2010年02月22日

「 ウルルの森の物語 」 ・ 前半

邦題 : ウルルの森の物語
英題 : A Tale of Ululu's Wonderful Forest
監督 : 長沼誠
脚本 : 吉田智子、森山あけみ
音楽 : 久石譲
出演 : 船越英一郎
      深田恭子
      濱口優( よゐこ )
      桑代貴明
      北村沙羅
      光石研
      桜井幸子
      大滝秀治

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ヴァイオリンのレッスンの後、
教室と駅の間にあるMOVIL で映画を見る事が多い。
しかしこの日は、ニヘドンが見てない映画は「 ウルルの森の物語 」だけだった。
それで見た。

主役の船越英一郎は大好きだ。
TVドラマでも馴染んでいるし、
ニヘドンが新幹線のグリーンアテンダントをしている時に、グリーン個室のおしぼりの回収に行ったら、
船越英一郎が立っていた事がある。
凄く背が高くて、グリーン個室の扉より高い位。
それにビックリして、仕事柄、芸能人慣れしていた筈のニヘドンもポーッとなって、
暫し突っ立って彼の顔をまじまじと見てしまった。
「 仕事が終わったら、とっとと出て行け!」オーラを出す芸能人もいるのだが、
船越英一郎は優しく微笑みながら、じっと待っていてくれた。
スクリーンの船越英一郎も素敵だが、生の船越英一郎はもっと素敵なのだ。
一瞬で彼に恋に落ちた。
だから彼が結婚した時、凄くショックだった。
……… あの時、ニヘドンが彼に結婚を迫っておけば良かったのかも……。
( 当時ニヘドンは結婚していたけど…。(-.-;) )

大・大・大好きな船越英一郎主演の映画だけれども、つまらない映画だった。
いきなり冒頭から船越英一郎の説教が鼻につく。
船越英一郎が大好きなニヘドンですら、彼の説教の臭さに思わず下を向きたくなった程だから、
さして出演者に思い入れの無い人が見たら、どう感じたのだろうか?

久石譲の音楽が素晴らしい! 素晴らし過ぎて、臭い映画には重荷になってしまった感が・・・・・。
映画に合わせて、亜流の音楽しか作れない三流作曲家に頼めば、逆に映画の雰囲気に
ピッタリ来たかもね。

この映画は、「 2007年に大ヒットを記録した 『 マリと子犬の物語 』のスタッフ・キャストが再び集結。 」
が、売りなのだ。 製作サイドが、既に 「 2匹目のどじょうを狙いました。」 と言ってしまっている映画なの。

でも、何はともあれ、二へドンは船越英一郎が好きだ!!
ちょろっとしか出てこない大滝秀治の存在感が凄い!!
深田恭子ちゃんも、爽やかで若々しくて可愛かった!
だから、お願い。 2番煎じの中途半端に臭い脚本は止めようよ。
この間も二へドンは試写会の女王と話をした。
「 韓国ドラマは徹底的に臭いから面白い!! 
  日本のドラマの中途半端な臭さは駄目! 」
この脚本を、韓流にキムチ臭を出すと、例えばこうなります。
昴( すばる )と しずくの兄妹の母親・夏子( 桜井幸子 )は、心臓病の手術の甲斐無く死亡。
つり橋から落ちそうになった しずくを昴が必死に片手でつかまえるが、力尽きて しずくは濁流の中へ。
ハンター ( 大滝秀治 )の誤射で、父の大慈 ( だいじ )( 船越英一郎 )は撃たれて死んでしまう。
それでも1人で、ホロケシ ( 狼の国 )を目指した昴だが、とうとうたどり着いたホロケシで、
狼の本能を取り戻したウルルに噛み殺されてしまう。
そして誰もいなくなっちゃうんだけど、家族全員天国に召され、あの世で永久に幸福な生活を送りましたとさ。

