2010年06月09日
「 レスラー 」

「 ランドマーク シネマ コレクション 」
06月のテーマ :
「 Way of life lll
〜 これが俺の生き様だ ! 」
上映期間 : 2010年06月07日(月)
〜 06月09日(水)
会場 : ランドマークホール
( ランドマークプラザ 5階 )
料金 : 一般通常 1,000円
邦題 : レスラー
監督 : ダーレン・アロノフスキー
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
上映時間 : 109分
特記事項 : R15
出演 : ミッキー・ローク
マリサ・トメイ
エヴァン・レイチェル・ウッド
マーク・マーゴリス
フライヤーの解説から : かつては栄光のスポットライトを浴びたが今はアルバイトをしながら老体に鞭打ち細々現役を続ける孤独なプロレスラー。
落ちても尚失わない尊厳を体現するミッキー・ロークの名演に、彼自身の俳優人生もダブり大きく心を揺さぶられる感動の人生ドラマ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
いや、この映画を見たかったのです。
如何にもニヘドン好みのストーリー設定ですよ。
しかも、主演がミッキー・ローク。
むっふっふっふ。
どんなに冴えない駄目オヤヂ振りを見せてくれる事やら。
…………………。
気が付いたら、シネコンでの上映が終わっていた。
………… ガ━(゜Д゜;)━ン!
だから今回、ランドマークシネマコレクションで取り上げてくれて、敗者復活!!
ガオ〜!!
いやはや、ミッキー・ローク、いいわ。
本当にいいわ。
もし、今ニヘドンがミッキー・ロークからプロポーズされたら、ソッコーOK!!
1度でも、裏ぶれた爺さんの深い味わいを知ってしまうと、もう、小便臭い若僧は駄目なのよ。
ニヘドンのママ友の多くは、
「 やまピ〜

「 松潤〜

とか叫びながら( 本当は自分が行きたいのに ) 「 娘の付き添いも大変よ〜。」なんてほざきながらコンサートに足を運んでいます。
うーん。彼女達はまだまだ若いんだね〜。
本当の男の魅力が分かっとらんね〜。
きっとジャニーズ追っかけ組は、ミッキー・ロークの不器用な情けない傷だらけの人生を、これっぽっちも魅力に感じないんだろうな。
何かニヘドンは、自分で自分が変態に思えて来たぞ。
爺さんが好きで、申し訳ございません。
ニヘドンが追っかけをしている石田〜リンも、もう38歳だしな。
ニヘドンに取って、恋愛対象の男の下限は38歳だな。
まあ、爺さんに関しては、又、別の所で熱く語ろう。
映画「 レスラー 」の話に戻りますよ。
この映画の見所の1つに、「 80年代カルチャーの礼讃 」が有ります。
そんな台詞が沢山出て来ます。
これもね、80年代に青春を過ごした人間には堪えられない訳ですよ。
うひょ〜ん!!
ミッキー・ローク演じるレスラーのランディ・ザ・ラム・ロビンソンは、1980年代にレスラーとしてのハイライトを迎えた設定になっています。
ラムが、恋人未満の存在のパムと、ラムの娘にプレゼントする洋服を選びに行き、その後、ランチビールを飲みにパブに行きます。
店内に 「 ハリアー 」が掛かると、ラムは「 踊ろう! 」とノリノリになってしまいます。
これが80年代人間の悲しい性ですね。
もし貴方の周囲に年齢不詳の人物がいて、その人の年齢を知りたかったら、80年代のアメリカン・ミュージックを掛けてご覧なさい。
聞いた途端に、その人の顔が明るくなったら、その人は紛れも無く80年代に青春してますね。( 笑 )
そしてラムは言います。
「 昔の曲は、いい! 」
そしてニヘドンの耳を疑う単語が続きます。
「 デフ・レパード 」
「 ニルヴァーナ 」
うおおお! こう言う単語は、21世紀の若者には、もう呪文でしょう!?
焦って Wikipedia に当たったって、感覚的には絶対に分からないでしょう。
これはもう、80年代の空気を吸っていた者の勝ちだね!
勝利宣言 !!
そしてラムは言います。
「 80年代最高 ! 90年代最低 ! 」
ハッハッハッハッハ!!
愉快ぢゃ。 映画の中で、こんな台詞が聞けるなんて、実に愉快ぢゃ。
この映画の中で1番、ニヘドンのツボに嵌まったのは何だと思いますか?
