2010年02月08日

「 さよならを伝えに… 」

Brillia Shortshort Thater
ドイツプログラム
〜 ドイツ映画祭と連動企画!
今年度オスカー受賞作も特別再上映 〜
英題 : FRAGILE
邦題 : さよならを伝えに…
監督 : Sikander Goldau
製作国 : ドイツ
製作年 : 2003年
上映時間 : 20:00分
フライヤーの解説 : 彼女は別れを告げるために、愛する人たちを訪れる。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

鑑賞日 : 2009年10月28日(水)

ニヘドンはブリリア・ショートショート・シアターの年間パスポート会員になって、1年以上ショート・フィルムを見続けています。
そこで思うのは、ドイツって、オカルティックな題材のショート・フィルムが多いなあ!!
これも、そうなんですよねぇ。
ドイツ人って、科学で割り切れない事は一切信じない人々のイメージが有るのはニヘドンだけなの!?

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

女性のモノローグから始まる。
「 子供の頃は、よく星を眺めた。
年を取ると陽光の下で目を止める。」

田舎の道を1台のセダンが走って行く。
ハンドルを握っているのは金髪の中年女性。
彼女は車のCDプレーヤーでスペイン語講座を聞きながら、文章をリピートして練習をしている。
突然女性がハッと息を呑むと、車は事故ってしまう。
フロントガラスに頭を押し付ける様に俯せになる女性の顔に沿って血が垂れる。

* * * * * * * * * * * * * * *

車を運転していた女性が言う。
「 あと1日待って。まだ行けないの。」
女性は歩く。
「 ママ、鼻血が出てるよ。」と
5歳位の娘ジュリーに言われ、女性は慌ててティッシュで鼻血を拭う。
女性はジュリーを学校へ送りに来ていた。
学校の前で女性はジュリーを抱き締め言う。
「 愛しているわ。」
学校のベルが鳴り、娘のジュリーは建物の中へ入って行こうとする。
ジュリーは気軽に言う。「 じゃね。」

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野原に風の吹く音がする。

小鹿が1匹、野原を走る。

* * * * * * * * * *

女性はテラスから学生達を見下ろしている。
女性は呟く。
「 カーラ。こんなのいけない。まだ学生なのに。」
女性の視線の先には、キスをする若い男女がいた。
女性は呟く。「 愛しているわ。」

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女性は、ドアの影から写真を選別している男女を見ている。
中の女性が顔を上げ、ドアの影に立っている女性に気付き 「 カトリン 」と声を掛ける。
( 今まで車を運転して事故ったり、学生達を見下ろしていた女性はカトリンと云う名前だと、やっと分かりました。)

カトリンは室内にいた男性 ( カトリンの夫 のクリストフ )に
「 愛してるわ。」と抱き付きキスをする。
クリストフ 「 続きは家で。」

カトリンはクリストフの机から、カトリンを写した写真を沢山見つけ涙ぐむ。
カトリンはセルフタイマーで自分の写真を撮る。

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野原にいる小鹿の映像。
風の音が寂しそうに流れて行く。
男が小鹿をじっと見つめている。

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

カトリンは、ベッドに寝ているお婆ちゃん( カトリンの母親 ) の手を撫でる。
カトリン 「 思いの他、早くその時が来たら…。」
お婆ちゃん 「 人生は幻の様なものよ。
お前の好きなボンボンも入っているわよ。」
カトリンは飴玉を口に入れながら、窓の外を見る。
と、男が立っているのが見える。
( ニヘドン : さっきの小鹿のシーンで小鹿を見ていた冴えない中年男性と同じ人。
セーターにスラックスと云う地味な洋服姿ながら、このおっちゃん、死神なの? )
男はカトリンと話をする。
「 死とは幻。」
小鹿が走り去る。
カトリン 「 遅くなったけど、まだ時間は有る? 」

カトリンは白いスケート靴を履いて屋外リンクでスケートをする。

死神 「 Let's go. 」
* * * * * * * * * * * * * * * * * *

白い車を運転するカトリン。
道路の真ん中に立つ小鹿を除けようとして、スピンした車は大木にぶつかってガラスが割れる。
小鹿は走り去る。
どこまでも。どこまでも…。

ハーモニカとギターの音楽が聞こえる。
英語の歌が聞こえて来る。
♪ Remember me… .