・・・・・・・・・・・・・・・ この位、徹底的にやって欲しかったのですわい。

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この日の予告編は
・ 「 借りぐらしのアリエッティ 」
・ 「 踊る大走査線 3 」
・ 「 ドラえもん のび太の人魚大海戦 」
・ 「 交渉人 THE MOVIE 」
  二へドンのレビューはこちら → http://nihedon.hama1.jp/e825139.html
・ 「 ゴールデンスランバー 」
  二へドンのレビューはこちら → http://nihedon.hama1.jp/e819885.html

・ 「 おとうと 」

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森の中でウルルが震えている。
生野昴( しょうの すばる )のモノローグ。
「 ウルル。 初めて君と会った日の事、君は覚えているかな? 僕はハッキリ覚えている。」
ウルルは、木によじ登ろうとして下に落ち、キュウキュウ小さな鳴き声を立てる。
小さな身体に、瞳が何だか爺むさくて愛らしい。
体毛は薄汚れている。
ウルルは蛇を見て怖がったり、川の水を飲んだりする。
昴 「 今思い出すと全部がキラキラ輝いて見える。」
森の上の青空がスクリーン一杯に広がる。

「 ウルルの森の物語 」の題字。

1両のみのローカル列車が大自然の中を走って行く。
「 生野大慈さま 」と書かれた封筒が大写しになる。
昴が列車の中で封筒を裏返す。 裏には「 夏子 」という署名がしてあった。
小学生の兄妹の昴としずくが大人の引率無しに2人だけで列車に乗っている。

~ 回想シーン ~
マンションから救急車で運ばれる母親の夏子。

妹のしずくは、ローカル列車から見える車窓の景色を見て大興奮!!
「 広~い! 」 「 牛!!」
空にはパラグライダーが舞っている。

生野大慈( しょうの だいじ )が白衣を着て白いバンに乗ってやって来る。
大慈はパラグライダーで飛びながら写真を撮っている妹の千恵に両手を大きく振ってみせる。
千恵はパラグライダーから降りて来る。
遠くから大慈に向かって「 兄貴~!!」 と呼ぶ。
大慈はバンの荷台から檻を下ろし、中に入っていた鷲を放す。
「 おい、2度と戻って来るんじゃないぞー!! 」
大慈は鷲に向かって叫んだ後、千恵に話し掛ける。
大慈 「 夏子がな、入院した。」
千恵 「 お姉さんが? 」
大慈 「 だから子供たちを夏休みの間、預かる事にした。
千恵 「 え? 今日なの? 」
大慈と夏子は別れた夫婦であったとこの時点で分かる。

昴としずくの兄妹は美登利( みどり )駅に到着し、列車を降りる。
大慈の妹の千恵ちゃんと、近所の牧場の跡取り息子の大森拓馬( おおもり たくま )の
2人が駅まで迎えに出る。
駅から家までの車の中で話をする。
千恵 「 北海道には600種の動物が棲んでいるの。
      モモンガって知って る? 」
拓馬 「 千恵ちゃんはね、ネイチャー雑誌のカメラマンなんだ。」
しずくは千恵が載っている雑誌を見て驚く。

車は大慈の野生動物研究所に着き、車から子供たちの荷物を下ろす。
「 サンキュー。 バイバイ!!」と千恵は拓馬に手を振る。

千恵と子供たちは野生動物研究所の建物の中に入る。 中には動物の剥製が沢山置いてある。
父の大慈は野生動物の手術中だった。
子供たちはガラス窓越しに、その様子を見守る。
鉛中毒になった牛の手術だった。
大慈 「 野生の動物達はな、みんな自分で治る力を持ってるんだよ。」
大慈は子供たちを抱きしめる。
大慈 「 よく来たなあ。」
昴 「 別に会いたかった訳じゃないし。」 昴は、そっぽを向く。
大慈は子供たちをカヌーに乗せてあげると言う矢先に緊急連絡が入り駄目になってしまう。

