2009年06月20日
キャンドル

大阪国際室内楽フェスタ・予選
B ー 2
Entry #688
グループ名 : キャンドル
参加国 : 中国
メンバー: 陳 智傑 / ニこ, 京こ
宋 立強 / チェロ, 京ニこ
楽 冬 / 揚琴, 太鼓
程 田君 / しょう, 竹笛
王 海波 / 大げん, 琵琶
プロフィール : キャンドル中国民族楽団は2005年に設立。
北京をはじめとし、天津、深せん、大連などで開校の在中外国人対象の芸術専門学校 「 CANDLE ART & CULTURE CENTER 」の講師陣にて結成されたアンサンブルである。
講師はそれぞれ、所属する専門の楽団はあるが、生徒に民族楽器の関心を持ってもらうために、有志が集まり楽団をつくりデモンストレーションを行い、キャンドルのオリジナルの組曲を作曲している。
作曲された曲は、生徒による楽団が、演奏をしている。
今回の曲は、フェスタのために編曲された曲である。
予選演奏曲 : 中国古曲
陽関三畳
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
舞台下手( しもて )から琵琶、しょう、揚琴、ニこ、チェロの配置。
メンバーは全員男性で、皆一様に黒の中国服を着ています。
学らんの応援団の様にも見えます。
1曲目は、中国古曲です。
アンサンブルは見事なんだけれども、チェロの音だけが異質き聞こえてしまいました。
残念!
2曲目は陽関三畳です。
5人の息は合っていて素晴らしいし、1つ1つの楽器の音も美しい。
だけど5人集まって、じゃあ何を聞かせたいの?
何を見せたいの?
と云うヴィジョンが見えにくかったです。
感動が無いと申しましょうか…。
中国の古典音楽をやっちゃった方が寧ろ良かったのではないでしょうか?
うん。ニヘドンは中国の伝統音楽を聞きたかったな。
折角ユニークな楽器が集まっているのだから、もっと個性的な音楽を追求して欲しかったです。
30分と云う持ち時価に彼らの魅力を最大限に発揮し切れなかったのは非常に残念です。
100点満点中70点。(>_<)
Posted by ニヘドン at
17:16
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2009年06月20日
'09.06.19.石田泰尚ヴァイオリン・リサイタル・前半

石田泰尚ヴァイオリン・リサイタル
日時 : 2009年06月19日(金)
18:15 開場 19:00 開演
会場 : 東京カテドラル 聖マリア大聖堂
料金 : 4,000円 ( 全席指定 )
出演 : 石田 泰尚 ( いしだ やすなお ) / ヴァイオリン
中島 剛 ( なかじま ごう ) / ピアノ
演目 : 第1部
ドヴォルザーク / ソナチネ
クライスラー / 愛の悲しみ
クライスラー / 愛の喜び
クライスラー / 中国の太鼓
クライスラー / シンコペーション
クライスラー / プレリュードとアレグロ
マスネ / タイスの瞑想曲
モンティ / チャルダッシュ
< 休 憩 2 0 分 >
第2部
バッハ / 無伴奏パルティータ 第2番
ジャミナード / スペインのセレナード
ファリャ / スペイン舞曲
サラサーテ / ツィゴイネルワイゼン
アンコール
1. クライスラー / ウィーンの小さな行進曲
2. ブラームス / ハンガリー舞曲
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
カテドラルの中は、常設のミサ用の木製のベンチに加え、所狭しと折り畳みパイプ椅子が並べられています。
「 一体、何人 入っているんだ? 」
連れのお人が呟きます。
うーん。いちいち数える気力も有りませんが、ざっと丼勘定で1,200 位の座席が有りますかね?
今日はチケット完売だそうで。
カテドラルは祭壇をステージに使います。
出演者が最初に登場する時は客席後方の扉から赤いカーペット敷きのヴァージン・ロードを歩いて来ます。
黒いシャツ、黒いズボンの石田様がヴァージン・ロードに姿を現すと、会場から熱烈な拍手が湧き起こります。
前の方の席の人達は、歩いて来る石田様を一目見ようと、映画 「 シャイニング 」のジャック・ニコルソンよろしく首を捻って後ろを見つめています。
東京カテドラルはコンクリート打ち放しの建物です。
天井がやけに高く、円すい型にてっぺんが尖っています。
その空間の中に、ぎっしりと詰まったお客さんの拍手が渦巻くのです。
拍手が反響して、余りの熱狂感に酔ってしまいそうです。
石田様の10メートル程遅れて中島剛さんが姿を現しました。
中島さんは黒いスーツ姿です。
1曲目は、ドヴォルザークの「 ソナチネ 」です。
石田~リンと中島さんは、石段を7段上がった所にある、祭壇の上で演奏をします。
パイプ椅子に座って、高い段の上で演奏をする石田様を見上げていると、
横浜美術館での演奏会を思い出しました。
そうそう、丁度あんな感じです。
天井の高い広い空間の高い場所に石田様の姿が小さく浮かんで見えるのです。
東京カテドラルは、その横浜美術館の演奏会の規模を5倍位にした感じです。
石田様のヴァイオリンの音がコンクリートで囲まれた空間の中で、もわーんと反響して
妙なエコーがかかって聞こえます。
たまには石田~リンのこんな音色も良いかも・・・・。
中島さんのピアノの伴奏は、音が柔らかくて最高です。
ピアノの音は、篭もって聞こえないので、東京カテドラルの内部はピアノの演奏会向きなのかも
しれません。
そう言えばカテドラルでは、あんまり弦楽四重奏とかの演奏会は今までに無かったかも。
1つ提案があります!
これから東京カテドラルで演奏会をされる演奏家の方々へ。
衣装は派手な色彩のものにしませんか?
カテドラルは、コンクリート剥き出しです。 つまり四方八方が灰色なのです。
コンサートホールの様なごたいそうな照明装置は有りません。
正面に据え付けられたグランドピアノは真っ黒。
ピアニストの衣装も真っ黒。 ヴァイオリ二ストの衣装も真っ黒。
想像してみて下さい。
灰色の世界に、3つの小さな黒い固まり・・・・・・・・・・・・・・・・。
演奏会は音が命とは言っても、全体的なカラー・コーディネートまで、ちょっと気をつけられたら、
お客さんの満足度はもっともっと高くなると思うのですよ。
ステージの灰色に黒の重ね付けは駄目だな。
一面の灰色の壁に黒い衣装は、何もかもが沈んで見えてしまって、気分も萎縮しがちかも。
もっと明るく行こうよ!!
しかし、石田様のヴァイオリンの音は素~晴らしい~。
コンサートホールとは又ちょっと違う音の聞こえ方なんですが、それでもお客さんはうっとり。
夢の様な石田様の音のひと時が、石田様の弓をすっと上に持ち上げる動作で第1楽章終了。
ところがここで、フライング拍手をし出した人達がいて、恐ろしい事に大多数の人々がその拍手に
乗っかっちゃって、ホールは大拍手の渦になってしまいました。
ここまで大きな拍手になっちゃったら、ニヘドンも負けずに拍手~!!
( 付和雷同的な人。 汗。 )
中島さんは、左のポケットからハンカチを出して額の汗を拭きます。
カテドラルの中は蒸し暑くて、第1楽章で既に演奏家は大汗かいてます。
第2楽章
カテドラルは演奏家の顔を狙ってスポットライトを当てられないので、
1番後ろの席の人なんて、何も見えないんじゃないかな?
中島剛さんのピアノが最高!
石田様の伴奏は、いつも中島さんにお願いしたい位に、石田~リンのヴァイオリンの音を
しっかりサポートしてくれる。
中島さんの正統ヨーロッパのピアニズムに、日本人特有の情の深さが加味された様で、
二へドンが今まで聴いた石田様の共演者の中で最高だと思いました。
( 第2楽章が終わった時には、今度は誰も拍手しなかったよ。)
第3楽章
移弦の嵐を、石田様はいともへっちゃらという感じで弾いて行きます。( ため息 )
柔らかい、完成された音に痺れます。 じーん。。。。。。
( 第3楽章の終わりにも拍手は有りませんでした。当たり前?
いや、実はハプニングを待っていたりして。 笑。 )
第4楽章
石田様の美しいヴァイオリンの音が中島剛さんの完璧なピアノの音と絡み合ってカテドラルの中を
立ち昇って行く~。
曲の後半の石田様のヴァイオリンのE線の音の透明感は最高!!
カテドラルと云う場所の雰囲気と相俟って本当に点に昇って行っちゃいそう。
演奏が終わると、石田様と中島さんの2人は、ステージ上手( かみて )に退場しました。
暫くすると、再び2人が登場します。 拍手!!
石田様は、ステージの中央に立つと、客席の右や左や、あちこちの方向を向いて、
腰を屈めてお辞儀をしました。
( こういう所が、石田様の可愛いところなんだよね。
他の演奏家が同じ仕草をしても、可愛いなんて思わないんだけど、
石田~リンがやると、ただただもう可愛い~♪)
客席のフロアから、7段の階段を上った所がステージ。
そこに立っている石田様を、じーっと見ます。 目がウルウルして来ます。
これだけは、免疫が出来ません。
4年間、何度石田様を見ても、目は潤みます。
2曲目は クライスラー の「 愛の悲しみ 」です。
タイトルには「 悲しみ 」というアンハッピーな言葉が使われているのですが、
石田様が演奏するとなれば、聴いている人の幸福感がいや増すのです。
何て美しい音色なんでしょう!!
空気の摩擦を全て無くした様なスムーズな音です。 はあー。。。桃色吐息。
3曲目はクライスラー の「 愛の喜び 」です。
ヴァイオリンの小刻みな弓使いから繰り出される音と、ピアノのペダルを使った
ゴージャスな音が混ざり合い、それはそれは極上のドルチェ。
甘い幸福感に、ただただ、うっとり。
石田様は会場を包む「 うっとり感 」に我が意を得たりと思ったのでしょうか?
ヴァイオリンが小休止の間にジャーンプ!!
演奏の最後の音を出すと、弓を大きく頭上に回転してフィニッシュ!
中島さんは、後ろを向いて汗拭きタイム。
二へドンの隣に座っているお嬢様も汗拭きタイム。
曰く 「 あ、あたしも。 あたしも。 」 ( 笑 )
そして4曲目。 クライスラー の「 中国の太鼓 」です。
細かい音符の羅列で構成された曲です。
これを寸分の狂いもなく弾いてしまう石田様のミラクル。
それにしても石田様のヴァイオリンの演奏には華が有ります。
そして放っておけない愛嬌が有るのです。
聴き手が喜ぶに足る望ましいものが全て含まれているのです。
だから、1回演奏会を開く度に、どんどんどんどんファンの数が増えちゃってさ、
大昔からのファンは、チケットの争奪戦にへどもどしちゃうんだわ!
