2010年07月19日

第257回定期演奏会 ~ 神奈川フィル ・ 後半

この記事は、「 第257回定期演奏会 ~ 神奈川フィル ・ 前半 」 の続きの記事です。
前半はこちらでお読み下さい。 → http://nihedon.hama1.jp/e393707.html

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神奈川フィルハーモニー管弦楽団
第257回 定期演奏会

日時 : 2009年10月08日(木)
18:20 開場 19:00 開演
会場 : 横浜みなとみらいホール 大ホール
料金 :
出演 : 指揮 / 湯浅卓雄 ( ゆあさ たくお )
オーボエ / 渡辺克也 ( わたなべ かつや )
ソロ・コンサートマスター / 石田泰尚 ( いしだ やすなお )
管弦楽 / 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
演目 : エルガー / 序曲 「 コケイン 」作品40 ( 13分 )
ヴォーン・ウィリアムズ / オーボエ協奏曲 イ短調 ( 17分 )
    1. ロンド・パストラール
    2. メヌエットとミュゼット
    3. 終曲:スケルツォ
< 休 憩 1 5 分 >

エルガー / 交響曲 第1番 変イ長調 作品55 ( 52分 )
1. アンダンテ ノビルメンテ・エ・センプリーチェ - アレグロ
2. アレグロ・モルト
3. アダージョ - モルト・エスプレッシーヴォ・エ・ソステヌート
4. レント - アレグロ - グランディオーソ

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20:07 我らのコンマス・石田様が立って、チューニングを始めます。
第2部に演奏するのは、エルガー の 「交響曲 第1番 変イ長調 作品55  」。
第1楽章  アンダンテ ノビルメンテ・エ・センプリーチェ - アレグロ

     ティンパ二が静かに轟きを2回鳴らし、その後ヴィオラとチェロが静かに厳かな
     雰囲気を添える。 どんな厳かさかと言うと、英国の名門イートン校の寄宿舎で
     きちんとネクタイを締めた学生達が朝の礼拝に行く為に秩序正しく
     石のアーチの回廊を歩いて行く感じです。
     勿論、学生達は揃いも揃って美形って事にしておきましょうね!
     ( うわ! 初っ端から既に妄想モード全開だよ~!!)
     J.K.ローリングの「 ハリー・ポッター 」 に出て来るダドリーみたいな
     メタボな野郎は1人もいません。
     断固としていません!! ( 妄想って便利だなあ~。)

     石田様の新しいヴァイオリンが、僅か1ヶ月で石田様の昔からのパートナーの様に
     輝きをキラキラ放ち始めて、これから石田様がこのヴァイオリン君
     ( ずっと以前、インタビューで石田様は僕のヴァイオリンは女性と答えていましたが。)
     を、どの様に育てて行くのか本当に楽しみです。

     熱いワー。熱く、両手を振る指揮者の湯浅卓雄さんの向こうで、( 二へドンの席から見て )
     石田様が更に熱く弓を動かしまくっています。
     レストランに入ると、ウェイトレスさんが、マニュアル通りに
     「 鉄板が熱いのでお気をつけ下さい。」 って言うけれども、
     今度、神奈川フィルのプログラムノート「 そのりて 」にも、書いておいてもらおう。
     「 指揮者とコンマスが大変熱くなっておりますので、ハートを焦がさない様に、
       又、盗まれない様にお気をつけ下さい。」 ってね。

     弦チームの弓の上下が細かくて速くて、弓毛の消耗度が高いんだろうなあ、この曲は。
     1st ヴァイオリンの人々が、ダウンで全弓を1弓弾くと、石田様はヴァイオリンをクルリと
     反転させ、自分の膝の上に乗せました。
     勿論、弦を下側にして置く、いつもの石田様スタイルです。
     静かな余韻を残して、第1楽章は終了です。

指揮者の湯浅卓雄さんは、白いハンカチを出して額を拭きます。

第2楽章. アレグロ・モルト
     ティンパ二の音と共に、弦楽器チームの、これまた小刻みに弓が動くハードな演奏!
     この曲は、家でCDを聞くよりも、演奏者をガン見しながら聴くべし!!
     次から次に変わる演奏者の右腕の角度が、自分で演奏したら如何に難しいかを
     現しています。
     石田様の、ほんのちょっぴりの美しいコンマス・ソロが有ります。
     また、暫くすると、石田様のソロicon06
     ちょっとだけでも、凄く嬉しい!!
     ♪ さあ、ゆ~けよ、こ~どもた~ち のマーチのフレーズに聞こえる箇所があります。