ラムは、トレーラー・ハウスに住んでいるのですが、彼の部屋に
「 AC / DC 」のポスターが貼って有るのです。
うげげげ。
日本にも、まだいますか?
お部屋に 「 AC / DC 」のポスターを貼っている人いますか?
もし居たら、ソッコー連絡下さい。
ニヘドンとお友達になれます!!
語り合いましょう!!
Posted by ニヘドン at
17:52
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2010年06月09日
「 Milk 」 ・ 後半

前半は、こちらでお読み下さい。
→ http://nihedon.hama1.jp/e823470.html
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1977年11月07日の投票日。
ハーヴィーは当選し、街は大狂乱!
大勢の人々の中には、スコットの姿も有った!
TVキャスターがレポートをする。
「 みんな心配しています。サンフランシスコはゲイの街になってしまうと。」
1978年01月09日、市政委員就任式でハーヴィーは宣誓を行う。
ダン・ホワイトとハーヴィーは、” The Morning Show ” に2人で出演。
ジャックは勝手にドアをこじ開けて中に押し入った。
ダンの息子の洗礼式に出席するハーヴィー。
教会でハーヴィーは、新しい条例の話をダンに持ちかける。
ダンは、自分の選挙区に精神病院を建設させないのが公約。
2人は互いに協力し合う事を約束する。
アンが1つの報告をする。 それは、アニタ・ブライトンが、議員と組んで
ゲイ教師を全員クビにしたと言う内容だった。
アニタ・ブライトンと組んだブリッグス議員は、TVインタビューで得意げに
演説をする。
ハーヴィーの自宅に、勝手に押し入ったジャックが、
自宅のクローゼットの中に立て篭もる。
「 全員がカミングアウトするしかない。」
しかし、皆はこの意見に反対する。
「 この街以外では無理だ。 プライバシーが有る。」
ハーヴィーのカミングアウトのアイデアに、スコットは抗議をする。
「 スコット。 君は1番ノーマルになりたがっていた。」
議会でハーヴィーは旗色が悪くなる。
ダンは、病院が子供達の物だと言う情報を隠していたので、ハーヴィーは賛成側に回る。
ダンはその事を裏切り行為だと怒る。
ハーヴィーは託された拡声器を手に持ち、演説を始めるが、群集達はデモ行進を始めてしまう。
ハーヴィーは暴動寸前に何とか調停に成功し、マスコミで賞賛される。
ハーヴィーと仲間達は Chinese food のランチボックスを食べて喜ぶ。
議会でゲイ公民権条例が10人のスーパーバイザーによって可決された。
その内訳は、反対1名、賛成9名だった。 反対したのはダンだった。
ダンは昇給を提案しろと言う。
ハーヴィーの誕生日に支持者達が集まり盛大なパーティーが催された。
顔にパイをぶつけたりして、それはもう大騒ぎ。
そこへスコットがやって来る。
「 昔のパーティーの方が親密だった。
スコットはハーヴィーの口にキスをする。
パーティー会場からハーヴィーが1人で部屋を出ると、ダンがやって来る。
ダンは酔っ払っているのか、呂律が回らない口調で言う。
「 人より前に出て目立たないといけない。」
そこへジャックがハーヴィーを呼びに来た。 「もうパーティーに戻らないと。」
1978年06月25日ゲイ・フリーダム・デイ・パレードが行なわれる。
この時の音楽がオズの魔法使いで使われた「 ♪ Over the Rainbow 」
この音楽って、第2のアメリカの国歌なんじゃないかって言う程、映画で使われるんですよね。
ハーヴィーも首にレイを掛けて、パレードに参加する。
アンが脅迫状をハーヴィーに見せる。
「 マイクの前に立ったら、腹に弾丸を撃ち込む。」
しかしハーヴィーは演説を始める。
ダンはTVのインタビューで、ゲイ反対の意見を述べる。
空き地に黒い車がやって来る。 車から降りて来たのはプリッグズ。
市長とハーヴィーがプリッグズを迎える。
ウォルナットクリーク学区でプリッグズとハーヴィーの公開討論会。
ハーヴィー 「 私はストレートの両親から生まれ、ストレートの教師に教わった。