「 中国の太鼓 」を弾き終わると、石田様は右袖で額を拭い、またもや今度は左袖で額を拭います。
そして眼鏡の位置ををちょっと直しました。
演奏に全力疾走の石田様は、もうこの時点でかなりのエネルギーを消耗している筈です。
がんばれー!!
5曲目はクライスラー の「 シンコペーション 」。
耳に心地いい~!!
弾くのは素人には至難の業のシンコペーション
( 何故かオバサン世代はシンコペーションが下手 或いは全く出来ない。)を、
石田様は軽々と楽し気に弾いてくれちゃって!!
感服と嫉妬の入り混じった複雑な気分を味わいます。
聴いているこちらは、ただルンルン気分で身体を揺するだけ。
6曲目はクライスラー の 「プレリュードとアレグロ 」です。
石田様のヴァイオリンのE線の音をドラマチックに聴きたいのなら、東京カテドラルですね。
E線の音と、カテドラルのコンクリートは相性がいい!?
他のG線、D線、A線の音は、ちゃんとしたコンサートホールに任せるとしてね。
この曲の出だしのアルペジオの雰囲気がピアソラっぽい。 そう思いませんでしたか?
小刻みな弓の連続を、石田様は一心不乱に演奏して行きます。
石田様の集中力には圧倒されます。
杉劇アンサンブルの練習の時に、有馬千恵先生に指摘されたのだけれども、
二へドン達の演奏する気がめげたのが、見ていて良く分かるんだって。
気持ちがめげても、弾くぞ!って自分で自分の気持ちを盛り上げて最後まで弾き切る
精神的な強さが必要なんだと、教えられました。
石田様は、いくらそれが仕事なのだとは言え、毎回、弾き切る気持ちを漲らせています。
見習いたいです。 本当に見習いたいです。
見習えるように、今度ハグして下さい、石田様! ( どさくさに紛れて言いたい放題! )
曲の後半のカデンツは、もう圧倒されまくり!!
東京カテドラルの巨大な建物が、ガラガラと崩れ落ちるのではないかと思う程の大迫力!!
かてて加えて、ピアノが又ドラマチックに盛り上げてくれるのですよ~。
凄いです。 他に言葉が見付かりません。 凄いです。
ピアノとヴァイオリン、たった2人でカテドラルの建物に勝ったね!
勝利宣言!!
いえ、これはどういう事かと申しますと、二へドンはコンクリート打ち放しの建造物が余り好きでは
ないのです。 何か、刑務所の建物の様な殺伐とした物を感じてしまうのですよね。
二へドンはやっぱり木の建物が好き♪
東京カテドラルの内部は、全てコンクリートの地肌が剥き出しで、ちょっと厭な感じなんです。
石田様と中島剛さんの演奏が、そんなニヘドンのコンクリート恐怖症を追いやってくれたと言う意味の
勝利宣言なんですよ。
2曲目から6曲目までが、5曲連続クライスラーの曲でした。
演奏会の中でクライスラーの曲を2~3曲弾くヴァイオリニストは多いと思います。
が、石田様の場合、こういう5曲連続でクライスラーを弾くみたいな活動が、
2010年02月20日(土) リリスホールでの石田様による
「 オール・クライスラー・プログラム 」に繋がって行ったのかと思うと興味深いですね。
7曲目がマスネ の「 タイスの瞑想曲 」です。
あー!! カテドラルの中で聴く 「 タイスの瞑想曲 」!!
もう舞台設定はバッチリね!
しかも演奏者が石田様!!
しかもピアノ伴奏が絶品の中島剛さん。
余りの素晴らしさに、もうこのまま天に召されても良いと思ってしまいました。
ついでにここでお葬式挙げちゃって下さいって感じ。
あ、駄目だわ。 二へドンは石田様と結婚式を挙げなければ!!
すみませ~ん。 カテドラルのスタッフの方、いらっしゃいますか~?
挙式の予約はどこで頼めば良いですか~!
あ、まあ、ははは。 冗談はさておいて。
演奏が終わった石田様はヴァイオリンの顎当てを、ズボンの右腿の部分で
ズベーっと擦ります。
8曲目。これが第1部最後の曲です。モンティ の 「 チャルダッシュ 」です。
今まで多くの演奏家の「 チャルダッシュ 」を聴いて来ましたが、
やっぱり石田様の演奏が1番胸にぐっと来ます。
初っ端から、ガガーンとドラマチックに攻めて来ましたよ!
もう、二へドン、これだけで駄目。 バタリ。
テンポがゆったりする所で更に乙女心を掴まれ、
またドラマチックに揺さぶられます。 はにょにょにょ~ん。。。。。
ハーもニクスの所では可憐な表情で客席の人々を魅了し、
最後のクライマックスで神業を披露し、聴衆のほぼ全員をノックダウン。
グリッサンドの音では、二へドンはもうこの世には帰って来られない状態に。
「 しばらく留守にします。 二へドンより。 」
あ! 休憩時間だ。 ふっと気が付いたら時刻はもう20:04。
これから20分間の休憩です。 石田~リン、ゆっくり休憩して第2部に備えてね♪
第2部のレポは別の記事に独立させます。
***** 「 09.06.19.石田泰尚ヴァイオリン・リサイタル・前半 」 ・ 完 *******
[ お知らせ ]
2009.06.14(日)にアップした記事「 コブズ・クァルテット “ トレップ ” 」が
完成しました。
http://nihedon.hama1.jp/e107670.html
livedoor ブログに、「 石田泰尚様☆ヴァイオリン・リサイタル・・・・でもその前に!!」
の記事を書きました。
演奏会が始まる前の、ちょっとした出来事を綴ってみました。
こちらでお読み下さい。 → http://blog.livedoor.jp/taisakuiinkai/archives/51412940.html
2009年06月19日
きよりんの東京文化会館デビュー!! ・ 前半
清塚信也 ピアノ・クロニクル
日時 : 2009年06月17日(水)
開場 18:00 開演 18:30
会場 : 東京文化会館 小ホール
料金 : 4,500円 ( 全席指定 )
出演 : 清塚 信也 ( きよづか しんや ) / ピアノ
演目 : 第1部
L.A.ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 「 月光 」
L.A.ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第8番 「 悲愴 」嬰ハ短調 op.13 より
第2楽章 / Adagio cantabile
L.A.ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第23番 「 熱情 」へ短調 op.57 より
第3楽章 / Allegro ma non troppo-Presto
F.F.ショパン / 24の前奏曲 op.28より 第15番 「 雨だれ 」変ニ長調
F.F.ショパン / ノクターン第2番 変ホ長調 op.9-2
F.F.ショパン / ノクターン 遺作
F.F.ショパン / 「 幻想即興曲 」 op.66
F.F.ショパン / 12の練習曲 op.10より 第3番 「 別れの曲 」ホ長調
F.F.ショパン / 「 舟歌 」嬰へ長調べ op.60
< 休 憩 1 5 分>
第2部
F.リスト / 愛の夢
F.リスト / パガニーニによる大練習曲より 第3番 嬰ト短調 「 ラ・カンパネラ 」
J.M.ラヴェル / 組曲 「 鏡 」より第4番 「 道化師の朝の歌 」
G.ガーシュウィン / 「 ラプソディ・イン・ブルー 」
アンコール
1. 清塚信也 / 祈り
2. クラシック・メドレー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
トントンとステージの床の上に足音がして、きよりん( 清塚信也さん )が大股に出て来ました。
ゆったり目のタキシードをキチンと着て、黒いカマーベルトを着けています。
ほんの2歩位で椅子に辿りついちゃったという風に見える快活さです。
客席からは拍手が鳴り止みません。
( もうですか? まだ演奏はこれからなのに。f^_^; )
この拍手を聞くだけでも、きよりんは「 今 」と云う時代が求めるピアニストなんだとつくづく思いました。
いえね、このコンサートの前日に映画「 マリア・カラスの真実 」を見てまして、あの感動屋さんのニヘドンが感動しなかった珍しい映画だったんです。
で、映画を見てニヘドンが思った事。
「 今、マリア・カラスが生きて歌手としての仕事をしても、時代が彼女を必要としないだろう。」と云う事。
「 マリア・カラスが名声を博したと云うのは歴史的事実として認める。
でも如何せん、マリア・カラスは過去の人。」
酷な様だけれど、それが皮肉なマリア・カラスの 「 真実 」なのではないでしょうか?
話しをきよりんに戻します。
演奏前から、こんなに客席から長い長い心のこもった拍手を聞いてニヘドンは思いました。
マリア・カラスと清塚信也。
世界的に有名なのはどっち? そりゃあマリア・カラスは、名前だけは知られていますよ。
でも、今、コンサートホールに足を運ぶ人々に求められているのは、清塚信也さんだと、
客席からの拍手で確信しました。
こんなに大勢の人たちが、開演前から詰め掛けて、彼がステージに現われただけで、
誰から指示されるでもなく歓迎の拍手で迎えるんです。
清塚さんは、とても幸福な演奏家だと思います。
きよりんは椅子に腰掛けると10秒程じっと動かず、精神統一をします。
早く彼の演奏を聴きたくてたまらない乙女たちは、この時間が永遠に続くかと思われて
じりじりしています。
きよりんが両手を鍵盤の上に乗せて、流れて来たメロディは、ベートーヴェンの「 月光 」でした。
あー、いい感じです。 二へドンが気に入るソフトな音作り。
今までの清塚さんに比べると、今日は少しブルーの入り方が強烈かなあ?
