2010年05月06日
「 『密約』 - 外務省機密漏洩事件 」

そんな時に 横浜市内で1つだけの名画座「 シネマ ジャック&ベティ 」はやってくれちゃうんだよね。
こう云う映画を、ちゃんと上映してくれるんだよね。
この映画は22年振りに上映されたものである。
この事件の初公判は昭和47年10月14日。
ニヘドンが小学校4年生の時だった。
ならばこの事件の事を知らなくても不思議は無い。
ニヘドンが成人した後も、外務省と云う所は機密費の問題等、色々と騒がしく新聞ネタを提供してくれていたものだが、まさかニヘドンが小学生の時から既にお騒がせ事件を提供してくれていたとはねえ…。
ましてや、国家が国民を欺く事件が1組の男女の下半身問題にすり替えられたとあっては、世間の親達は小学生の耳に入れてやろう等とはしなかっただろうし。
しかし、今、50歳以上の人々でも、もしかしたらこの映画を見た人は少ないかもしれない。
この辺の事情を映画のフライヤーに元文部科学省審議官・映画評論家の寺脇研 氏が解説しているので転記しておく。
「 しかし残念ながら70年代後半の日本映画界は斜陽化著しく、惨憺たる状況だった。
社会的テーマを扱った作品を世に問う力がなかったのである。
88年、なんとか細々と公開されたが、今度は日本社会全体がバブルに浮かれ、政治的問題に見向きもしなかった。」
ふーん。何か自分達の民度が低かったと指摘された様で片腹痛いですが…。
だから尚更、今、この映画を見なければ!!
この映画は、役者さん達が演じてはいるが、もうドキュメンタリーと思って見て良いと思う。
それ位、ジャーナリスティックな公平な視点で描かれている。
役者さん達は皆、若くて、それはそれで懐かしいけれども、映画全体の雰囲気は22年前の時の流れを感じさせない。
上映時間は1時間40分だが、30分位に感じるスピード感と分かり易さが有る。
全く「 昔の映画 」だと思えない。
ここに作品の持つ力を見た思いがする。
一度作品として世に生まれ落ちた物は、時代を越えても、その力を失わない。
今の沖縄基地問題について一くさり自分の考えを披露したい人は、
先ずこの映画を見て欲しい。
昭和40年代に最高裁判所ですら、問題をうやむやにした結果が、現在に至っているのがよく分かる。
又、この映画の面白さは、どの視点を持って見るかによって、全然違って味わえる。
その1. 民主主義社会の国民として国家の偽満を断固許すまじ!と見る方法。
その2. ジャーナリストの報道は、どこまで許されるのか?
報道した事で有罪判決を受ける社会で良いのか?
じゃあ現在のインターネット社会のブロガーの場合はどうよ?
「 記事を書く者 」としての立場で見る方法。
その3.
Posted by ニヘドン at
18:43
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2010年05月06日
「 ワルシャワに恋して 」マジJIS+7834

2010年05月02日(日)〜05月04日(火)に開催された。
毎年、LFJにはテーマが決められる。
今年のテーマは
「 ショパンの宇宙 」。
ニヘドンは3日間、東京国際フォーラムに合計 39.5 時間も入り浸った!
( 何やってるのアタシ…。)
どんなイケメンでも、39.5時間も一緒にいたら、飽きるかもしれないが、LFJは飽きないんだよねぇ…。
逆に 「 何故終わる?」とキレそうになったりして…。(-_-#)
さて、毎年毎年 LFJ で、通常の日本の演奏会では体感出来ない
「 凄い発見 」に身体がわなわなしちゃうのだが、
今年も有ったよ〜。
声を大にして言いたいのは、ショパン本人についての発見よりも、寧ろ 「 ポーランド 」についての発見が甚大だったと云う事。
ニヘドンは今まで、アンジェイ・ワイダ監督の映画作品が好きだとかほざいていた割には、その実、ポーランドの事については何も知らなかったと恥入った。
そんなニヘドンは、今年のLFJ に3日間で、ポーランドについて多くを学んだと思う。
ポーランドの現在と過去。
ショパン以前にもポーランドには音楽が有った筈なのに、ショパン以前のポーランドを語る日本人には、ついぞ出会った事が無い。
ポーランドについて魅了された事は沢山あるが、この記事では、
展示ホール < ヴァレ・ノワール広場 >で連日5回の無料のミニ・イベントを行なったポーランドの3人のピアニスト達について語りたい。
生憎、この3人にはユニット名が付いていないので、書き現しにくいのだが、先ずはどんなイベントなのかを書いておく。
「 Chopin 2.0 - New paradigm ( ニューパラダイム )
- 3人のピアニストとマルチ映像が織りなす、新たなるショパン体験 - 」
Posted by ニヘドン at
13:40
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