたのに、数年後に止めてしまう子供達は、掃いて捨てる程、存在します。
途中で止めてしまう場合、臨界期もへったくれも無いじゃないですか。
臨界期の学説には、人間の 「 好き 」と云う感情が欠落していると思います。
だから、臨界期前の子供が親に無理強いされて嫌々練習するのと、大人が自分がやりたくて、一生懸命練習するのと、どちらが理想の姿か、言わずもがなですよ。
大人は、子供に比べると一般的に進歩が遅いです。
喩えると、車のブレーキとアクセルを踏み間違える様なものです。
違う事は分かっていた筈なのに、間違えちゃったの。
で、子供は間違えちゃったら瞬間的に態勢を立て直す瞬発力が有るの。
大人は、間違えてアクセルを踏んだ事に気付いた瞬間、もう1回アクセルを踏んじゃったりする訳ですよ。
頭では分かっていた筈なのに、身体に神経が繋がってないみたいな感じ。
大人のヴァイオリン学習は、いつもブレーキとアクセルを踏み間違えている様なものです。
長年ヴァイオリンを習っているのに、ギコギコ音がするのは、ブレーキとアクセルを踏み間違えて
いるんですね。
弾いている本人達は、事故った後に反省する訳ですが、間違えちゃったものは仕方が無いだろー。
これがちょい苦しい。
教えている先生はもっと苦しい筈です。
先生に迷惑を掛けない様に一生懸命練習します。
これが大人の利点ですね。
子供なんか先生の気持ちなんかまるで気にしませんからね!
ただ、二へドンと、クラスメート達は、ギコギコいいません。
それはギコギコ言った時に、すかさず先生がその原因を指摘し、じゃあどうしたらいいのか的確に
アドヴァイスをしてくれるからです。
あんまり長くギコギコ言う場合は、演奏者の練習不足とか努力不足とか言うよりも、
先生が、生徒の未熟な部分を野放しにしてしまったからではないかと想像します。
恐らく、先生が 「 素人なんてこんなものよ。」 と注意する事をしなかったのでは?
そうしたら生徒だって、こんなものでいいのだと思ってしまうかもしれませんよね。
ギコギコ言うのは、複数の原因が考えられますが、大抵は、弓のスピード配分を間違えた時、
移弦する時に圧力の掛け方を間違えた時、移弦した時に弓の角度を間違えた時・・・・等々です。
原因は1つではないので、その都度その都度、先生が原因と対処法を教えてくれるのは
本当に助かっています。
やっぱり、生徒を見れば、その先生の手腕も分かろうというものです。
上手に弾く人と同じ先生に習うというのも、早く上達するコツかもしれません。
大人は、時間は掛かりますが、自分の目標を明確に持っているので、単調な反復練習に耐えられます。
ヴァイオリンを習うには遅過ぎるスタートだと云う事は本人が1番良く分かっているので、兎に角努力します。
ニヘドンのヴァイオリン仲間の中には、勤務先に毎日ヴァイオリンを持って行って、お昼休みに練習すると云う人もいますよ!
同僚が、「 上手くなったね。」と言ってくれるのが凄い励みになると言っていました。
その人は男性なんですけど、熱い気持ちはニヘドンと一緒です。
スタートが遅いからこそ、進歩が遅いからこそ、其処まで頑張れると云うのも、大人の利点かな?
子供にはこれからの長い人生が有るから、今日の練習がどれだけかけがえの無い貴重な瞬間か、分かりゃしないでしょう。
ニヘドン達は、もう人生の折り返し地点を越しちゃってる訳ですよ。
今、練習しなければ、もう時間が無いですよ!!
こういう切実なる想いに取り憑かれた人々は長いですよ。
ニヘドンの周囲にはヴァイオリン歴10年以上の人がざらです。
ニヘドンなんかまだまだひよっ子。
いや、まだ卵の殻にヒビが入った程度かな?
大人から始める、もう1つの利点は、他人の演奏を聴く経験が豊富と云う事も有るでしょう。
初めて楽譜を見た時、その曲を聞いた事が無い場合、自分1人で楽譜を読み解く作業って結構大変じゃないですか。
でも、知っている曲だったら、不思議にスラスラ読めちゃうんですよ。
これを逆手に取れば、3歳の子供が、一体どれだけ本物の音楽を知っていると言うのだ!?
まだコンサートホールにも入れないでしょ?
大人には、反射神経が乏しい反面、今までの経験から来る理解力が有ります。
先日のレッスンで、先生が言い得て妙な教えを授けてくれたのですよ。
テヌートの練習をしている時に、
「 お饅頭に、ヘラであんこを詰め込むように、べったり、べったり弾いて下さい。」って。
この一言で、ニヘドン達は一発でコツが分かって、いきなりテヌート上手になっちゃったですよ。
今時のお子ちゃまには、この「 あんこ詰め込む 」は分からないでしょう。
もしかしたら男性にも、ちょっと理解し難いかな?