「 憂鬱 」に限りなく近いような複雑な雰囲気に包まれています。
1人のアーティストをずっと追って行く楽しみは、演奏を通して、アーティストの変化が分かる事。
年に1度聴くだけでは分からない事も、月に1度以上コンサートに足を運ぶと、もうバッチリと分かります。
これは何にでも現れますよね。
文章にも、絵画にも、表情にも、背中にも・・・・・・・・・。
ニヘドンは年を重ねる程に、言葉以外の意味するものが、嫌に分かるようになってしまって
良いんだか悪いんだか。
だから、皆、ニヘドンには嘘はつかないで。 その瞬間バレバレだから。
本当の事を言う勇気が無いなら、いっその事黙って俯いていて欲しい。
( 平気で見え透いた嘘を付く女に閉口している今日この頃なんですッ! )
演奏途中に清塚さんが、すくっと背筋を伸ばして顔を上げました。
は! こちらも思わず居ずまいを正してしまいました。
pp ( ピアニッシモ )の所は、清塚さんが消えて失くなってしむんじゃないの?と言う位に
儚くて、もう1曲目から泣きたくなって来ました。
最後の音の余韻が、静かに静かにふわーりと会場に尾を引いて流れて行きます。
はあー。 会場のあちらこちらから、今やっと息を吐き出す事を思い出したという感じに溜め息が
もれて来ます。
立ち上がった清塚さんがマイクを持ちました。
「 皆様。 こんにちは。 清塚信也です。 」 拍手~。
「 今日は大変多くのお客さんにお越し頂きまして、大変嬉しく思っています。
僕は、学生の頃からよく東京文化会館に、お客として来てました。
舞台に上がるのは今日が初めてです。 」
( きよりん、東京文化会館デビューおめでとう! やっぱり会館は快感ですか? )
「 60歳以上の方は、
『 何とかホールと言うのは知らないね。 ホールと言ったら上野だね。 』と言う人がいます。
今日、楽屋でも、その雰囲気を感じました。
さて、今弾いたベートーヴェンは、楽譜に初めて自分の感情をぶつけたと云う所が
凄いと思います。
モーツァルトは可愛らしい曲も作りました。」
そして清塚さんはピアノに前屈みになると ドーミーファ ドシドシー ♪と右手で
メロディーを実演して聞かせてくれました。
「 おほほほほ・・・・と言いながら聞く曲ですよね。
美味しいご馳走を沢山食べながら綺麗なサロンでね。
皆さんのように静まり返って聴く曲ではなかったんですね。」
清塚さんは今度は 「 月光 」の冒頭を弾いてみました。
ワンフレーズの実演の後
「 これはどうですか? 今日はパンしか出せません。 」
押し殺した清塚さんの言い方が会場から爆笑を買います。
「 と云う感じですね。
ベートーヴェンは子供時代に虐待され、早くに母を亡くし、
モーツァルト先生には先立たれ、ハイドン先生には放置され、
テレーズには婚約破棄され、耳まで聞こえなくなる。
江原さんに見てもらった方が良いんじゃないかって思う呪われた人生ですけどね。」
( 客席から引きつり笑い多数。 )
「 彼は、『 幸福になる為には、まず不幸を撥ね退けなければならない。』 と言っています。
そんな彼の曲を聴いてみて下さい。 」
清塚さんがピアノに向かって弾き始めたのはベートーヴェンの 「 悲愴 」第2楽章です。
うきゃー。 静かなタッチからパーッと太陽の明るい光が射して来ました。
清塚さんは、これをしたくて、1曲目の 「 月光 」を殊更に暗く弾いたのかなあ?
中盤の光の煌く様な音がゴージャス。 ゴージャス。
聴いているこちらが明るい気分になりました。
「 悲愴 」の演奏が終わると、清塚さんは椅子に座ったまま、
今度はベートーヴェンの「 熱情 」 第3楽章を弾き始めます。
ガガーン! ガガーン! と1曲目とも2曲目とも全然違う荒々しいパワーを炸裂させます。
今日の最初の3曲を、同じ1人のピアニストが弾いているなんて、とても思えないです。
見事に曲毎に雰囲気を変えて聴かせてくれます。
清塚さんは何度も右手を頭よりも高く振り上げて熱演します。
かと思うと、ストンとソフトタッチに落とし込みます。
心憎いばかりのメリハリです。
乙女心をエアポケットに落とし込む所なんぞ、きよりん、お主、まだ若いのに、
なかなかやるのー。
清塚さんは何度もお尻を椅子から浮かせて両手で鍵盤を叩きつけます。
前髪が額に落ちかかって、かっちょえー!!
演奏後の客席の溜め息も3曲目で既にMAX。
清塚さんが立ち上がって、客席に向かってお辞儀をします。
大拍手。 大拍手。
4曲目はショパンの「 雨だれ 」です。
またまたガラリと雰囲気を変えて静かーな情景が目に浮かぶ様な演奏です。
二へドンが思い浮かべた情景は、北アイルランド。
ほとんど人が住んでいない、切り立った崖が海に落ち込んでいるような海沿いの村の早朝。
そこに吹く風が、清塚さんの手元から客席に吹き込まれます。
演奏が終わると清塚さんが立ち上がり、MCです。
「 ありがとうございます。
ベートーヴェンが亡くなってから活躍し始めた人々の中には、ショパンやリストがいますが、
ベートーヴェンは、ハンガリー人のリストに、
『 君は典型的なトルコ人だね。』 と言ったそうです。
1度そう思ったら決して変えない。 そんな人いますよね? 」 ( 客席・笑い。)
「 今弾いた曲は、ロマン派を代表するショパンの 『 雨だれ 』 でした。
今の子供達は『 雨だれって何ですか? 飴玉? 』 なんて言うんですよ。
ショパンのプレリュードの中には凄く可哀相な曲が1曲あって・・・・・・・・・。 」
清塚さんはピアノでフレーズを弾いてみせます。
ふっふっふ。 胃腸薬のTV CMに使われちゃった、あの曲ですね。 ( 笑 )
「 これは日本で弾くと、今の皆様のように、クスクスと笑いが起こってしまいます。
さて、先程、僕が弾いた 『 雨だれ 』 は、怖い雰囲気も出さなきゃいけないんです。
当時ショパンが居たマジョルカ島って、天気が激しく変わるんです。
ある夜、大雨が降って来て、その時に同棲していたジョルジュ・サンドは町に買い物に
行っていたんです。
橋は壊れるし、人は死ぬし、そんな中、ショパンはジョルジュを待ちながら気がおかしく
なっちゃうんですね。
ピアノから亡霊が見えたりしたそうです。 そんな時に浮かんだ曲が『 雨だれ 』なんです。
だから僕もおかしくなっちゃったという風に弾かなきゃいけないんです。
次からこの曲を聴く時には、ピアニストの表情にも気をつけて、顔を見ながら聴いて下さいね。
これは敢えて最初には言いませんでした。
見られると恥ずかしいですから。 」
そして清塚さんが5曲目にショパンの「 ノクターン 第2番 」を弾き始めました。
ああー。 きよりんのピアノ大好き♪ 思わずそう思ってしまう素敵な音色です。
きらめき感が有るの。
清塚さんの演奏を聴いている間中、女の子の心の中がきらきらするの。
きらきらきらきらきらきらきら。。。。。。。。。。。。。。。きらきらきらきら。。。。。。。。。。
思わず「 女の子 」なんて言葉を使ってしまいましたが、清塚ファンの特徴の1つは、
男性ファンの数が多いという事が有ります。
石田泰尚様のファン層に比べると、若い男性の数がチラホラと見受けられるので、
羨ましいと言うか何と言うか。
男の子が、ステージの上の清塚さんを憧れの眼差しで身じろぎもせずに見詰めているって
んー。。。。。。。。。。石田城大奥には見られない光景だと思います。
盛大な拍手の中、きよりんが立って客席に向かってお辞儀をしました。
6曲目は、ショパンの 「 ノクターン 遺作 」です。
きよりんが弾くノクターン大好きー!!
清塚さんのコンサートには、2年前から足を運ぶようになったのですが、
初めて聴いた人を魅了するに足る魅力を持った青年ピアニストなんですよねー。
清塚さんが得意とするショパンの「 舟歌 」に相通ずるアプローチの演奏です。
水面の煌きと、その煌きだけではなく、天上の無数の星の煌きもミックスされ
もう、それはそれはロマンチックな世界を創り上げてくれます。
そして7曲目の 「 幻想即興曲 」。 素晴らしい!!
二へドンがつべこべ言う必要はまるで無し!! ただただ素晴らしいの一言。
これは清塚さんの演奏を聴きに来た人だけへのご褒美だと思います。
演奏後、清塚さんのMCです。
「 ありがとうございます。
ショパンの音楽の世界って、ピアニスティックと言われるんですが、
リストと比べると繊細なんですね。
ショパンは細くて身長170cmに40kg 台の体重で手も小さかった。
リストは、ガッチリしていて、手も大きく、1オクターブと5位届くんですね。
そんなの手じゃないですね。 」 ( 客席から笑い。)
「 ショパンは兄弟全員女性です。
で、病弱でね。 f ( フォルテ )を書きたくても書けなかったんです。
無理して f を書いてゲホゲホっとなってしまっても困りますからね。
僕はロシア、モスクワに留学していたんですけど、コンクールでは熊の様な人がドシンと座って
大きな手をハンマーの様に、それでもまだやるかって感じで叩きつけるんですね。
黒鍵の間に指が入る曲も、彼らは指、入らないですからね。 」 ( 客席から笑い。)
「 こんなジグザグに動いたりして。」 ( ジェスチャーで見せてくれる清塚さん。 )
「 ショパンは、 『 手首で呼吸しなさい。』と言うんですね。」
そして清塚さんが、固い音と、柔らかい音をピアノで実演して聴かせてくれました。
おー! 本当だ!!
こうやって同じピアニストが同じピアノを弾いて、これだけの音色の違いが出るんだ。
今まで、「 ピアノが悪い 」「 調律が悪い 」と言う人々の声を何度も聞いたけれども、
清塚さんのデモンストレーションを聞いてニヘドンは思ってしまいました。
( 1番大きいのは、ピアニストの技量なんじゃないの?
プロの演奏家だったら、他に罪をなすりつけないで、真っ向勝負しようよね!?)
清塚さんのデモンストレーションは、非常に参考になりました。
きよりん、ありがとう!!