あれ〜。この歌、よく聞いたけど、誰が歌っていたっけ?
またニヘドンの「 思い出せない病 」が始まってしまった。

エンドロール。
小鹿のキョトンとした様な可愛いらしい顔がアップになる。
小鳥の囀りが聞こえる。
…………。

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ふーん。日本や中国だったら、死ぬ人( 或いは死んだ人 )が近しい人に挨拶に行くと云う話は、古典作品の中にもちょくちょく見受けられて、それ程オカルトだとも思わないけれども、ドイツでも、こう云う事象は「 あっても不思議は無い」事として認知されているのでしょうか?

これは大野英士先生の著作を読んで、考え比べてみたいと思います。
  

Posted by ニヘドン at 18:34Comments(0)

2010年02月08日

今、ドイツで人気のあるミュージシャンは誰ですか?

2010年02月06日(土)
神奈川県民ホールでの「 スペシャル・オペラ・ガラ 」コンサートを聞き終えた二へドンは
家に帰らなかったのです。 ホームレスだから? うーん、それも、ある意味近いけど・・・・・。
東京の江古田に有る「 Cafe FLYING TEAPOT 」で行なわれた Japanoise イベント
「 Stoned Soul Picnic Vol.28 」を聞きに行ったのです。

このお店「 FLYING TEAPOT 」で二へドンが好きな席はカウンター席。
まだ誰も座っていないカウンター席に腰を下ろすと、程なく、南蛮人が2人やって来ました。
彼らは英語で喋っていましたが、出会ったばっかりみたいに、ちょっと他人行儀な話をしていました。
1人の男性が、クイーンズ・イングリッシュのアクセントが有ったので、
「 Hi ! イギリスから来たの? 」みたいな乗りで話しかけてみました。
1人はニュージーランドから来ているArlon ( アーロン )君。 
もう日本に9年も居る兵( つわもの )!
もう1人は、ドイツから来た Hendrick ( ヘンドリック )君。
彼は世界各地を旅していて、日本には6ヶ月居る予定。 
日本の後は何処に行くか尋ねたら、「 分からないけど、ドイツにだけは帰りたくない。」んだってさ。
ふーん。 まあ、二へドンも若い頃は、そんな風に思う事も有ったから、 Hendrick の気持ちも理解出来るかも。

3人で盛り上がってしまって、色々話をしたのですが、二へドンは Hendrick に興味を持ちました。
金髪のくせっ毛の、可愛い顔立ちの子でしたが、彼の英語の発音がパーフェクトだったのにビックリ。
二へドンが今で話をする機会の有ったドイツ人って、皆一様に、ドイツ語訛りの英語だったんですよ。
或いは全く英語が出来ないか・・・・・・・。 まあ昔の話なので、今のドイツの若者は英語出来るのかも。
Hendrick はまだ日本語を読めないので、ドリンクメニューを Arlon が読み上げてあげました。
FLYNG TEAPOT に置いてあるビールは、
・ バドワイザー ( アメリカ )
・ ハイネケン ( オランダ )
・ ギネス ( イギリス )
・ えびす ( 日本 )    です。
バド や ハイネケン を読み上げられた時は、 Hendrick は鼻で笑っていました。
そして、何と、ドイツ出身の彼が選んだのは えびすビールだった。 おおおおおお~。
そうか~。 そうなのかあ。 日本人でも本当のビール通が好む えびすビールを、
ビール本場のドイツの人も選びますか。 ( 二へドン、ちょっと感動しました。)
彼は2本目のビールも、えびすを選びました。 へ~。

ガラパゴス諸島の話から、ブログの話から色々と話が広がりまして、
二へドンはふと思いついて、Hendrick に訊いてみました。
「 今、ドイツで1番ポピュラーなミュージシャンって誰? 」
「 マイケル・ジャクソン! 」 と Arlon がチャチャを入れます。
あちゃ~。 まあ、それは確かに事実ではありましょう。
『 This is it ! 』 旋風が世界中に吹き荒れたのは、間違う難なき現象ですからね。
( 二へドンのフラワーアレンジの先生ですら、This is it ! の前売り券を買ってましたからね。
  映画を見て大感動だったから,DVDも買ったって。 )