この場合は、先生も生徒達も既婚者で台所に立つから、共通理解出来るものが効を奏したのでしょう。
もう1つ、臨界期を打ち破るとっておきの武器が有ります。
それは「 下心 」です。
ニヘドンの下心は、ダーリンとのデュオ演奏です。
( 恥ずかしいからダーリンの名前は伏せておきます。
ば…バレバレだけど……。)
ニヘドンのヴァイオリンが上手になったら、2人で演奏会。
デュオの名前も、もう考えて有ります。
「 若頭 & ドン 」。( 一体どこの組の者やん? ) (^。^;)
そして演奏後、2人でシャワー付き楽屋に行き、
「 お疲れ様♪ シャワー浴びる? 」
「 お先にどうぞ。」
「 あら、貴方からどうぞ。」
「 じゃ、一緒に入ろうか? 」
みたいな! みたいなっ!! みたいなああああ〜!!
はっはっはっ…。
うう〜。 この熱い妄想が、今日もニヘドンをヴァイオリンの練習に駆り立てるぅぅ…。
どうです?
大人には大人の上達方法が有るでしょう?
だから、大人になってから始めるのは遅いと決め付けずに、是非とも今からヴァイオリンを始めて下さい。
そしてもし貴方に、
・ 音楽が好き!と云う心
・ コンサートやCDを聴く経験
・ 憧れのダーリン
が揃っていたら、成功するのは間違い無し!!
迷うんだったら、始めてみて。
初心者には20万円位のヴァイオリンを勧める楽器屋さんが多いけど、ニヘドンみたいに8万円のヴァイオリンで十分ですよ。
でもネット通販の中国製の1万円のヴァイオリンは止めてって先生に言われました。
最後に練習の音の事ですが、ニヘドンは気にせず、ガンガン弾いてます。
思ったより、外からは気にならないみたいです。
最初、何度も家族や訪問客に外に立って聞いて貰ったけれど、弾いているのには気付くけれど、うるさいとは思わないと云う事でした。
二へドンのヴァイオリンのクラスメートは、マンション住まいなので、最初はサイレント・ヴァイオリンを
買いました。 そうしたら、1年後に壊れちゃったのです!
やっぱり「 電機製品 」 は壊れちゃうのよね。
で、修理代を見積もってもらったら、5~6万円かかると言われ、彼女は凄く怒ってました。
結局彼女は生のヴァイオリンを買い、現在に至っています。
生のヴァイオリンは、弦や弓毛の張替えなどのメンテナンスは必要ですが、本体そのものは、
叩き壊さない限り一生ものですもの。
二へドンは消音器も嫌いで絶対につ使いません。
ヴァイオリンは響かせて何ぼの楽器なのに、消音器を付けてどうするの?
あれは、猿轡をかまされている様なものです。
或いは、靴下を履いたまま、ビーチサンダルを履く様な違和感が有るのです。
ヴァイオリンは、音の強弱や曲のニュアンスを出す為に、弓の使い方や、弦の押さえ方に
微妙な微妙なコントロールを要します。
消音器は、そういう微細なコントロールが使えないので、厭ですねー。
古い木造家屋なら音の心配は有るかもしれませんが、最近の密閉度の高い家なら、
雨戸やカーテンを閉めるという位で、そんなに神経質にならなくても良いのではないでしょうか?
ピアノ騒音殺人というのは過去に有りましたが、ヴァイオリン騒音殺人は聞いた事が無いし。
カラオケボックスに行ったり、地区センターの練習室を借りるとか、公園で練習するとか、
自宅以外にも色々出来るし。
ション・ボリコさん、頑張ってやってみて下さいね!!
***** 「 ヴァイオリンの臨界期をぶっ飛ばせ!! 」 ・ 完 *********
フォーレの「 シチリアーノ 」
生涯の伴侶を置き忘れた女。
ヴァイオリン・アニマルと化す。
二へドンのヴァイオリンの発表会が有るよ~!!
痛い話 〜 杉劇アンサンブル 練習5回目
ヴァイオリンに3日間、漬け込んでみました。
生涯の伴侶を置き忘れた女。
ヴァイオリン・アニマルと化す。
二へドンのヴァイオリンの発表会が有るよ~!!
痛い話 〜 杉劇アンサンブル 練習5回目
ヴァイオリンに3日間、漬け込んでみました。
Posted by ニヘドン at 18:44│Comments(1)
│ヴァイオリンレッスン
この記事へのコメント
すっかりお返事が遅くなってすみません。凄く丁寧にコメント下さった事、感謝感激です!それに「若頭&ドン」には大ウケしてしまいました。ニヘドンさん、ホント素敵です!早速ヴァイオリン体験教室に行ってみますね。本当にありがとうございました。とっても参考になりました!
Posted by ション・ボリコ at 2010年02月17日 19:38
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。