「 次に弾く曲はショパンの 『 別れの曲 』です。
『 別れの曲 』って、後から付けられたタイトルなんですが、もしショパンが生きていたら、
『 それ別れの曲じゃないしー。 別れとは関係無いしー。 』 とか
言ったかもしれないですね。 」 ( 客席から笑い。)
そして7曲目の「 別れの曲 」の演奏です。
清塚さんはピアノに向かって前屈みになっての、静かな演奏です。
決して先走らず、テンポを十分に保っての落ち着いた演奏に、聴いているこちらの心が
慰められます。
清塚さんは会場の大きな拍手の中で立ち上がるとお辞儀をしました。 マイクを持ちます。
「 次はショパンの『 舟歌 』 を弾くのですが、僕が学生の頃、この曲を弾くと先生が
『 音は合っているけど、弾き方が違うな。 』と言うんですよ。
最初の1音を弾いただけで、『 違うな 』。 そこで再び1音だけ弾くと『 違うな 』。
そればっかり何時間もやって、ある時、僕が何も弾いてないのに 『 違うな 』。
先生、聞いてないんじゃないの?」 ( 客席から笑い。)
「 ショパンは39才という生涯の中でも色濃いドラマが有ったんです。
ウィーンに留学に行く直後にポーランドが侵攻され、攻略されたんです。
僕が留学していたモスクワも日本から飛行機だったら 7~8時間で行かれちゃう現代でも
寂しくなった事も有ります。
ショパンは、自分の故郷のポーランドがどうなったのか、インターネットも無い時代に
情報もなかなか得られず、さぞかし心配だったでしょうね。
当時ウィーンはワルツ全盛時代。 ショパンはパリへ行きます。
そこで男装の麗人の詩人であるジョルジュ・サンドと出会います。
ジョルジュとマジョルカ島に行き、そこでどんどん具合が悪くなってしまうんですね。
ジョルジュ・サンドのせいでショパンは死んだと言われますね。
サンドはショパンのお葬式にも来なかったんですよ。
謎めいた恋ですが・・・・。
僕も26になって、時々生意気な中1位の男の子がショパンの『 舟歌 』 を弾きたいなんて
言って来るんですよ。
『 うん、弾いてごらん。』 と言って弾かせて、『 違うな。』 と、
今は気持ち良く言える様になりました。 」 ( 客席から笑い。)
そして8曲目の『 舟歌 』の演奏が始まりました。
うん、最高!!
きよりんの『 舟歌 』には空気の浄化作用が有るみたい。
びっしりと密度の濃い演奏です。
「 そこまで楽譜を読み込んでくれましたか!」 と言う感動を受けます。
第1部が終了したのは19:50です。 開始から1時間20分。
きよりんの素敵な演奏と絶妙なトークで大満足の第1部です。
まだ第2部があるなんて幸福過ぎる!!
第2部は別の記事に続きます・・・・・・・・・・・・・・。
***** 「 きよりんの東京文化会館デビュー!! ・ 前半 」 ・ 完 ******
日時 : 2009年06月17日(水)
開場 18:00 開演 18:30
会場 : 東京文化会館 小ホール
料金 : 4,500円 ( 全席指定 )
出演 : 清塚 信也 ( きよづか しんや ) / ピアノ
演目 : 第1部
L.A.ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 「 月光 」
L.A.ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第8番 「 悲愴 」嬰ハ短調 op.13 より
第2楽章 / Adagio cantabile
L.A.ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ第23番 「 熱情 」へ短調 op.57 より
第3楽章 / Allegro ma non troppo-Presto
F.F.ショパン / 24の前奏曲 op.28より 第15番 「 雨だれ 」変ニ長調
F.F.ショパン / ノクターン第2番 変ホ長調 op.9-2
F.F.ショパン / ノクターン 遺作
F.F.ショパン / 「 幻想即興曲 」 op.66
F.F.ショパン / 12の練習曲 op.10より 第3番 「 別れの曲 」ホ長調
F.F.ショパン / 「 舟歌 」嬰へ長調べ op.60
< 休 憩 1 5 分>
第2部
F.リスト / 愛の夢
F.リスト / パガニーニによる大練習曲より 第3番 嬰ト短調 「 ラ・カンパネラ 」
J.M.ラヴェル / 組曲 「 鏡 」より第4番 「 道化師の朝の歌 」
G.ガーシュウィン / 「 ラプソディ・イン・ブルー 」
アンコール
1. 清塚信也 / 祈り
2. クラシック・メドレー
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
トントンとステージの床の上に足音がして、きよりん( 清塚信也さん )が大股に出て来ました。
ゆったり目のタキシードをキチンと着て、黒いカマーベルトを着けています。
ほんの2歩位で椅子に辿りついちゃったという風に見える快活さです。
客席からは拍手が鳴り止みません。
( もうですか? まだ演奏はこれからなのに。f^_^; )
この拍手を聞くだけでも、きよりんは「 今 」と云う時代が求めるピアニストなんだとつくづく思いました。
いえね、このコンサートの前日に映画「 マリア・カラスの真実 」を見てまして、あの感動屋さんのニヘドンが感動しなかった珍しい映画だったんです。
で、映画を見てニヘドンが思った事。
「 今、マリア・カラスが生きて歌手としての仕事をしても、時代が彼女を必要としないだろう。」と云う事。
「 マリア・カラスが名声を博したと云うのは歴史的事実として認める。
でも如何せん、マリア・カラスは過去の人。」
酷な様だけれど、それが皮肉なマリア・カラスの 「 真実 」なのではないでしょうか?
話しをきよりんに戻します。
演奏前から、こんなに客席から長い長い心のこもった拍手を聞いてニヘドンは思いました。
マリア・カラスと清塚信也。
世界的に有名なのはどっち? そりゃあマリア・カラスは、名前だけは知られていますよ。
でも、今、コンサートホールに足を運ぶ人々に求められているのは、清塚信也さんだと、
客席からの拍手で確信しました。
こんなに大勢の人たちが、開演前から詰め掛けて、彼がステージに現われただけで、
誰から指示されるでもなく歓迎の拍手で迎えるんです。
清塚さんは、とても幸福な演奏家だと思います。
きよりんは椅子に腰掛けると10秒程じっと動かず、精神統一をします。
早く彼の演奏を聴きたくてたまらない乙女たちは、この時間が永遠に続くかと思われて
じりじりしています。
きよりんが両手を鍵盤の上に乗せて、流れて来たメロディは、ベートーヴェンの「 月光 」でした。
あー、いい感じです。 二へドンが気に入るソフトな音作り。
今までの清塚さんに比べると、今日は少しブルーの入り方が強烈かなあ?
「 憂鬱 」に限りなく近いような複雑な雰囲気に包まれています。
1人のアーティストをずっと追って行く楽しみは、演奏を通して、アーティストの変化が分かる事。
年に1度聴くだけでは分からない事も、月に1度以上コンサートに足を運ぶと、もうバッチリと分かります。
これは何にでも現れますよね。
文章にも、絵画にも、表情にも、背中にも・・・・・・・・・。
ニヘドンは年を重ねる程に、言葉以外の意味するものが、嫌に分かるようになってしまって
良いんだか悪いんだか。
だから、皆、ニヘドンには嘘はつかないで。 その瞬間バレバレだから。
本当の事を言う勇気が無いなら、いっその事黙って俯いていて欲しい。
( 平気で見え透いた嘘を付く女に閉口している今日この頃なんですッ! )
演奏途中に清塚さんが、すくっと背筋を伸ばして顔を上げました。
は! こちらも思わず居ずまいを正してしまいました。
pp ( ピアニッシモ )の所は、清塚さんが消えて失くなってしむんじゃないの?と言う位に
儚くて、もう1曲目から泣きたくなって来ました。
最後の音の余韻が、静かに静かにふわーりと会場に尾を引いて流れて行きます。
はあー。 会場のあちらこちらから、今やっと息を吐き出す事を思い出したという感じに溜め息が
もれて来ます。
立ち上がった清塚さんがマイクを持ちました。
「 皆様。 こんにちは。 清塚信也です。 」 拍手~。
「 今日は大変多くのお客さんにお越し頂きまして、大変嬉しく思っています。
僕は、学生の頃からよく東京文化会館に、お客として来てました。
舞台に上がるのは今日が初めてです。 」
( きよりん、東京文化会館デビューおめでとう! やっぱり会館は快感ですか? )
「 60歳以上の方は、
『 何とかホールと言うのは知らないね。 ホールと言ったら上野だね。 』と言う人がいます。
今日、楽屋でも、その雰囲気を感じました。
さて、今弾いたベートーヴェンは、楽譜に初めて自分の感情をぶつけたと云う所が
凄いと思います。
モーツァルトは可愛らしい曲も作りました。」
そして清塚さんはピアノに前屈みになると ドーミーファ ドシドシー ♪と右手で
メロディーを実演して聞かせてくれました。
「 おほほほほ・・・・と言いながら聞く曲ですよね。
美味しいご馳走を沢山食べながら綺麗なサロンでね。
皆さんのように静まり返って聴く曲ではなかったんですね。」
清塚さんは今度は 「 月光 」の冒頭を弾いてみました。
ワンフレーズの実演の後
「 これはどうですか? 今日はパンしか出せません。 」
押し殺した清塚さんの言い方が会場から爆笑を買います。
「 と云う感じですね。
ベートーヴェンは子供時代に虐待され、早くに母を亡くし、
モーツァルト先生には先立たれ、ハイドン先生には放置され、
テレーズには婚約破棄され、耳まで聞こえなくなる。
江原さんに見てもらった方が良いんじゃないかって思う呪われた人生ですけどね。」
( 客席から引きつり笑い多数。 )
「 彼は、『 幸福になる為には、まず不幸を撥ね退けなければならない。』 と言っています。
そんな彼の曲を聴いてみて下さい。 」
清塚さんがピアノに向かって弾き始めたのはベートーヴェンの 「 悲愴 」第2楽章です。
うきゃー。 静かなタッチからパーッと太陽の明るい光が射して来ました。
清塚さんは、これをしたくて、1曲目の 「 月光 」を殊更に暗く弾いたのかなあ?
中盤の光の煌く様な音がゴージャス。 ゴージャス。
聴いているこちらが明るい気分になりました。
「 悲愴 」の演奏が終わると、清塚さんは椅子に座ったまま、
今度はベートーヴェンの「 熱情 」 第3楽章を弾き始めます。
ガガーン! ガガーン! と1曲目とも2曲目とも全然違う荒々しいパワーを炸裂させます。
今日の最初の3曲を、同じ1人のピアニストが弾いているなんて、とても思えないです。
見事に曲毎に雰囲気を変えて聴かせてくれます。
清塚さんは何度も右手を頭よりも高く振り上げて熱演します。
かと思うと、ストンとソフトタッチに落とし込みます。
心憎いばかりのメリハリです。
乙女心をエアポケットに落とし込む所なんぞ、きよりん、お主、まだ若いのに、
なかなかやるのー。
清塚さんは何度もお尻を椅子から浮かせて両手で鍵盤を叩きつけます。
前髪が額に落ちかかって、かっちょえー!!
