2007年04月25日

期待大!! THE 5 BROWNS コンサート

すっごく 面白そうな コンサートのお知らせがあるので、アップします!!

「 THE 5 BROWNS ~ ザ・ファイヴ・ブラウンズ 
  5台 PIANO ( スタインウェイ ) の スペクタクル・コンサート 」

彼らの名前にピンと来ない方も、アメリカに兄弟5人全員ジュリアード音楽院に進学したという
エピソードを聞いた事があると 思います。 二へドンも昨年、何気にTVをつけて、彼らの紹介を
見た事があります。確か、親は音楽家でも何でもなくて、お金持ちでもなくて、5人の子供を
ジュリアードに進学させるのに、どの様に経済的に工面したかとか、そんな話をしていたと思います。
その時には、彼らがこんなに早く日本ツアーを実現させると思わなかったから、真剣に番組を見て
いなかった! お母さんは、典型的な おデブなアメリカの母さんって感じだったし。
彼らの日本ツアーの前に、もう1度詳しい子育てのドキュメントを2時間スペシャルかなんかで
やって欲しいよ。兄弟5人がジュリアードって、スゴイよね。兄弟が3人以上いる家庭ならよく分かる
と思うけれど、兄弟と言っても、それぞれ個性が違うから、同じ道に進む確率は極めて低いよね?
奇跡だね。この奇跡を生む土壌が、アメリカって国には あるんだよね。 
日本ではあり得ない? いやいや、石田様の存在は十分奇跡ではありますが・・・・・・。
5人全員、ジュリアード行くとなると、家にピアノは1人1台ずつあったの?
1台のピアノを5人で順番に使うとなると、1人の練習時間は短くなっちゃうよね?
気になって眠れなくなっちゃうから、誰か詳しく教えて~!!

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日時 : 2007年9月14日(金)   開場 18:20   開演 19:00
会場 : 横浜みなとみらいホール 大ホール
料金 : 全席指定 ¥5,000.-
      ( どの席から観ても、スペクタクル! どの席を選びますか? )とチラシに書いてある。 
      「 The 5 Audience 」スペシャルチケット = チケットを5枚まとめて購入すると1割引!
      Y席 ( 学生、65才以上、障碍のある方) 各席種50%割引。 5月20日発売開始。
一般発売日 : 2007年5月26日( 土 )

出演 : ブラウン家の5人姉弟ピアニスト
      ( デザレー、デオンドラ、グレゴリー、メロディー、ライアン )
演目 : 演奏順不同。
      ピアノ・ソロ  リーバーマン / ゴルゴイユ Op。29より Ⅲアレグロ・モデラート、
                          Ⅳプレスト・フェローチェ
               ヒナステラ / アルゼンチン舞曲集 Op.2 Ⅰ老羊飼いの踊り、Ⅱ愛嬌娘
                        の踊り、 Ⅲ手管のある牧夫の踊り
               サン=サーンス / 「 白鳥 」
               ケルニス / スーパースター・エチュード 第1番
               リスト / ハンガリー狂詩曲 第6番
      ピアノ・デュオ  レクオーナ / アンダルシア組曲より「マラゲーニャ」
                 ラヴェル / スペイン狂詩曲より 「祭り」
               ルトスワフスキー / パガニーニの主題による変奏曲
      ピアノ・トリオ ドビュッシー / 「月の光」
      ピアノ・クインテット  ガーシュウィン / ラプソディー・イン・ブルー
                    ラフマニノフ / パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏曲
               ヴォーン=ウィリアムズ / 「富める人とラザロ」幻想曲
               ストラヴィンスキー / 火の鳥 ( 1911年版より )

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どうです? 演目もユニークでしょ?
二へドン、行きたくて、ムズムズしています。

お問い合わせ・チケット取り扱い

横浜みなとみらいホールチケットセンター  ℡ 045-682-2000
( クイーンズスクエア横浜1階奥 )     電話予約 10:00~18:00/ 窓口 10:00~19:00

チケットぴあ     0570-02-9990  http://pia.jp/t
e+ (イープラス) http://eplus.jp/
ローソンチケット   0570-000-407  

Posted by ニヘドン at 14:25Comments(16)チケット販売

2007年04月25日

4/24 第70回 昼時クラシック

月に1回の「昼時クラシック」とオ「ルガン1ドルコンサート」は、よっぽどの用事が無い限り、行く事に
している。15:00からの仕事の前に短くても、コンサートが楽しめるのは、幸せである。
この様な企画の無い地域に住んでいる方の事を考えたら、行くのが、もう、義務でしょう!!