子供達は大慈の自宅にやって来る。
夕食は庭でバーベキュー。 骨付き肉や椎茸が美味しそう~!!
大慈 「 自然の恵みに感謝して食べるんだぞー。」
( これ! これ! 二へドンがこの映画は説教臭いと思ってしまった、1つの具体例がここです。
  二へドンはご飯を食べる前に、息子には「 いっぱい食べなよー。」と言います。
  普通の親だったら、いっぱい食べて健康に育って欲しいと願うものでしょ?
  「 感謝して 」と言われて、感謝の念は湧いて来ませんよ。 
  感謝の気持ちは自発的に心から湧いて来るものですから。
  子供に自然に感謝して欲しかったら、まず親がそういう態度を子供に見せるべき。
  机上の理論だけで子育てしている人の台詞は、大自然の中で男らしく生きる大慈の台詞には
  似つかわしく無いですよ。)
しずく 「 感謝!」
昴 「 ねえ、TVは? 」
大慈 「 TVなんか無い。」
千恵 「 でもね、東京には無い物が有るよ。」
子供たちはツリートップハウスに上がって星空を見る。
流れ星を見てしずくが言う。
「 早くママの病気が治りますように。」

母の夏子は心臓病だった。
しずくが寝ないので、父の大慈は狼の話を語って聞かせる。
大慈は昴の携帯電話機を取り上げてしまう。
昴 「 ゲームできないじゃん!」
大慈 「 ゲーム? ゲームだったら、これで遊ぶんだ。 」
大慈はビー玉がぎっしりと詰まった大きなガラス瓶を渡す。
昴 「 どうやって遊ぶんだよ。 こんな物! 」

翌日、千恵は森の中で遊ぶ昴としずくの写真を撮る。
( この辺りで、しずくの台詞回しが全部一緒なので全然面白くなくなって来てしまいました。
  映画に出る子役って、名子役で当たり前と思っていたので、拍子抜けしました。 )
その時しずくはウルルを見つける。「 あー、居た!」
しずくはウルルの後を追う。
ウルルは走る。 ( この時はまだウルルという名前は付けられていなかったのですが、便宜上。)
木の根元で足を舐めているウルルに、しずくは叫ぶ。
「 狼だ! ウルルだ!」 ウルルとは、英語のウルフを、しずくが舌足らずでウルルと言っているのです。
しずくは、ウルルが足を怪我しているのを見つける。
しずくはウルルに近付いてウルルの頭を撫でる。

ウルルは大慈の野生動物研究所に連れて行かれ、大慈の身体検査を受ける。
大慈は、「 ちょっと貧血気味かな? 」と言いながらウルルの歯を見て、「 ん?」と怪訝な顔をする。
昴と、しずくは廊下の椅子に座って、父・大慈がウルルの診察を終えるのを待っている。
しずくは目に涙をいっぱいに溜めている。
しずく 「 ウルル、死んだりしないよね?」
昴 「 大丈夫だよ。」
大慈が出て来る。
大慈 「 かなり弱ってるんだよねえ。 後は自分の力で生きる力が有るかどうかなんだ。 
      動物もな、みんな表情が有るんだぞ。 痛い。 苦しい。 
      我慢しているのか、諦めようとしているのか、それを見究めるんだ。」
山の稜線に太陽が沈んで行く。
昴としずくは甲斐甲斐しくウルルの世話を焼く。

朝、しずくが悲鳴を上げる。「 ウルルが! ウルルが、元気になった!」
しずく 「 しずくが、しずくが面倒を見て、お母さんを探してあげる。」
大慈 「 動物の世話をするって大変な事なんだ。
      おもちゃや縫いぐるみとは訳が違うんだ。 命を預かるって事なんだ。」
しずく 「 約束!」 しずくは昴と2人で指で自分の鼻をつまんで息を止めて見せる。
父・大慈のお許しが出る。

大慈の野生動物研究所には、檻の中に小鹿が居たり、犬の親子が居たりする。
ウルルをたらいでお風呂に入れてやる。
しずくは千恵と共にグライダーに乗る。
千恵は札幌の出版社で、編集長にウルルの写真を見せ、狼かもしれないと言うが、
まるで信じてもらえない。
編集長 「 エゾオオカミは100年目撃されていないんだよ。
       もし本当だったら、うちの社の本採用にしてやるよ。」