演奏後の客席の溜め息も3曲目で既にMAX。
清塚さんが立ち上がって、客席に向かってお辞儀をします。
大拍手。 大拍手。
4曲目はショパンの「 雨だれ 」です。
またまたガラリと雰囲気を変えて静かーな情景が目に浮かぶ様な演奏です。
二へドンが思い浮かべた情景は、北アイルランド。
ほとんど人が住んでいない、切り立った崖が海に落ち込んでいるような海沿いの村の早朝。
そこに吹く風が、清塚さんの手元から客席に吹き込まれます。
演奏が終わると清塚さんが立ち上がり、MCです。
「 ありがとうございます。
ベートーヴェンが亡くなってから活躍し始めた人々の中には、ショパンやリストがいますが、
ベートーヴェンは、ハンガリー人のリストに、
『 君は典型的なトルコ人だね。』 と言ったそうです。
1度そう思ったら決して変えない。 そんな人いますよね? 」 ( 客席・笑い。)
「 今弾いた曲は、ロマン派を代表するショパンの 『 雨だれ 』 でした。
今の子供達は『 雨だれって何ですか? 飴玉? 』 なんて言うんですよ。
ショパンのプレリュードの中には凄く可哀相な曲が1曲あって・・・・・・・・・。 」
清塚さんはピアノでフレーズを弾いてみせます。
ふっふっふ。 胃腸薬のTV CMに使われちゃった、あの曲ですね。 ( 笑 )
「 これは日本で弾くと、今の皆様のように、クスクスと笑いが起こってしまいます。
さて、先程、僕が弾いた 『 雨だれ 』 は、怖い雰囲気も出さなきゃいけないんです。
当時ショパンが居たマジョルカ島って、天気が激しく変わるんです。
ある夜、大雨が降って来て、その時に同棲していたジョルジュ・サンドは町に買い物に
行っていたんです。
橋は壊れるし、人は死ぬし、そんな中、ショパンはジョルジュを待ちながら気がおかしく
なっちゃうんですね。
ピアノから亡霊が見えたりしたそうです。 そんな時に浮かんだ曲が『 雨だれ 』なんです。
だから僕もおかしくなっちゃったという風に弾かなきゃいけないんです。
次からこの曲を聴く時には、ピアニストの表情にも気をつけて、顔を見ながら聴いて下さいね。
これは敢えて最初には言いませんでした。
見られると恥ずかしいですから。 」
そして清塚さんが5曲目にショパンの「 ノクターン 第2番 」を弾き始めました。
ああー。 きよりんのピアノ大好き♪ 思わずそう思ってしまう素敵な音色です。
きらめき感が有るの。
清塚さんの演奏を聴いている間中、女の子の心の中がきらきらするの。
きらきらきらきらきらきらきら。。。。。。。。。。。。。。。きらきらきらきら。。。。。。。。。。
思わず「 女の子 」なんて言葉を使ってしまいましたが、清塚ファンの特徴の1つは、
男性ファンの数が多いという事が有ります。
石田泰尚様のファン層に比べると、若い男性の数がチラホラと見受けられるので、
羨ましいと言うか何と言うか。
男の子が、ステージの上の清塚さんを憧れの眼差しで身じろぎもせずに見詰めているって
んー。。。。。。。。。。石田城大奥には見られない光景だと思います。
盛大な拍手の中、きよりんが立って客席に向かってお辞儀をしました。
6曲目は、ショパンの 「 ノクターン 遺作 」です。
きよりんが弾くノクターン大好きー!!
清塚さんのコンサートには、2年前から足を運ぶようになったのですが、
初めて聴いた人を魅了するに足る魅力を持った青年ピアニストなんですよねー。
清塚さんが得意とするショパンの「 舟歌 」に相通ずるアプローチの演奏です。
水面の煌きと、その煌きだけではなく、天上の無数の星の煌きもミックスされ
もう、それはそれはロマンチックな世界を創り上げてくれます。
そして7曲目の 「 幻想即興曲 」。 素晴らしい!!
二へドンがつべこべ言う必要はまるで無し!! ただただ素晴らしいの一言。
これは清塚さんの演奏を聴きに来た人だけへのご褒美だと思います。
演奏後、清塚さんのMCです。
「 ありがとうございます。
ショパンの音楽の世界って、ピアニスティックと言われるんですが、
リストと比べると繊細なんですね。
ショパンは細くて身長170cmに40kg 台の体重で手も小さかった。
リストは、ガッチリしていて、手も大きく、1オクターブと5位届くんですね。
そんなの手じゃないですね。 」 ( 客席から笑い。)
「 ショパンは兄弟全員女性です。
で、病弱でね。 f ( フォルテ )を書きたくても書けなかったんです。
無理して f を書いてゲホゲホっとなってしまっても困りますからね。
僕はロシア、モスクワに留学していたんですけど、コンクールでは熊の様な人がドシンと座って
大きな手をハンマーの様に、それでもまだやるかって感じで叩きつけるんですね。
黒鍵の間に指が入る曲も、彼らは指、入らないですからね。 」 ( 客席から笑い。)
「 こんなジグザグに動いたりして。」 ( ジェスチャーで見せてくれる清塚さん。 )
「 ショパンは、 『 手首で呼吸しなさい。』と言うんですね。」
そして清塚さんが、固い音と、柔らかい音をピアノで実演して聴かせてくれました。
おー! 本当だ!!
こうやって同じピアニストが同じピアノを弾いて、これだけの音色の違いが出るんだ。
今まで、「 ピアノが悪い 」「 調律が悪い 」と言う人々の声を何度も聞いたけれども、
清塚さんのデモンストレーションを聞いてニヘドンは思ってしまいました。
( 1番大きいのは、ピアニストの技量なんじゃないの?
プロの演奏家だったら、他に罪をなすりつけないで、真っ向勝負しようよね!?)
清塚さんのデモンストレーションは、非常に参考になりました。
きよりん、ありがとう!!
「 次に弾く曲はショパンの 『 別れの曲 』です。
『 別れの曲 』って、後から付けられたタイトルなんですが、もしショパンが生きていたら、
『 それ別れの曲じゃないしー。 別れとは関係無いしー。 』 とか
言ったかもしれないですね。 」 ( 客席から笑い。)
そして7曲目の「 別れの曲 」の演奏です。
清塚さんはピアノに向かって前屈みになっての、静かな演奏です。
決して先走らず、テンポを十分に保っての落ち着いた演奏に、聴いているこちらの心が
慰められます。
清塚さんは会場の大きな拍手の中で立ち上がるとお辞儀をしました。 マイクを持ちます。
「 次はショパンの『 舟歌 』 を弾くのですが、僕が学生の頃、この曲を弾くと先生が
『 音は合っているけど、弾き方が違うな。 』と言うんですよ。
最初の1音を弾いただけで、『 違うな 』。 そこで再び1音だけ弾くと『 違うな 』。
そればっかり何時間もやって、ある時、僕が何も弾いてないのに 『 違うな 』。
先生、聞いてないんじゃないの?」 ( 客席から笑い。)
「 ショパンは39才という生涯の中でも色濃いドラマが有ったんです。
ウィーンに留学に行く直後にポーランドが侵攻され、攻略されたんです。
僕が留学していたモスクワも日本から飛行機だったら 7~8時間で行かれちゃう現代でも
寂しくなった事も有ります。
ショパンは、自分の故郷のポーランドがどうなったのか、インターネットも無い時代に
情報もなかなか得られず、さぞかし心配だったでしょうね。
当時ウィーンはワルツ全盛時代。 ショパンはパリへ行きます。
そこで男装の麗人の詩人であるジョルジュ・サンドと出会います。
ジョルジュとマジョルカ島に行き、そこでどんどん具合が悪くなってしまうんですね。
ジョルジュ・サンドのせいでショパンは死んだと言われますね。
サンドはショパンのお葬式にも来なかったんですよ。
謎めいた恋ですが・・・・。
僕も26になって、時々生意気な中1位の男の子がショパンの『 舟歌 』 を弾きたいなんて
言って来るんですよ。
『 うん、弾いてごらん。』 と言って弾かせて、『 違うな。』 と、
今は気持ち良く言える様になりました。 」 ( 客席から笑い。)
そして8曲目の『 舟歌 』の演奏が始まりました。
うん、最高!!
きよりんの『 舟歌 』には空気の浄化作用が有るみたい。
びっしりと密度の濃い演奏です。
「 そこまで楽譜を読み込んでくれましたか!」 と言う感動を受けます。
第1部が終了したのは19:50です。 開始から1時間20分。
きよりんの素敵な演奏と絶妙なトークで大満足の第1部です。
まだ第2部があるなんて幸福過ぎる!!
第2部は別の記事に続きます・・・・・・・・・・・・・・。
***** 「 きよりんの東京文化会館デビュー!! ・ 前半 」 ・ 完 ******
2009年06月19日
気まぐれな私が好きなくせに。

写真は山梨県昇仙峡の近くにある夫婦木神社境内に通ずる坂道で見つけた1本の木。
新緑の季節に1本だけ真っ赤な葉をビッシリと付けて立っている木が妙に気になってパチリ!
木だけに気になったんだな。
これで木曜日だったら上出来だったのですが、生憎と水曜日でございました。
さて今日も小ネタを集めてみましたよ。
その1.「 キャラ診断 」
今、109シネマズの女子トイレの個室の壁には
映画「 それでも恋するバルセロナ 」の診断チャートの
ステッカーが貼られています。
ニヘドンは109シネマズ横浜に週2のペースで出没するので、
このステッカーとももう何度もご対面しています。
で、他にする事もない時間帯なので、ついついチャートを辿ってしまうのです。
質問に対して YES か NO で辿っていくと、
「 あなたは ○○タイプ 」っていう結果が出て来るあれね。
映画「 それでも恋するバルセロナ 」にはタイプの違う3人の女性達が出て来ます。
貴女はどのタイプだー?
まあ、大方の予想通り( ? ) ニヘドンはペネロペ・クルース扮する
マリア・エレーナのタイプになりましたわ。
「 激情的な天才肌 」 ・・・・・・・・とほほほほ・・・・・・・。
「 ゴージャスで普通じゃない画家の元妻 」 あははははは・・・・・・。
「 普通じゃない 」というフレーズに 物凄く自分に当てはまる物を感じてしまいましたが・・・。
トイレのステッカーの、マリア・エレーナの写真の横には、今日の記事のタイトルに使った
「 気まぐれな私が好きなくせに。」 と印刷されています。
「 それでも恋するバルセロナ 」 の公式サイトでも このキャラ診断が出来ますので、
皆さんも是非やってみてね。
公式サイトのキャラ診断の結果では、フレーズが少し違っていて、
「 成就しない恋だけがロマンチックなのよ。」 と書かれています。
確かに。
成就して結婚まで漕ぎ付けちゃったら、もうその後はロマンチックのかけらも有りませんわね。
さて、このキャラクター診断には、さらに詳しいアドヴァイスも付いて来るのです。
「 精神科医・名越康文先生が各タイプを分析! あなたが恋に勝つ方法 」
激しさと直観力を心に秘めているのが貴女。
下手に勘が鋭いので相手の心が見え過ぎてしまう事が多いのでは?
