2010年06月02日

「 結束 」

Brillia Shortshort
プログラム : Short Shorts 10
上映期間 : 2010年05月01日〜05月15日

英題 : United We Stand
邦題 : 結束
監督 :
製作国 : ノルウェー
製作年 : 2002年
上映時間 : 8分00秒
種別 : コメディ
フライヤーの解説 : 8人の老人が、沼にはまった若い女性を助けるが、今度は老人達が沼にはまってしまった… !

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

このフライヤーの種別では、コメディに分類されていますが、ええ!?
コメディですかっ!?
だとしたら余りにもブラックなコメディじゃないですか。

むか〜し昔の銀幕の世界には、グレタ・ガルボの様な彫刻美人や、ハンフリー・ボガートの様なかっちょいい〜男しか住んでいなかった時代がありました。
或いは、チャップリンの様なお調子者さんか。
でも段々、映画が社会の問題点を浮き彫りにしようと云う蠢きを始めてから、老人や、美しくない人、貧しい人が主役を務める映画が増えて来ました。
逆向きの作用で、3Dを使ってファンタジーの度合いを強める動きもあったりして、一口に映画と言っても、ありとあらゆるテイストの物が有って、選ぶのに困っちゃいますよねー。

そんな中、ここ数年、60歳以上の老人が主人公になる映画が増えて来た様に思います。

最近ニヘドンがレビューを書いた物の中で、ちょっと思いつくだけでも
・ 「 アバウト・シュミット 」 → http://nihedon.hama1.jp/e844905.html
・ 「 人生に乾杯! 」 → http://nihedon.hama1.jp/e843799.html
・ 「 マルタのやさしい刺繍 」 → http://nihedon.hama1.jp/e87631.html
・ 「 ビッグ・フィッシュ 」
・ 「 春との旅 」 → http://nihedon.hama1.jp/e842706.html
・ 「 死に花 」 → http://nihedon.hama1.jp/e182983.html

ニヘドンがティーンエイジャーの時には全く想像も出来なかった、中年女の心理が今は痛い程、よく分かります。
だって今、「 年寄り街道 」現在進行形で爆進中だもんね〜。

年を取るって、別に若い子と何も変わりません。
毎日、お腹は空くし、お金は欲しいし、恋人も欲しい。
可愛いお洋服買いたいし、可愛い小物も衝動買いしちゃう。
それを、世間一般の人々の思い込み「 年寄りは、体力、気力、おしゃれする気持ち、
性欲、食欲、知力、物欲、全て衰え、生ける屍 」 というイメージに自分を押し込める
なんて、愚の骨頂だと思うんです。
折角、人間として生まれて来たのだから、自分の欲求を封じ込めたりせずに、
生まれて来た事を感謝しながら毎日を溌剌と生きて行きたいのですよね。
だから、二へドン、「 いい年をして。」 って言う言葉は好きではありません。
言われたくも無いし、二へドンは自分では絶対に言わない。
そんな熱い思いを鼓舞してくれる、最近の老人映画達で有りますよ。

*****************************

[ ばればれネタバレ・ストーリー ]

山間の田舎のガソリンスタンドで黒いスーツ姿の初老の男が新聞を販売用の
ラックに入れている。
1台の小豆色のバンがやって来て、車内から老人の男達が次々に降りて来る。
スタンドの男は、老人達に「 久し振り!」 と声を掛ける。
彼等の話題は、ヘンリクが死んだとか、クリスマスに82歳の「 若者 」が死んだ
とか、暗い話題ばかり。
老人達は缶詰を買うと、森の中を歩きながら高らかに歌を歌いながら行進して行く。

ノルウェイの森の遠景が美しくスクリーンに広がる。
カッコウの鳴き声。
オヤジ1人は大自然に呼ばれ、立ち小便。
( こういう事するのって、日本人だけじゃないのね。 )

女性が「 Hello-!! Hello-!! 助けてー!!」と叫んでいる。
その声に気がついた老人達が沼の方へ行ってみると、
リュックを背負い、オレンジ色のヤッケを着た女性が沼に嵌まっていた。
「 I’m sinking !!」 女性は叫ぶ。
老人達が1列になって沼に入り、女性を引き上げ、女性の手を取り助けてあげる。
女性は老人達1人1人の手を伝う様に移動し、無事に陸地に辿り着く。
女性は陸に上がると、老人達に手を振って、歩き去る。

老人達は、「 可愛い子だった。」 とかボーイズ・トークに話が湧き、
ふと気が付くと、老人達8人全員が足が沼に沈み込み、足が抜けなくなっている。
( 8人の老人達が横1列に並んで動けなくなっている姿は、笑えます。)
画面が何度か切り替わる毎に、老人達はどんどんと沈んで行く。
腰まで沈み、胸まで沈み・・・・・・・・・・・・ ここまで来ると、もう笑えない。

