2010年07月28日

第259回 神奈川フィル・定期演奏会

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第259回 定期演奏会

先ずは18:45よりプレ・トークです。
てっきり指揮者の金聖響さんが出て来るかと思いきや、違う人が出て来たのでビックリしてしまいました。
金聖響さんと共著を出した玉木正之さんでした。

後から金聖響さんも出て来て2人の掛け合いトークは絶妙でした!
毎回2人でトークをやって貰いたい位♪

玉木 : 玉木正之です。
聖響 : よろしくお願い致します。
玉木 : 私も金聖響さんも2人共、関西人なんで 『 ミサ・ソレムニス 』。
    ( 記事の中でイントネーションや関西弁を再現出来ないのが残念ですぅ…。
     ちゃんと聞いてみたい人は神奈フィルの定期演奏会に足を運んで下さいな。)
玉木 : 『 ミサ・ソレムニス 』何て標準語で発音するんでしょうねぇ?
     『 ミサ・ソレムニス 』はベートーヴェンが『 第九 』と同じ時期に作ったんですが、
     日本では『 第九 』の方ばかり有名になりましてね。
     私はライブで聞くのは今日が初めてです。
聖響  : この曲はベートーヴェン的で無いって言うか、
      宗教曲なんで、神を信じるか信じないか、
      その前にどの神を信じてんねん、と云う話で。
      ベートーヴェンは毎週教会に行くタイプではなかった。
玉木 : カトリックの祈りの言葉を使っての曲ですよね。
聖響 : 彼はかなり深い所まで勉強して書き始めたのが1810年代頃と言われていて、
     構想から言うと6〜7年かかっていて、ポリフォニーの曲で、ベートーヴェンっぽいなって
     思う所も有ります。
玉木 : 本来、神の子羊( アニュスデー )と言う物だったのが、人間の存在を入れて、
     戦いの音楽にしてしまっている。
聖響 : こういうのを僕は書きたいんだって言うものが入っているんですね。
     宗教曲の形はしていますけど、カトリックの教義よりも、もっと大きい存在を表現しているそうです。
玉木 : 晩年、部屋に籠もって2曲を書いたんですよね。
      僕、その部屋に行ってみました。
      四畳半より小さくて、小窓が北側に1つ。
      僕、それ見て涙が出ました。 愕然としました。
      そのお家の裏に森が有って、その森へ行って耳を押さえると怖いんですよ。
      こういう所で散歩して、こういう曲を作っていたんだなあ、と思った瞬間なんです。
      こう考えていいですか?
      第九は、人間を現していて、ミサは天上を現している。
      日本語では人文学 humanity と言うのが有りまして、反対の言葉は
      天文学なんですね。
聖響 : この後ベートーヴェンは弦楽四重奏を書くんですが、これ何処かで聞いてみて下さい。
     第九やミサと共通するものが有ります。

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短いトーク・タイムが終わると、合唱団のメンバー達が、ひな壇の上の段から入場を開始。
合唱団員が全員揃うと、今度はオーケストラの団員達が入って来ました。
最後にコンマスの石田様。うふふふ。 ダ~リン、お待ち申し上げておりました。
石田様、オケメン、合唱団員、皆揃って客席に向かってお辞儀をします。
石田様はオーケストラの方を向いてチューニング。
今日は、いつもより、やや念入りにチューニングを行ったようです。

歌手のソリスト達が現れました。 オーケストラと、指揮台の間に来ます。
指揮者の金聖響さんが現れました。
聖響さんは指揮台の上に立ち、じっと下を向き暫しじっとしています。
    


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Posted by ニヘドン at 23:04│Comments(0)コンサート
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