男性は完全に支配されているような感覚に陥り、息苦しさを感じるかもしれません。
長続きしない理由はコレ。
それでも誰かと一緒にいたいと願う寂しがりやの部分が強く、依存的な恋愛を求めてしまうはず。
まずは自分の感情をコントロールする事を身に付けて。
そして、自分の精神状態を慮ってくれる包容力のある大人の男性を探しましょう!
***********************************
もうビックリしましたよ。 こういう不特定多数の人間に向けて書かれた
占いとか診断とかって奴は、より多くの人が「 自分に思い当たる 」 と思わせるように
書くものなのですが、まさかここまで 120% ニヘドンにドンピシャで該当するような事が
書かれるなんて、うすら寒さすら覚えてしまいました。
皆さんだって、名越氏の文章を読んだら、ここに書かれているのはニヘドン以外の何者でも
無いと思ったでしょう!?
ホント、ビックリ!!
2009年06月18日
きよりんリサイタルは有名人サロン

東京文化会館で清塚信也さんの「 ピアノ・クロニクル 」の演奏会がありました。
第1部の時には、ニヘドンの前の席の斜め左に空席が1つ有りました。
その前後左右の埋まり具合から見て、売れ残った席ではなさそうです。
( 勿体無いよなぁ…。
折角のピアノ王子の演奏会を聞かないって、そりゃ勿体無いよー。)
ここの席の人は、一体如何なる理由で姿を現さないのでしょうか?
駆け落ち!?
拉致監禁!?
地球防衛軍に緊急招集かけられた!?
タイツ姿にマントを羽織ったヒーロー・スタイルの人物が、走り込んで来るのを想像したりなんかして。(笑)
第2部が始まる直前、その空席に1人の男性が身体を滑り込ませました。
「 !! 」
嫌だ!!
評論家の先生じゃないですか!!
この日の演奏会は、きよりんの演奏もトークも好調で、第2部の客席の乙女達の熱狂振りは大変なものがありました。
拍手の時間もとっても長くて、こんな熱い拍手を受けられる、きよりんって幸福だなあ・・・って思いました。
でも、評論家の先生は拍手しないのよ。
( えー・・・・・・・・ )
背後からニヘドンの視線を感じたのか、彼はおもむろに両腕を少しだけ膝の上から持ち上げると、
ふにゃりん、ふにゃりん と、2回だけ手の平と手の平を合わせました。
( それ、拍手じゃないし・・・・・。)
ニヘドンもメモを取るのに忙しくて拍手しない事があるけれども、それはニヘドンには役目があるから不問にしてもらえるはず。
プログラムも開かず、メモも取らず、拍手もしないって・・・・・・・・・・。
ま、いいや。 彼がこのコンサートの事を何て書くか楽しみだ。
30人位がぶわーっとスタンディングした熱狂の演奏会が終わり、アンケートを記入して
ロビーに出ると、バチバチバチバチ!!
「 な・・・・・何? 」
予想外のフラッシュの嵐に目がくらんだニヘドンは、10秒程、目の前で何が起こっているのか把握出来ませんでした。
乙女達が団子状にもつれて、カメラを構えています。
みんなのカメラレンズが集中している先を確認すると、
「 いやだ、秋川雅史さんじゃないのつ!! 」
ニヘドンも慌ててシャリーン。。。。。。。。。。。
( それがこの記事のトップの写真ですわい。)
秋川雅史さんの格好良い事と言ったら・・・・・。
これは正しく、スターのオーラ!!
予想もしなかった秋川雅史さんとの接近遭遇にニヘドンは脳貧血を起こし、フラダンスを踊ってしまいました。
怪しい素振りの女と思ったのか、秋川さんがニヘドンに訝しげな視線を送った所に、ニヘドンと目が合ってしまいました。
いやーん、どうしてニヘドンの怪しい瞬間に限って見られちゃうのよー。
でもニヘドンは、彼のプロフェッショナル魂に心を打たれました。
大勢の女子達が放つカメラのフラッシュに嫌な顔もせず、にこやかに対応する姿は神々しくもありました。
彼の隣に立って、一緒に写真を撮るのも、次から次にやって来る女の子達に応じていました。
彼の演奏会じゃないのにですよ。 今回は1私人としてやって来たのに、それでも彼の登場を喜ぶ
ギャル達の為に、自分の時間を提供してあげる紳士振り。
ぐらぐらぐらぐら・・・・・・・・・。 ニヘドンの心も思わず震度7.5。
メガ級の大打撃です。 ( ごめんなさい。 ニヘドンには石田様という心に誓った人が・・・・・・。)
ニヘドンは、もうどうしても彼の側から離れる事が出来ません。
とうとう、スタッフの男性に先導されて、足早に退場して行きました。
でもね、他の人と一緒に写真を撮る合間に、彼がニヘドンの方をチラリ、チラリと何度も盗み見るのよ。
そんなに怪しかったかなあ・・・・・・。
もしかしたら、ニヘドンの指名手配写真が、回っていたのかもしれないなあ・・・・・。
思わぬフォト・セッションに大満足しながら、ニヘドンは今度は壁に貼られた演目リストを
ノートに書き写していました。
この辺りには誰もいません。
他の人達は、皆、フォト・セッションに大興奮し、お互いの写真を見せ合って騒いでいたり、
きよりんのサイン会に並んでいたからです。
サイン会の列は長かった!
壁に沿う様に真っ直ぐに伸びた列が、壁にぶつかる所で直角に曲がり、
そのまま又どんどん伸びて、また壁にぶつかる所で直角に曲がり・・・・・・。
ニヘドンは今日はサイン会は諦めです。
きよりんは、配布されたプログラムとは違う曲を演奏する人なので、
今日も沢山、ノートに書き込まなければならず、書く作業に手間取ってしまいました。
ニヘドンの左側に男性が立ちました。
「 いやー、本当に良かったわよー。 」
ニヘドンは思わず顔を上げて、その声の主を見ました。
「 うげげげげ! 」
その人は一体誰でしょうか?
ヒント1. 髪が長い。
ヒント2. 髪は金色に染めている。
ヒント3. フリーで仕事をしている。
ヒント4. 音楽関係の仕事もする事がある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ え、まさか・・・・・・まさか・・・・・・・・・・・
ここに書いちゃって又怒られませんかね?
ふふ。 大丈夫ですよ。 假屋崎省吾さんの事ですよ!
彼は2008年11月の「 ジュルナル・ド・ショパン 」の初日と最終日にもロビーで遭遇。
でもジュルナル・ド・ショパンの時は、假屋崎省吾先生のフラワー作品の展示がありましたから、
言わばお仕事での登場。 きちんとスーツを着てのお越しでした。
今回、きよりんの演奏会には全くの個人的な趣味で来てたみたいで、
ユニークなコミカルな和柄の長袖Tシャツという出で立ちでした。
右を見ても左を見ても、有名人にぶつかる、きよりんの演奏会。
大興奮でございました。
***** 「 きよりんリサイタルは有名人サロン 」 ・ 完 **********
2009年06月18日
Fw:「 マリア・カラスの真実 」

2009年06月17日(水)
映画タイトル :
「 マリア・カラスの真実 」
監督 : フィリップ・コーリー
製作年 : 2007年
製作国 : フランス
鑑賞館 : シネマ・ジャック&ベティ
料金 : 1,000円 ( レディースデー )
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
うーん。
(^。^;)
最初にお断りしておくけど、ニヘドン、マリア・カラスはあんまり好きじゃないんです。
顔だとか、生き方とか、考え方が好きじゃないんじゃなくて…。
歌い方が好きになれないんです。
オペラ歌手の歌い方が好きじゃないって、それ、根底から好きじゃないですよね。
もし、マリア・カラスの大ファンの方が、これを読んじゃったら、御免なさい。
マリア・カラスはニヘドンが生まれた1962年には既に絶頂期は過ぎていた人なので、彼女の歌声に馴染みが無かったと云うのが1番大きな理由だと思います。
マリア・カラスのCDも1枚も持っていないし。
このドキュメンタリー映画では、マリア・カラス本人の舞台映像やインタビュー映像、写真等々を繋げた構成になっています。
彼女が歌ったオペラの名曲も沢山かかります。
これだけマリア・カラスの歌声を集中的に聞いたのは、ニヘドンは初めての経験でした。
で見終わって感じた事。
「 あ、やっぱし、ニヘドンはマリア・カラスの歌声好きじゃないし。」
(-.-;)
録音技術に原因が有るのかもしれません。
歌唱法に時代差が有るのかもしれません。
マリア・カラス本人には全く原因は無いと思いますよ。
オペラ全幕を通して聞いてみなければ、確かな事は言えないのですが、でも今更マリア・カラスの出演作を3時間掛けて見る時間が有ったら、2009年の今をときめくスター・シンガー達の出演作品を見たいなぁ。
具体的に言うと、ルネ・フレミングとか。
( かなりミーハーみたいで言うの恥ずかしいんですが… 恥 )
もう1つ、映画の撮り方にも甚だ疑問が有ります。
ニヘドンはドキュメンタリー映画は好きでよく見ます。
個人にターゲットを絞ったドキュメンタリー映画って、取り上げた人物の魅力をあまねく紹介するものだと思っています。
だから、映画を見る前は全く知らなかった人物なのに、映画を見終わった後は、すっかりその人物の虜になっている事が多いです。
他人を虜にする映画を撮る為には、監督がその素材( 人物 )に興味や愛情を持っていないと説得力の有る映画にはなりませんよね。
だから今までニヘドンが見て来たドキュメンタリー映画は、何れも、監督の並々ならぬ好奇心や愛情が感じられたものです。
往々にして、その人物のスキャンダラスな部分も描かれます。
「 人間的にどうよ、それ? 」と云う部分もえぐられたりもします。
そういうマイナス面を割り引いても、映画を見終わった後には、描かれた人物に対する親近感を持つのが常です。
では、この 「 マリア・カラスの真実 」はどうだったのでしょうか?