身動きが取れなくなった老人達は、皆手を繋ぎ声を合わせて軍歌を歌う。
♪ 同士達よ いざ奮い立て
  ああ インターナショナル
  いざ 闘わん 最後の闘いを

地平線に日が沈んで行く。
翌朝、沼には誰の姿も見えなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・ 笑えないって。 嫌だよ。 こんなの。 笑えませんって。 ・・・・・

***** 「 結束 」 ・ 完 ****************

******************************

[ お知らせ ]
・ 「 カトリーヌ・ド・メディチのシブスト 」 の記事が完成しました。
  こちら → http://yasunaolove.hama1.jp/e820038.html
神楽坂の異次元的空間の美味しいケーキ屋さんのレポです。

・ 「 イタリア食堂MARCOの『 ランチパスタセット 』」 の記事も完成!
  こちら → http://nihedon.hama1.jp/e800945.html
  京急・県立大学前駅から近い、お洒落なリーズナブルなイタリアンのお店。

・ 「 WIRED ( ワイアード )ハンバーグランチ 」 の記事も完成です!
  こちら → http://nihedon.hama1.jp/e807058.html
  二へドンのお勧め度NO.1のワイアード・カフェの六本木ヒルズ店。

・ 「 インディアン・キッチン Kalika 」 の記事も完成しました。
  こちら → http://nihedon.hama1.jp/e796590.html
江古田商店街の、日曜日も営業している便利店。 シブタニ輪廻を貴方も是非!
  


Posted by ニヘドン at 20:10Comments(0)映画

2010年06月02日

「 すけさん 」ファンクラブ 只今会員募集中

2010年06月02日(水)

僕の名前はゴマだごまよ。
コミック「 少年アシベ 」に登場するあざらしのキャラクターだごま。
ある少年に飼われているごまね。
僕はよく少年にコスプレなどされ、もて遊ばれているごま。
この日は少年の母・フランチェスカが東京駅構内の駅地下モールのグランスタで期間限定のチーズケーキを買った時に、ついでに買った保冷バッグの中に少年によって突っ込まれた証拠写真だごまね〜。
これは「 ぬいぐるみ虐待 」として訴えたい所だが、少年によると、「 もて遊び 」は全て、ごまに対する愛の発露だから許されると主張しているごま。

少年は毎年8月上旬に上演を行なう神奈川区民ミュージカルに参加していたごま。
神奈川区民ミュージカルは長いので「 かなみゅ 」 と略して言うごまよ。
少年は「 かなみゅ 」 では「 すけさん 」 と呼ばれているので、
ごまも「 すけさん 」と呼ぶごまよ。
すけさんは今年の春から高校生になったごま。
高校では演劇部に入ったごまよ。 
母のフランチェスカは、和太鼓部に入る事を強く勧めたごま。
理由は、地域での公演回数が多いからだごま。
ただ内輪で集うだけのサークル的な部活動より、積極的に地域との接点を
求めて活動する部活動こそやるべきだと言うのがフランチェスカの主張だごま。

4月の仮入部の時は吹奏楽部にお試し入部をして、トロンボーンなんぞを吹いた
らしいごまよ。 てっきり吹奏楽に入るのかと思いきや、演劇部を選んだごま。
聞く所によると、演劇部員は女子ばかりで、男子はすけさん1人だけなんですごま。
これを聞いた母親のフランチェスカは激怒したごま。
「 だってさ、あんた! フィギュアスケートを辞める時、
  『 こんな女子ばっかりの所でやってられるか! 』 って言って辞めたよね!?」
すけさんを第2の高橋大輔にしたかったフランチェスカは怒りまくったごま。
「 だったら、そんな女子ばっかりの演劇部、明日にでも辞めちまいな!!」
フランチェスカ低気圧は、長く横浜上空に滞留したごまね~。
すけさんの言い分はこうだごま。 「 演劇部は、大丈夫な雰囲気なんだよ。」

演劇部の新人公演が06月に有るので、すけさんは今練習に励んでいるごまよ。
宮沢賢治のストーリーをベースにした創作劇で、すけさんはカムパネルラの役だごま。
フランチェスカはこの舞台を見たくてうずうずしているが、
すけさんが、それを嫌がって公演日すら教えないので、
フランチェスカはまたイライラしているごまよ。
すけさんの言い分はこうだごま。 「 俺じゃなく、石田様でも追っかけてろよ。」

05月の中旬に、「 かなみゅ 」の複数の人達からメールが来たごまよ。
この辺の件は、二へドンとか言う人のmixi 日記に書かれているので、読むごまね。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1487411208&owner_id=15493376

そして、すけさんは、今年も神奈川区民ミュージカルに参加する事になったごまよ。

「 かなみゅ 」 のブログ「 かながわみゅBLOG。」はこちらごま。 →
http://blog.goo.ne.jp/kanagawakumyu/e/943f9831e694579e1a76c23eb84d51b5