行く事を義務にしている二へドンは、演目なんぞお構い無し。今日、出演が二期会マイスタージンガー
である事を、当日券を買ってから知りました。 
( およよ。器楽演奏の方が良かったかも・・・。)

昼時クラシックの良い所は、今まで知らなかった演奏家の演奏を、¥800.-~¥1,000.-の
チケットで、お試し視聴ができる事ですね。 評論家とか、薀蓄オヤジの言う事を鵜呑みにしたくない
二へドンとしては、自分で体感できる機会は、多ければ多い程、嬉しいのでございます。


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「第70回 昼時クラシック 」  1回目

日時 : 2007年4月24日(火)  開場 11:30    開演 12:10
会場 : 横浜みなとみらいホール 大ホール
料金 : 全席指定 ¥800.-
出演 : 二期会マイスタージンガー
      ソプラノ    浅野 美帆子 ( あさの みほこ )
               田上 知穂  ( たがみ ちほ )
      メゾ・ソプラノ 三橋 千鶴 ( みつはし ちずる )
               長谷川 忍 ( はせがわ しのぶ )
      テノール    岡本 泰寛 ( おかもと やすひろ )
               高田 正人 ( たかだ まさと )
      バリトン    松本 宰二 ( まつもと さいじ )
               浅井 隆仁 ( あさい たかひと )

      ピアノ伴奏  山田 武彦 ( やまだ たけひこ )

演目 : フニクリフニクラ / デンツァ
      浜辺の歌 / 成田為三
      おお、スザンナ / フォスター
      「キャッツ」より『 メモリー 』 / ロイド・ウェーバー
ソーラン節 / 北海道民謡
      ねむの木の子守唄 / 山本正美
      ボルガの舟歌 / ロシア民謡
      待ちぼうけ / 山田耕筰
      アメージング / 賛美歌
      島歌 / 宮本和史

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8人のメンバーがステージに登場。 女性4人は、それぞれの色のドレスを身にまとい、黒一色の
オーケストラを見慣れた目には、まあ、艶やか 艶やか!! 今は昼の真っ最中のはずだが、
みなとみらいホールの中はキャバレーよろしく、夜のクラブの華やかな世界に・・・・・。
男性陣は燕尾であるが、今、ひっそりと流行中のバトラー( 執事 ) カフェの給仕の様に見えて 
しまう。ホステスとバトラー達に お出迎えされて、二へドンは何だか いい気分に・・・・。
( さっき、「 器楽演奏の方が・・・」と思った事実は消去、消去! )

そう言えば 昔、息子が通っていたヤマハ音楽教室のクリスマスコンサートが関内ホールで行われた
時、入り口から階段に至るまで、先生方がドレスアップ&ディープ・メイキャップで、ずらりと並んで
生徒達をお迎えしてくれて、 「 うわわわああああ、まるで、キャバレー『 赤いバラ 』 みたいだ~」
と 思ってしまった事があります。
私が大昔、銀座でOLをしていた時ね、近くに 「 キャバレー白いバラ 」 があったのよ。
「 あなたの郷里の子を呼んでやって下さい 」 って看板を毎日見ていたんだなあ。
思わず、郷里の先生を呼んじゃおうかと思いましたよ。

マイスタージンガーの女性達は、皆、美人揃い。身長まで揃えたのではないかと思う位、揃ってました。 最近の声楽家は、美しくなったよね。昔はね・・・・・・・・・ いろいろあったのよね・・・・・・・。
因みに二へドンは高校の頃、コーラス部に1年だけ所属していて、担当の先生が声楽家って振れ込
みだったんだけど、生徒達は陰で、「豚まん」って呼んでいた。