余りマリア・カラスを好きでなかったニヘドンが、映画を見終わった後も、やっぱり好きになれていません。
ま、ドキュメンタリー映画の役割は、観客に親近感を持たせるだけではないと言われたら、それまでですけど。
直ぐに感動する為に生まれて来た様なニヘドンに感動を与えなかったドキュメンタリー映画って云うのもなぁ…。
感動したかったんです。私。本当は…。
マイケル・ムーア監督の 「 シッコ 」ですらニヘドンを感動させたのに。
ローリング・ストーンズの元メンバーを描いた映画 「 ブライアン・ジョーンズ 」ですら、ドラッグ漬けの生活を映像で見せつけられたのに嫌悪感はまるで無かった。
逆に、実に人間的だと思ってブライアン・ジョーンズに対する同情心が強く芽生えたものです。
マリア・カラスは、この映画の中で、失意の中で孤独に死ぬ所で終わります。
それが真実なんだから仕方が有りません。
でも、この映画の描き方は、生い立ちから成功するまでが、ほんのちょっとで、長い時間を掛けて、マリア・カラスの没落を描いている様な気がします。
「 真実 」とは、良いも悪いも取り混ぜて「 真実 」だろうに、この映画は 「 ネガティブな真実 」の描写に傾いています。
他人を落としめて、それが幸福なタイプの人間なら、この映画を楽しめるでしょうか?
でも映画を見る事によって幸福になりたい女の子達には受けない映画だと思いました。
もしかしたらマリア・カラスの強気で、敵を作ってでも自分の信念を曲げない部分がニヘドンによく似ていて、それがこの映画を受け入れられない理由かもしれませんが…。
Posted by ニヘドン at
00:38
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2009年06月17日
お知らせ 「 殺人2 - 殺人から革命へ - 」

神沢敦子さんの 「 殺人 」企画第2弾が催される。
神沢敦子さんとはmixi で知り合った。 何かのきっかけで、コメントのやり取りが始まり、
私の感じ方に共感を持ってくれた神沢敦子さんからのマイミク申請を受けて以来のお付き合いだ。
昨年「 殺人 」企画第1弾で、初めて生身の神沢敦子さんを拝見した。
「 フツーの人 」だった。
mixi に書いている余りにもこの世の不条理に耐え切れない繊細な感覚を宿した魂の持ち主とは
思えない程に、外見は普通だった。
そして彼女のステージ・パフォーマンスはクレイジーだった。
ニヘドンはこの日、神沢敦子さんに2度裏切られた。
この裏切りは、嬉しい裏切りだった。 もっとやって欲しいと思った。
やっと来たよ。 第2弾!!
さあ、みんなで行くべ!!
おどろおどろしいタイトルからは想像も出来ない、心優しき人々が集うイベントだ。
昨年、二へドンが行って無事だったのだから、( 笑 )大丈夫。
日々、心が傷つけられているのに何も反論出来ずにいる方、気がつかなかった振りをしてやり過ごそうとしている方、
何とも居心地の良い空間を、神沢敦子さんと、そのお仲間達が創出してくれる。
「 そう思っているのは私1人じゃなかった! 」と嬉し涙が頬を伝うのは必至。
前回は、神沢敦子さんの元カレのエピソードまで飛び出し、失恋体質のニヘドンは共感の嵐にのたうち回った。
この機会を逃すな!!
***********************************
神沢敦子企画「殺人ーこんな世界は最悪だ!もう殺すしかないー」第二弾
「殺人2ー殺人から革命へー」
トークありライブありの、パンクでアナーキーで妖しく、かつ大真面目な企画
【日時】2009年7月4日(土) 開場18:00 開演18:30
【会場】阿佐ヶ谷ロフトAhttp://www.loft-prj.co.jp/lofta/map.html
【入場料】予約1000円 当日1200円(共に飲食代別)
チケットはロフトAウェブ予約と電話予約で受付中!
電話予約:03-5929-3445(ロフトA)
web予約:http://www.loft-prj.co.jp/lofta/ から
出演者に直接予約も、承り中!
神沢敦子ホームページ:http://homepage.mac.com/kamizawaatsuko/
前売り予約、ミクシィメッセージでも、予約承ります。
+++++++++++
日々様々に送られてくる、「お前なんか死んで当然!」というメッセージ。
そんな中で殺意に燃え上がること、それは「自然な人情」だ。
だが世界は「殺意を持つ奴等は、ガス室送りへ!」と、残酷に連呼し続ける。
皆が人情を抑圧し、血も涙も失っているから、
弱者が一人で孤独に「殺人」という最悪の形で、
「血と涙」を流さねばならない羽目に陥る。
だが、心無い「左翼にも右翼にも絶望」し、「殺意」に身を焦がすのは、
きっと君だけじゃない。
「殺意という心と心」で繋がろう。
「殺意による連帯」を!
「殺意」を新たなる革命の原動力へと、変換してゆこうではないか!
+++++++++++
【出演】
神沢敦子
半年間、無差別殺人衝動に駆られ続けた過去を持つ。
2000年1月、AGUA GALAの「ハムレット・マシーン」に出演後、
様々なアーティスト達と、コラボレーション。
赤木智弘
論文「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争」
で論議を呼んだ、左翼批判などで有名な論客。
著書に、『若者を見殺しにする国―私を戦争に向かわせるものは何か』など。
山田惣
ベニート・ムッソリーニとファン・ペロンの思想に影響され、
ファシストを名乗る活動家。
ファシズムによる社会変革を目指す政治結社「黒い旅団」団長
ぺぺ長谷川
「だめ」な有様を仕方のないことと捉え、
そこを立脚地にして生き直そうとして誕生した、
オルタナティブな生き方模索集団「だめ連」メンバー。
著書に、『だめ連宣言!』
市野善也
元ひきこもりの、生きづらさ系を中心とする幅広い社会活動を展開する、活動家。
著書に、「ひきこもりの社会理論」
鈴木峻
ユニット「阿呆船」や宮西敬三とのコラボレーションなどで活躍する、
サックス吹き兼ボイスパフォーマー。 音楽のみでの参加。
伊藤まく
灰野敬二さんとのユニット「沙無座」などで活躍する、ノイズミュージシャン。
ジャパノイズイベント などを主催。音楽のみでの参加。
***** 「 お知らせ 「 殺人2 - 殺人から革命へ - 」 」 ・ 完 ********
2009年06月17日
ニヘドン孤軍奮闘中

写真は逆光で何が写っているか分からなくなってしまった失敗作。
(-o-;)
横浜ワールドポーターズの2階のテラスに有る「 顔出し看板 」です。
横浜開国博 Y-150 のキャラクターの 「 たねまる 」が可愛いらしく、幾重にも重なる波のデザインも感動的です。
全国津々浦々に何千とある顔出し看板ですが、この開国博記念の顔出し看板は、ベスト10に入る芸術性を持っていると思います。
ただ置いてある場所が、外を臨むテラスと云う写真の素人には不向きな所なので、綺麗な写真を撮るにはどうしたら良いのか、皆さん行って研究してみて下さい。
もし綺麗な写真が撮れたらニヘドンに送って下さいな。
それを見てニヘドンはじだんだ踏んで悔しがりますから。
(`□´)
さて、昨日からニヘドン邸で、なかなか有能な働き振りをみせてくれている
執事のセバスチャンが一足早い夏季休暇を取りまして、
故郷の台北に帰省中です。
セバスチャンは台北で大いに羽根を伸ばしている事でしょう。
一方、屋敷に取り残されたニヘドンは・・・・・・・・・・・・・・・・。
なかなか大変なんでございますよ!
今まで執事のセバスチャンがやっていた諸々の事をニヘドンが1人でやらなければ
なりませんからね。
何しろ、朝起きる所から緊張の連続ですよ!
「 奥様、お目覚めの時間でございます。 」と、寝ぼけ眼をスッキリさせる為の
ちょっぴり酸味の有るハワイアン・コナ・コーヒーのポットを持って
起こしに来てくれる人がいないのだから!!
夜中12:00を回ってからが、落ち着いてPCに向かってブログ記事に取り掛かれるので、
寝るのは早くても01:00。
記事書きに熱中すると02:00 や 03:00 就寝は当たり前のニヘドンに
06:00起きは辛いのですよ。
でも今朝は目覚ましのスヌーズ機能の2回目で身体を起こす事に成功!! やったー!!
今日もやるべき事が沢山有るので、やる事を書き出してみます。
1. 仕事の報告書をあげる事。( 締め切りは06月07日だった。 おいおい!)
→ 2009.06.17.(水) 11:58 書き上げて郵便局で投函して来た!!
やれば出来るじゃん!!
この報告書は毎月07日に投函するお約束になっているのですが、どうも・・・・・。
月末まで出来なくて、とうとう担当者が自宅まで取りに乗り込んで来た事もあったからなあ。
2. コインランドリーの大型洗濯機でイケメンを丸洗いする。 ← 意味不明。( 爆 )
→ 2009.06.17.(水) 10:30 終了!! 干した!!
3. ヴァイオリンのエクササイズ ( pms テキスト 2巻35ページのエクササイズ 2番 )
超・難しくて1週間経っても1小節すら弾けてない。
これを特訓! 何とか8小説を、やっつけてしまいたい!!
→ 出かける前の10分だけ、練習をしました。
「 毎日、少しずつ 」を実践出来た!!
4. 15:00~ シネマ・ジャック&ベティにて映画 「 マリア・カラスの真実 」を見る。
→ 「 もう見なくてもいい。 」と弱気にもなったが、行った。 見れた。
5. 東京文化会館にて清塚信也クンのリサイタル 「 ピアノ・クロニクル 」を聞きに行く。
→ 行った。 楽しかった!
6. 書きかけ放置のブログ記事を少しは先へ進める。
( 今、自分が書いていて凄く楽しいと思えるのが 2009.04.18の
神奈川フィルの「 アメリカン・クラシックス 」です。
ちょっとは進んでいるから読んでねー! )
→ これだけは17日のうちには出来なかった。 18日に頑張るべい。
よし! 書き出したからには、頑張るぞー!
さっき執事のセバスチャン宛の宅配便の荷物を受け取った!!
こんな雑用を片付けながらも、ブログ記事が先に進むじゃないか!! よし!!
梅雨に入り、屋根の無いベランダに洗濯物を干すかどうか毎日頭を悩ましています。
何しろニヘドン、ほとんど外出中だからね。
今日は14:00に家を出る前に洗濯物を取り込む事が出来ました。
執事のセバスチャンがいなくても、ニヘドンいろいろな事が1人で出来るじゃん。
( 執事のセバスチャンがいないから、いろいろな事が出来るのか・・・・!?
今まで、彼が足手まといだったのか?
いや、ニヘドンに自立精神が芽生えたと、そういう事にしておこう。)
***** 「 ニヘドン孤軍奮闘中 」 ・ 完 *************
2009年06月16日
レストランポートでお昼ご飯

大分前から気になっていたんです。
ジャックモールから、みなとみらいホールに向かって歩く時、左手の歩道に
「 ランチ 550円 〜 」と云う立て看板が出ているんですよ。
みなとみらい地区でランチが 550円って破格じゃありませんか!?