今年の「 かなみゅ 」 のブログは、練習毎にメンバーが持ち回りで記事を書く事に
なっているので、今まで発会式も含めて6回の練習で、ブログもなかなか盛況ごま。
第1回目のダンスの練習日には、すけさんにブログのバトンが回って来たごま。
部活の新人公演の練習と、「 かなみゅ 」 の練習と、06月03日からのテストで
大忙しのすけさんだが、その日の内にブログ記事を携帯メールで投稿したごま。
ごまはこれを知って、大いに感動したごま。
早速かなみゅのブログを読みに行ったごま。
すけさんは今まで、自分のブログを持とうともしなかったし、ネットの閲覧すらしようと
しなかったごま。
時代に遅れるとごまは心配したごま。
でも、すけさんは、自分の母親が、世間では奇異の目を持って見られている
怪しいブロガーなのを嫌って、自分はブログとは遠く離れた所で生きて行きたいと
思っているみたいだごま。
「 母親が有名なブロガーなのが、プレッシャーだ。 」 という事も言っていたごま。

うまり、すけさんは今まで学校の作文以外、ろくに文章を書いた事が無いのだごま。
メールの文章も、ある種の男の子に有りがちな、超・短い文面。
「 今、横浜駅 」 「 学校を出た 」「 ご飯食べた 」 ・・・・・・・・・・・・・。
将来、「 メシ 」 「 風呂 」 「 寝る 」 の3言オヤジになるのは必至だごま。
それが、ブログ記事デビューとも言える記事が、なかなかまとまっているのだごま。
これ、本当にブログに書くのは初めての子の文章だごまか?
ごまは感動したごまよ。
やはり、蛙の子は蛙ごまねえ。

ごまから見たすけさんは、決してリーダーシップを取る頼もしいタイプの男の子では
無いごま。
いつも受身の姿勢で、リーダーシップ信仰を持つ日本の母親達から見たら、
ちょっと頼りない、将来大丈夫?というタイプの男の子だごま。
でも、逆から見たら、リーダーシップが無い反面、類稀なグループシップを持って
いる子なのだごま。
学校でも、会社でも、このグループシップを持っている人間が沢山いてくれなければ
集団として立ち行かなくなるごま。
リーダーシップを持っている人間が10人も20人もいたら、戦国時代になってしまうごま。
日本の母親達は、そういう事に気がつかず、我が子にリーダーシップを求め過ぎだごま。

すけさんは、自分から集団を引っ張って行くタイプでは無いけれども、
大人しくしていると言う事は、何も考えていないと言う事では全然無いごま。
実に客観的に他人や事物を観察しているごま。
だから感想を求められた時に、実に鋭い視点に立ったコメントが出来るごま。
自分が賑やかにしていたり、喋ったりしている人間は、自分に夢中で、
周囲の細かな観察まで気が行き届かない事がまま有るごま。
すけさんは冷徹な目で、全てを観察しているごまよ。
言うなれば、諸葛孔明の様な智謀タイプごまねえ。
母親のフランチェスカは、すけさんのこの本質を早くから見抜いていたから、
一見のらりくらりと、のろまに見えるすけさんに対して「 しっかりしなさい! 」
なんて決して叱咤激励しなかったごまよ。

ゴスペル・グループに入っている中学のクラスメートの女の子のステージを見に
行って、彼女に感想のメールを送ったらしいごま。
残念ながら、送信直後にそのメールは削除されてしまったので、
ごまは読む事は出来なかったけれど、彼女から
「 あなたのコメントは他の人とは違う。 何かやってたの? 」 という
返信は読んだごまよ。
彼の観察者に徹した視点は、誰をも唸らせるごま。
フランチェスカは、もしかしたら、彼女のブログの後継者は、すけさんかも
しれないと、密かに期待を抱いているごまよ。

有る日のすけさんとフランチェスカの会話
フラ 「 女の子を見ると、今度飲みに行こうとすぐ言うオヤジがいるんだけど、
     私は1度も言われた事が無いんだ。 どうしてだろう? 」
すけ 「 あんたが若くないからだよ! 」

すけさんは、16才にして、世の中を熟知しているごま。
これからの、すけさんの活躍が楽しみだごま。
そういう訳で、すけさんのファンクラブを立ち上げてみたごま。
応援して下さる方は、「 かなみゅ 」 のブログにでも応援メッセージを
お寄せ下さい。
勿論、本公演も見に来て下さいね!!

***** 「 「 すけさん 」ファンクラブ 只今会員募集中 」 ・ 完 *****


*******************************

[ お知らせ ]
「 マーナ・プレートセット 」 の記事が完成しました。
こちら → http://nihedon.hama1.jp/e806623.html
横浜駅地下街ポルタのリトル・イタリーの中でも美味しいお店です!!

  


Posted by ニヘドン at 11:13Comments(0)佐藤隆介