     でも直ぐにエレガントなメロディーにシフトし、その美しさにうっとり。
     映画だったら、闘いのシーンの後の和解のシーンで使われる音楽だわね。
     ヴァイオリンが、ちょっとした休憩の間、石田様は眼鏡の右側のフレームを
     ちょろっと触わり、すかさずヴァイオリンを肩に乗せます。

第3楽章. アダージョ - モルト・エスプレッシーヴォ・エ・ソステヌート 
     石田様は上半身を捩る様にして、ゆっくりした上げ弓でビブラート全開!
     うん、この楽章は、濃く淹れたダージリン紅茶を飲みながら聴きたいな。
     こういうホールの中で聴くのではなく、広い公園の緑の芝生の上で
     ピクニックしながら聴きたいです。
     この楽章の最後の静かな部分で、森の向こうから静かに暗くなって来て、
     細い銀色の光を放つ小さな星の瞬きを見ながら聴きたいですね。
     自然の美しい情景が似合う、情感溢れる演奏でした。

次の楽章へ行く間に指揮者の湯浅卓雄さんは、又ハンカチを出して額を拭います。

第 4楽章. レント - アレグロ - グランディオーソ
     暗く憂鬱な出だしだが、管楽器チームが明るい雰囲気を徐々に加えて行きます。
     この曲は今まであんまり聴いた事は無かったけれども、面白い!
     特に、この第4楽章が二へドンのお気に入りとなりました。   
     細かく見て行くと、パート毎で実に面白い事をしているんですよ。 
     演奏する側は、ボーっとしている暇がチョンの間も無くて大変だと想います。
     
     今日は石田様の左手のビブラートを掛ける動きが妙に二へドンの目に入って来ました。
     石田様ったら、ヴァイオリンを変えてから、ビブラートを派手めに掛ける様になりました?
     ほらほら、1st ヴァイオリンが、ゆっくりと弓を上下させている、その同じ時に
     ヴィオラは弓をうにょりん、うにょりんとさせています。
     これは、移弦を連続的にすると、弓の動きがそう見える訳で、二へドンが演ると
     雑音の嵐になってしまうのよね。
     ( ん? この説明で分からん? ステージを見たら分かりますよ。笑。
       うにょりん。 うにょりん。 なんだから。)

演奏が終わり、指揮者の湯浅卓雄さんが、楽器のパート毎に1人ずつ立たせて行きます。
ハープ姉妹( 本当の姉妹じゃないけど。)が、ずっと熱烈に拍手を送っています。
いい人たちだなあ。 
こういう時に、仏頂面して、拍手もしない演奏家もいるんですよね。
でも、そういうのってみっともないですよね。 
今日は、ハープ姉妹の心からの拍手を見て、二へドンもとっても嬉しくなりました。
石田様は、オーケストラのメンバーが全員立った時に、弓をじっと見詰めて俯いていました。
石田様が客席中央を向いて、片手を背中側に回し、客席に向かってお辞儀をして挨拶。
その後、アシスタント・コンサートマスターの眼鏡の男性と握手をして、袖に引っ込んで行きました。

21:05 に全てが終了。
神奈川フィルの皆さん、お疲れ様でした。
今日もとっても楽しく聴けました。
実は後日談が有って、神奈川フィルの定期演奏会のアンケートを提出すると、
抽選で出演者のサインとかがもらえるのですが、二へドンはこの時の抽選で当たり、
指揮者の湯浅卓雄さんのサイン色紙が後から自宅に送られて来ました。
皆さんも、アンケートは出してみて下さいね。
 
***** 「 第257回定期演奏会 ~ 神奈川フィル ・ 後半 」 ・ 完 *****

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Posted by ニヘドン at 01:31│Comments(2)コンサート
この記事へのコメント
ニヘドンさん、こんばんは(^-^) 

私、石田様のヴァイオリンが早く聴いてみたいです。♪♪ 

きっと素敵な音色なんでしょうね。 

札幌にこないかなぁ?それではo(^-^)o
Posted by まゆみ at 2010年07月19日 22:14
> まゆみ様。

  石田様のヴァイオリンは、それはそれは美しい音色です。
  ミス・ユニバースのチャンピオンが100人束になっても
  敵わない美しさです。

  この音色でメロメロになった乙女達が、わんさか
  又、彼のコンサートに押しかけるのよね。

  まゆみさん、石田様は時々、神奈川フィルで
  「 題名のない音楽会 」に出るので、見て下さいねー!!
Posted by ニヘドン at 2010年07月25日 11:47
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