しかし、しかし、二へドンは Made in Germany のミュージシャンについて知りたかったんだよ。
Hendrick は、とっても真面目。 適当な事は言いません。
Hendrick 「 ポピュラーってどういう事? CDの売り上げ枚数って事? 
        YouTube のダウンロード回数とか? 」
二へドン 「 ううん。 数字はあんまり信じないんだ。国民の誰もが、そのミュージシャンの名前を知っていて、
        曲のタイトルも2つか3つは、ファンじゃなくても言える位の知名度が有るって意味で。 」
Arlon   「 日本でそういう人って誰よ。 」
二へドン 「 え~・・・・・・・・・っと。 ? 」
Arlon   「 アラシ? 」
二へドン 「 ああ! 嵐! 嵐!!   じゃあその路線だとSMAPも! 」
Arlon   「 SMAP ~!? 歌、売れてるの、最近? 」
二へドン 「 でも知名度抜群で、好感度も有って、TVタレントとして外せないから、 SMAP!!」
Arlon   「 ああ、そういう意味のポピュラーね。」

何て二へドンと Arlonが話をしている間、 Hendrick は腕組みをしながら 沈思黙考。
( そ・・・・・そんなに真面目に考えなくても・・・・・・。 適当に答えてよ。 適当に!! )
Hendrick が何か答えました。 ・・・・・・・・? 聞き取れませんでした。
だって突然、パーフェクトなドイツ語の発音になるし、大体二へドン、そのミュージシャンの名前を知らないし。
二へドン 「 ここに書いて! 」 二へドンのノートを、ずずず・・・と Hendrick の前に出しました。
Hendrick は10分以上、考えに考えて、幾つかの名前をノートに書いてくれました。
( 丸文字のアルファベットで可愛かった。 笑。 )

では、発表です!
半年間の予定で日本を旅行中で、江古田の FLYING TEAPOT にノイズ・ミュージックのライブを
聴きに来たドイツ人が選んだ「 今、人気の有る( と思われる )ドイツのミュージシャン達 」は、これです!

・ Deichkind
・ Bushido
・ Silbermond
・ Juli
・ Rammstein
・ Herbert Grönemeyer
・ Einstürzende Neubauten
・ can
・ Peter Brötzmann
・ Kraftwerk
・ Die ärzte

二へドンのボロPCは、アルファベットの上に「 ¨ 」 ( ウムラット )を付けられなくて、困ったさ。
また「 通りすがりの人 」から指摘のコメント投げられると腹立つから、どうしようかと思ったら、
他のサイトからコピーすればいいじゃん! と気が付いた訳さー。
「 ドイツ語コム 」からウムラット付きのアルファベットをコピーさせて頂きました。

* 「 通りすがり 」の皆様へ。
  二へドンは、兎に角毎日記事を更新する事に命を賭けておりまして、変換ミス、表記ミスは
  ( ああ、きっとこういう風に書きたかったんだなあ。) と思いながら読んで頂ければ幸いです。
  間違いを指摘して頂くお心遣いが有りましたならば、二へドンにハイ・スペックPCを ご寄付頂けるか、
  過去3年間に放置しまくった変換ミス&表記ミスを無料で訂正してくれるアシスタント・スタッフを
  派遣して頂けないでしょうか? ( ※ )

脱線しますが、「 ドイツ語コム 」には、ドイツ語の基本的なクイズで遊べる様になっているので楽しいよ!
アルファベットの読み方とか、母音を長く発音するか短く発音するかとか、単語の読みに関するクイズです。
カタカナ表記なのが、中級者以上の方には、物足らないかもしれませんが。
二へドン、全部試したら、何と正答率 95%だったよ!
凄いじゃん~。 二へドンは、ドイツ語学習に関しては一銭も投資してないんだけど、
多分クラシックコンサートでドイツ語の合唱曲を何度も聴いている内に、自然に覚えてしまった様です。
皆さんも是非試してみてね!

話を元に戻すと、Hendrick が挙げてくれた11のミュージシャン( or グループ )を、これから少しずつ
聴いて行こうかなと思っているのです。
二へドンは、ある意味 「 わらしべ長者 」的な生き方をしておりまして、
その日に出会った人から得た情報の方に流れて行く・・・・・みたいな。
だから昨日の二へドンと、今日の二へドンは、興味を持つ方向が全然違うんだよ。
あらゆる事からインスパイアされて行くのは、実に自分らしい生き方だと思っています。

さあ、今日はどんな人と、どんな情報に出会えるかな?
これから出掛けて来ます!!

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* コピー用   ä ö ü ß   *
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***** 「 今、ドイツで人気のあるミュージシャンは誰ですか? 」 ・ 完 *******


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Posted by ニヘドン at 01:23Comments(0)徒然