なのに私はゲイだ。 何故です?」
オレンジ郡フラートンで2人の公開討論会が行なわれる。
執務中のハーヴィーにジャックから電話が有る。「 何時に帰って来る?」
ハーヴィー「 レーガンですら法案6号に反対した。 状況を見ろ。」
ハーヴィーが家に帰ると、ジャックの怒りのメモがそこら中に貼り付けられていた。
「 自分の事ばかり! 」
ジャックは首を吊っていた。
ハーヴィーはジャックを下ろし、「 No! No! No! 」 と泣く。
ハーヴィー 「 6:15じゃなくて、6:00に帰っていれば良かった。」
1978年11月07日。
ハーヴィー「 負けたら徹底的に反撃しろ。」
1年前ミネソタから電話をして来た青年が、おめでとうコールをして来た。
ロサンゼルスでは65%で勝った! プリックスでは完敗。
サンフランシスコではダンの選挙区だけだ。
ハーヴィーの勝利インタビューを自宅のTVで見るダン。
ダンはモスコー二市長宛ての手紙を封筒に入れる。
ダンはハーヴィーに「 次期市政委員長だな。」 と言う。
ハーヴィーはオペラ劇場の舞台を見る。
ダンの事務所にバーバラ・テイラーから電話が入る。
「 あなたは再任されない事が明らかになったが・・・・・・。」
ハーヴィーは電話をする。
「 今日オペラを見た。 隣に誰がいたと思う? ビドゥ・サヤン。 」
ダンは窓を開けて勝手に建物の中に入る。 すると中の男に呼び止められる。
ダンは適当に話を作る。 「 補佐官が約束の時間になっても来ないんだ。」
ハーヴィーは電話をしている。 「 僕は失いたくない。 この関係を・・・・・。」
ダンがモスコー二市長に会いに来る。
秘書が「 市長がお会いに。」 とダンを市長の執務室に入れる。
ダンは市長に抗議をする。
市長 「 辞表を出したのは君なんだよ。」
パンパンパン! と音がし、他の部屋の人々は「 あれ? 」 という様な顔を見せる。
ダンがハーヴィーのオフィスにやって来て、「 僕の事務所で話が有る。」 と呼び出す。
ダンはいきなりハーヴィーに向かって2発撃つ。
ハーヴィーは「 No.」 と言って床に倒れる。
ダンの目の前にはガラス窓の向こうの劇場にかかったオペラ「 TOSCA 」 の垂れ幕。
ダンは更にハーヴィーの後頭部を撃ち、ハーヴィーは床の上に動かなくなる。
スコットとアンが悲しみを堪えながら市庁舎にやって来る。
市庁舎に集まっていたのは、ほんの数人の人々だった。
「 クリーヴがカストロ通りにいる。 行こう。」
カストロ通りでは、大勢キャンドルを手に持ち、サイレント・デモが行なわれていた。
通りいっぱいに置かれたキャンドルの灯りが揺れ、川の様に見える。
3万人以上が行進をした。
その後の様子が字幕スーパーで流される。
「 ダンの弁護士は、ダンがジャンクフードの食べ過ぎで、精神状態が思わしく無かったと主張。
1984年、ダンは刑期を短くして出所するが、その2年後サンフランシスコに戻り自殺。 」
< 完 >
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この映画では、ダンの存在を、なかなか思わせ振りに描いていると思いませんか?
この事を指摘する人々は、恐らくダン自身もゲイだったのでは? と言います。
うーん。 それは事実だと断定する資料を持ち合わせていないので、
ダンがゲイだったかどうかは想像の域を出ません。
が、ダンが、ハーヴィーに対して物凄く屈折したジェラシーを抱いていたのは確かだと思います。
ダンが市長やハーヴィーに銃口を向けたのも、1つ理由が考えられて、それが定説になっています。
復職したかったと。
うん。でも、妻子を養う位、自家用機を毎日飛ばすなんて贅沢をしなければ、
別に政治家でなくとも働く事は出来る訳ですよ。
だって、ダンは苗字が表している如く( 笑 )白人だし、表向きはストレートだし、
ちゃんと結婚もして子どもも儲けたし、彼には差別される要因はまるで無いのだから、
普通に働ける筈でしょ?
「 復職 」 を望んだと言うのは、世間や自分自身を納得させる為の方便だったのではないかと
想像します。
昨夜 ( 2010年07月10日 )、息子が見ているTV番組を一緒に見ました。