25年程前、生まれて初めて見たオペラが、ソ連のモスクワのボリショイ劇場で、「ウェルテル」だったの。 ゲーテの「若きウェルテルの悩み」が原作のヤツね。当時、外国人の自由旅行は制限されていたから、演目も好きなのは選べず、ソ連国営旅行社インツーリストに指定された物を、大人しく見なければならなかったの。で、日本を出発する前に、演目は知らされていました。ロシア語での
上演だと言うので、ロシア語はチンプンカンプンの二へドンは、予習にゲーテの原作を読んで行きました。 いよいよロマンチックな雪のモスクワの大劇場で、生まれて初めての二へドンの人生に刻まれる
はずのオペラを見ます!!
最初、ヘナヘナした男が出て来て、コーラス部の顧問の先生「 豚まん 」を3人束ねた様な巨デブ女
が出て来て歌っているの。二へドンが予習した原作では、若きウェルテルが、人妻に恋し、自分の恋が適わぬと知るとピストル自殺をすると言う、まあ、韓流ドラマの方が見る価値あるという様なストーリーです。人妻のシャルロッテは、人気者なんです。それ程、魅力ある人妻なんでしょうが、舞台に出て
来ないんです。おっかしいなあ・・・・。もう幕が上がってから30分以上は経っているのに、なんで
肝心のシャルロッテが出て来ないんだろうなあ?
舞台の上では、豚まん3束が歌い続けています。 もういい加減、二へドンが痺れを切らした時、
へナへナ男が、豚まん3束の足元に座り込み、歌い始めました。
「 ・・・・・・・・・シャルロッテ!・・・・・・・・・・・シャルロッテ!・・・・・・・・・・・」   !!!!!!!
お、お前の正体は、シャルロッテか? 妖怪でも怪獣でも無く、人気の人妻のシャルロッテのつもり
なのか? おおおお・・・・・・・恐ろしい事です。 俳優だったら、原作の雰囲気に近いタイプの人が
選ばれるよね!? おおおおおお・・・・・オペラは、声さえ美しければ、容姿不問なんだね。
オペラ初体験の二へドンは、余りのオペラの現実に、愕然としてしまいました。

そして、二へドンは怒りを禁じ得ませんでした。当時、ソ連の社会主義体制の下で、ソ連市民の経済
は逼迫し、配給切符を貰えても、店に商品が無かったのです。どこもかしこも商品を入手する為の
行列が出来ていたのです。「 あの豚まん3束が引退すれば、あの巨デブ3人分のドレスの布で、
一体どれだけの市民の服が作れると思っているんだ!? 」
オペラは、美しい人に美しい声で歌ってもらいたいと 思い込んでいた二へドンに取って、このオペラ
初体験は、かなりトラウマになりました。 だって普通のデブじゃないんですもん!!
あまりの事に、作曲者はマスネだったとか、フランス・オペラのくせに、妙にワーグナーっぽいとか、
そんな事は もうぶっ飛んでしまいました。

脱線が長くなってしまいましたが、こんなオペラ原体験を持っている二へドンの目から見ると、
マイスタージンガーのお姉様達の美しい事、美しい事・・・・・・・。

1曲目の「フ二クリフニクラ」は、テノール高田のソロで美しく始まり、8人のアンサンブルで感動の
盛り上がりでした。今まで、この歌は、ヒョウキンな歌だというイメージがあったんですが、8人で
「 歌い上げる 」 と、こんな感動を呼ぶ1曲に仕上がるのだと知りました。
ただね、今日の演奏全体に言えるのだけれど、日本語で歌うのはやめてほしい。何か変。
二へドンは原語主義だから。言葉には言霊が宿っているのだから、翻訳しちゃうと、原作の言霊が
死んじゃうの!! 外国語が分からない人にも、声で内容を伝えるのが、歌手の仕事だと思うよ。
安易に日本語って考えないで欲しいな。

それに対し「 浜辺の歌 」 は最初から日本語で作られているから、全然問題ありませんでした。
キャッツの「メモリー」 は、田上知穂嬢のソロでしたが、う~ん・・・・ミュージカルの歌い方に耳が
馴染んでしまっているので、微妙~!! きれいに歌うよりは、いかにメッセージを聴衆に伝えるかと
いう歌だと思うので、まあ、厳しい様ですが、二へドンは気に入らなかった。

「 ソーラン節 」 もね、民謡は民謡の歌い方があるので、それを踏襲して欲しかった。
基本的に民謡は、労働の辛さ、苦しさを忘れる為に歌われたものが 多いじゃないですか。
黒人霊歌もね。 だから、そういう 魂の叫びみたいな物があった方が、聞き手は単純に感動できるのですが・・・・・・。「 こういう風に歌いなさい。」と先生に教えられて歌っているみたいで、労働から出た
歌い方じゃなかった。
石田様もヴァイオリンで、ソーラン節を弾いた事があるのですが、石田様のスゴイ所は、その曲の
あるべき姿をきちんとヴァイオリンの音で表現してしまう所なんですね。石田様が、上っつらだけの
演奏をしている所なんて聴いた事が無い。