大慈はオジロワシを観察してスケッチをしている。
昴が大慈に母からの手紙を渡そうと近付く。
大慈は、そんな昴を「 しっ。」と制止する。
大慈の所に長谷部が訪ねて来る。 長谷部は千恵に呼ばれてウルルを見に来たのだ。
長谷部は大慈の後輩で、希少生物の専門家である。
長谷部の見立てで、ウルルは生後2ヶ月であろうと言う。
長谷部はウルルの体毛を抜き、DNA鑑定に回す準備をする。

大慈はウルルを抱き上げて言う。 「 ウルル。 お前、本当に狼なの? 」
昴は大慈に問いかける。
「 あの男の人は何しに来たの? まさかウルルを連れて行ったりしないよね? 」
大慈 「 もしウルルが本当に狼だったら、しずくの側には置いておけない。」
昴 「 どうしてだよ? 」

父と子供たちは野原に大きな木箱を置き、中に入っていた鹿を放す。
父は、なかなか立ち去ろうとしない鹿に、点火した爆竹を投げつける。
ようやく鹿は遠くへ走り去った。
大慈 「 人間は恐ろしいって思わせる必要が有る。 お互いに近付かない。
      野のものは野に返す。 それが自然のルールだ。」
そこへ猟銃を担いだ猟師( 大滝秀治 )が現れ、鹿に向かって銃を撃つ。
猟師 「 爆竹なんて、甘い事やってんな。」
猟師の老人はウルルの頭を撫ぜ、「 ホロケゥ・オ・イ 」とつぶやき、黙って去って行く。
( 「 ホロケゥ・オ・イ  」 は、アイヌ語で「 オオカミの棲む町 」の意味。 )

長谷部( 光石研 )がウルルのDNA鑑定の結果を持ってやって来る。
長谷部がサンプル1号の調査にウルルを連れて行こうとする。
躊躇う大慈に長谷部は吐き捨てる。
「 このサンプル1号がエゾオオカミなら、貴方がこの種を絶滅させる事になるんですよ!」
長谷部は、ウルルを手放しそうにない子供達を説得にかかる。
しずく 「 やだ! ウルルがお母さんに会えなくなっちゃう!」
ウルルを抱きしめるしずくに掴みかかる長谷部。
その長谷部に飛び掛る昴。 昴を止める大慈。
しずく 「 お父さん! ウルルを取り戻してよー!!」
大慈 「 我が儘言うんじゃない!!」
しずくは外に飛び出して行く。
昴 「 しずくはウルルなんだ。 だからお母さんに会わせようと、あんなに一生懸命に!
    お父さんなんか要らない!!」

***** 「 ウルルの森の物語 」 ・ 前半 ・ 完 *************  


Posted by ニヘドン at 21:42Comments(0)映画

2010年02月22日

パレ・ド・バルブの「 パスタランチ 」

2010年02月21日(日)
杉劇アンサンブルの練習が終わった後、
ニヘドンと fu-chan は暗黙の了解事項としてランチへ突入です。
「 どこにする? 」
やっぱり、パレ・ド・バルブが2人のお気に入り。
今日は1番安いパスタランチにします。

パスタランチのパスタの種類はシェフにお任せで、好きな物を選べませんが、美味しいお店ではシェフに任せて間違い無し。
今日のパスタは「 魚介&フレッシュトマトのパスタ 」です。

ザク切りのフレッシュトマトが入っていますが、トマトソースがべっちょりと言う訳では有りません。
唐辛子を利かせたペペロンチーノ・スタイルです。
具は他に殻付きのあさり、小海老、しらすです。

これに手作りコーンスープ、ミニサラダ( サニーレタス、水菜 )、フォカッチャ、コーヒーが付きます。
これで全部で980円です!!

もう毎日通いたいですよ!

パスタは細麺でアルデンテで、繊細な盛り付けで、スパゲティ専門店より遥かに美味しいのです!
半分位食べ進んだ時に、ニヘドンは fu-chan に言いました。
「 ねえ、これ、しらすが入っているんだね!」
「 ……………。」
「 ははは。もっと早く気付けよって感じだよね。」
「 はい。今頃って思いました。」
(^。^;)


パレ・ド・バルブのランチ最高〜!!
  

Posted by ニヘドン at 00:07Comments(0)