途中で、自己紹介兼一言メッセージ。お題は「 春 」。
田上嬢は、京都へ夜行バスで¥3,900.-で行き、京都タワーの地下の銭湯が朝7時から開いて
いるので、そこで疲れを取ったという話を披露してくれました。あんなきれいなソプラノ歌手が夜行バス
で、朝から銭湯!? もしかしたら、銭湯で、あなたの隣に入っている人は、歌手かもしれない?
二へドンかもしれない、トド体型だったら。
浅野嬢は、ずっと伸ばしていた髪を短く切った。理由を今日発表しますが、14:30からの回でね、
と肩すかしを喰らいました。

三橋千鶴嬢が、二へドンの大変気に入りました。長い黒髪がセクシーで、めちゃ存在感有り。
自己紹介の後、アンサンブルで 「ねむの木の子守歌 」 「 ボルガの舟歌 」 「 待ちぼうけ 」 と次々に歌い、
次に 三橋嬢が ソロで 「 アメージング 」 を歌うのです。
この歌がジャズっぽくて、痺れました!! 聴かせてくれますわ!!
「 お姉様! 」 と目がハートになってしまいましたわ。 
( 本当は、二へドンの方が年上なんでしょうが、「 お姉様 」 でいいわよね。 )

最後に「 島歌 」で盛り上がっちゃいました!! 美しい!!

すごく楽しめました。予想以上です。メンバーの実力はピカいちですし、立ち位置や演出もセンスあるし、大人の鑑賞に耐えられるアンサンブルグループです。
全員しゃべりも上手いし。 コミカルな演技も上手いし。
次回、彼らの公演があったら、迷わずに行く事をお勧めします。

二へドンのお姉様、三橋嬢は、春に長野に住んでいる友人宅に泊まったそうです。彼女は東京生まれ
の東京育ちで、友人宅の庭につくしが生えているのに、ビックリしたそうです。つくしを取って料理して
食べたそうです。長野の人は、ペンペン草も食べるそうですね。

皆、よく喋るので、少し時間が無くなって来てしまい、男性陣の自己紹介は後に回されました。
男性陣の中で二へドンが気に入ったのが、テノール・高田。なかなか美男でございます。
彼の話が興味深くて、深夜のTVショッピングを何度も見ている内に、その気になって、
「 ロデオボーイ 」 を購入したそうです。ただ乗っているのは退屈なので、乗りながら楽譜を見て
暗譜したそうです。1週間経っても、体重は変わらず、2週間経っても、変わらず、とうとう友達に売ったそうです。 体重は変わらなかったけれども、揺れながら楽譜を見ていたので目が悪くなった
そうです。

この話を受けて、バリトン・浅井が、「 僕もロデオ・ボーイを買った 」って言うの。 え~!!
TVショッピングを見ていて、「ああいうのって誰が買うのだろう」って思った事あるけれど、声楽家が
買っているんだ!!ロデオ・ボーイは、意外と場所を取るし、効果が無かったので、友人に売った
と、どこかで聞いた様な話。

最後に特筆すべき事。ピアノ伴奏の山田武彦氏です。 声楽家のお供をして幾星霜という感じ。
伴奏の鑑!! イントロ部分でバーン!と自己主張して、歌が始まると邪魔をしないように抑えて。
音を自在にコントロールできる優秀な伴奏者です。音に艶と張りがあるの。
「 アメージング 」 の時は、三橋お姉様のジャジーな歌い方に合わせて、伴奏もジャズピアノに
なってたし。偉い!! 何よりも、楽しそうに弾いているのが良かったです。
自己紹介の時も、コメントは「 眠い 」の一言だけでしたが、それをピアノで表現すると言って、
童謡「春が来た」を弾き始め、あれあれと思う間も無く、「子守唄」になっていました。
本当にピアノが好きな人なんだなあ。

40分という短いステージでしたが、プロフェッショナル達の心意気を堪能できて、大満足でした。



    

Posted by ニヘドン at 03:02Comments(7)コンサート