Posted by ニヘドン at
23:53
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2009年06月16日
どうながのプレッツェル

朝の読書タイム
読み聞かせ
1年1組 - ジョーカー
1年2組 - プリンセス
1年3組 - 佐藤パセリ
「 どうながプレッツェル 」
( 世界傑作絵本シリーズ
- アメリカの絵本 )
マーグレット・レイ・ぶん
H.A.レイ ・ え
わたなべ しげお ・ やく
福音館書店
1978年10月発行
¥1,155.-
寸法 25.6×19.6×1 cm
読んであげるなら 4歳~
自分で読むなら 小学校低学年~
アマゾン・ランキング 158289位。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
5匹のダックスフントが生まれます。
名前はプレッツェル、パーシバル、ポール、プリシラ、あと何だっけ?
( 今回はメモを取っていなかったのでニヘドンの頭のメモリー容量には入り切れませんでした。 )
何故かプレッツェルだけ、すくすくと月同が伸びます。
世界一月同が長いダックスフントに育ったプレッツェルは、女の子のダックスフントのグレタに恋をし、求愛をします。
グレタは相手にしません。
「 わたし、どうながは嫌いなの。」
プレッツェルは大きな骨をプレゼントします。
グレタは言います。
「 骨は貰っておくわ。
でもわたし、どうながは嫌いなの。」
プレッツェルはボールをプレゼントします。
グレタは返事をします。
「 ボールは貰っておくわ。
でもわたし、どうながは嫌いなの。」
ある日、グレタがボール遊びをしていると、ボールが深い穴に落ちてしまいます。
そのボールを追いかけていたグレタも穴の底に落ちてしまいました!
でも、ずっとグレタを見ていたプレッツェルが助けてくれます。
月同が長いから、何無く助けてあげられちゃった訳。
グレタは、自分の命を救ってくれたプレッツェルの求愛を受け入れて結婚し、翌春、可愛らしい5匹の子犬が生まれましたとさ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「 それ、知ってる〜! 」と云う声が2、3 上がる中 ( こう云うの、やりにくいんだよね。)
本をかざすと、子供達は絵を見ようと、ガタガタと椅子を移動させ、うるさいの何のって。
今年は1年生は、床に座って聞くのではなく、自分たちの席で聞くので、
どうしてもこういう現象が起こってしまいます。
展開のあるストーリーなので、1年生でも子供達は最後まで集中力を切らさずに聞く事が出来ました。
ただ、ニヘドンはあんまり好きなお話ではありません。
自分の実体験に照らし合わせて、「 うんうんうんうん・・・・そうなの! そうなの! 」と首が千切れる程納得出来る内容ではなかった・・・・・・・・ですよね?
この絵本に登場する メス犬のグレタ嬢は、要するに男を、自分にとって都合の良い相手として
選んでませんか?
プレッツェルが助けてくれなかったら、グレタは一生、YES の返事はしなかった訳でしょう?
自分が相手に何かをしてあげられるかどうかという視点がまるで抜け落ちてしまっている所が嫌だな。
この程度の女が、自分を助けてくれたプレッツェルに対する恩を、
果たして何年持ち続ける事が出来るでしょうか?
ん? 子供の絵本にマジ 入って、どうするって!?
そ・・・・そうですよね。 ・・・・・・・・・ はははは。
読み終わった後、担任の先生が今日欠席した児童の連絡帳を見せてくれました。
お母さんからのお手紙が記されていました。
「 今日の読み聞かせをとても楽しみにしていたのに残念ですが 」と書かれていました。
そうなんですよ。
楽しみにされちゃってると、また頑張ってしまうのですよ。
うん、頑張ります!! また、よろしくです!!
***** 「 どうながのプレッツェル 」 ・ 完 ****************
2009年06月15日
襲われた私。

襲われました。
まさかこの年になって
そんな事になるなんて
思ってもみなかったので、
何がどうしてこうなったのか、
皆目、思考がまとまりません。
今の気持ちを一言で表すとするなら
「 よれよれ 」。
今、自宅に向かって坂道を登っている所です。
足元はもつれ、ジーンズは足に貼り付く様に重くまとわりつく。
「 何故、私がこんな目に遭わなければならないのか…。 」
虚ろな目で夜の闇を透かしながら、よろよろと歩きます。
21:00に家を出たんです。 嫁入り前の娘が1人で歩くには遅い時間帯だったのですが、
のっぴきならない事情が有りました。
ローソンチケットで予約を入れたコンサートチケットが有ったんです。
何とチケット引き換え期日を過ぎてしまい、折角の予約が流れてしまったのです。
慌ててローソンチケットに泣きの電話を入れました。
幸い、二へドンが流してしまった席がそのまま手付かずに残っていたので、
再び同じ席に予約を入れました。
今度は何が何でも、チケットをゲットしなければなりません。
ニヘドンの家の近くにはコンビニが沢山在ります。
セブンイレブンが2軒。 スリーエフが1軒。 ファミリーマートが3軒。 サンクスが1軒。
おい。 肝心要のローソンはどこだ?
ローソンはニヘドンの家から徒歩35分の所にありました。
家を出た時に、今にも雨が降りそうだったので、長い傘を手に持って出ました。
駅の近くに差し掛かった所で、糸の様に細い水滴が手の甲にかかりました。
「 ん? 雨? 」 でも傘をさす程の雨の量ではないようです。
そのままローソン店内に入り、チケット代金を支払い、無事にチケットをゲットしました。
駅前のマクドナルドでホットコーヒーを飲んで一息つきます。
襲われました。
ゲリラ豪雨に・・・・・・・。 ( 爆 ) どうせ、そんな事だろうと思った? ( 笑 )
2009年06月15日
CELLO! CELLO! CELLO!

CELLO! CELLO! CELLO!
〜 豊かな表情を奏でる3台のチェロと女神たち 〜
日時 : 2009年06月12日(金)
17:40 開場 18:00 開演
会場 : 横浜みなとみらいホール
レセプションルーム
料金 :1,000円 ( 全自由席 )
出演 : CELLO! CELLO! CELLO!
( チェロ! チェロ! チェロ! )
小泉 ユミ ( こいずみ ゆみ ) / チェロ
高橋 泉 ( たかはし いずみ ) / チェロ
渡辺 靖子 ( わたなべ やすこ ) / チェロ
演目 : 第1部
ヴィヴァルディ / トリオ・ソナタ
シューマン / トロイメライ
ショパン / ドゥムカ
ショパン / バッカナリア
アイルランド民謡 / ロンドンデリーの歌
J.S.バッハ / G線上のアリア
J.S.バッハ / 3声のシンフォニアより 〜 No.1、11、12 〜
休 憩 ( 10 分 )
第2部
G.ビゼー / カルメン組曲
1. 闘牛士
2. ハバネラ
3. トララララ!…
4. セギディーリャ
5. アルカラの竜騎兵
6. ジプシーの踊り
7. 闘牛士の歌
8. 花の歌
9. カルタ占い
10. 前奏曲
アンコール
1. イエスタデイ
2. 子守歌
みなとみらいホールのレセプションルームには、通常の大ホール、小ホールの入り口とは別に、楽屋口から入ります。
小さなエレベーターで6階に上がった所です。
ニヘドンはワークショップや、ボランティアで何度も利用した事が有り、勝手知ったる場所ですが、初めて行かれる方は面喰らうかもしれません。
レセプションルームでのコンサートは初めてです。
一体、どの位の人数の人々が集まるのか予想も出来ませんでした。
するとニヘドンが会場に入った時には既に70人程が座っていました。
石田様のリサイタルに来るお客さんよりも、かなり年齢層が高いみたいです。
90%以上の人々が 50歳は過ぎている様に見受けられます。
レセプションルームはガラス張りの部屋で、みなとみらいの海の景色が絶景です。
インターコンチネンタルホテル、パシフィコ横浜、ベイブリッジと、横浜名物の建造物がすぐ近くに迫り、写真を撮る人には穴場のスポットだと思います。
日差しが強い時はカーテンが下ろされてしまうのですが、もう夕刻の為、カーテンは全開で景色を満喫です。
スタッフが拍手の音頭を取ると、会場の拍手の中、メンバー3人がステージに向かって歩きます。
1番右手が小泉ユミさん。
深緑色のドレスを着て、髪は左右のサイドを後ろで結んでいます。
( 俗に言うサムライ・ヘア ) 。
中央は、渡辺靖子さん。
ロイヤルブルーのドレスを着て、髪はアップにしています。
1番左手がモスグリーンのドレスを着た 高橋泉さん。
髪はポニーテールです。
まず1曲目はヴィヴァルディの「 トリオ・ソナタ 」です。
第1楽章 でビックリ仰天!!
美女トリオから、お父さんの声の様な深い音が飛び出したからです。
楚々とした女性達の姿と、低いチェロの音色のギャップに、ニヘドンの先入観は見事に打ち砕かれました。
考えてみれば、当たり前の事なんですけれどね。
チェロの音は知っていた筈なのに、美女達が出て来ると、ついつい先入観が……。
美人が口を開いたらダミ声だったら、瞬間、のけ反りますよね。
身長が2メートルを越す様な髭モジャの大男が口を開いたらカウンターテナーだったら、違和感を感じてしまいますよね?
そんな感じにビックリしてしまいました。
が、あっという間に慣れました。
目の前の空気がビリビリと振動し身体が揺さぶられます。
第2楽章は、高橋泉さんの、小刻みに動かす弓の切れ味の良い音が耳に残ります。
良いなぁ…。
ヴァイオリンとはまた一味違う響き方が新鮮です!!
第3楽章を聞きながら、ニヘドンは中央に座っている渡辺靖子さんを眺めながら思いました。
( 彼女の雰囲気って、誰か女優さんに似てるよね? )
演奏の音のうねりに思考を泳がせながら、はたと思い当たりました。
( 吉永小百合だ! しかも若い頃の吉永小百合だ! )
そうなると、右側の小泉ユミさんも、女優さんに思えて来ました。
( 誰? キップの良い姉さんタイプ …… …
加賀まりこ さん!? )
3人の内、2人を女優になぞらえたのだから、残る1人、高橋泉さんも誰かに似せなければ! ( 笑 )
Posted by ニヘドン at
15:31
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2009年06月14日
タイ風スパイシーチキンライス

フラワーアレンジ・レッスンの後のランチは ROYAL HOST へ。
余り食欲も無いので、タイ風スパイシーチキンライスのスモールサイズを頂きます。
最近は経費節減の為、ドリンクバーは頼まないのですが、今日は午前中に雨が上がり、気温もうなぎ昇りという感じで無性に喉が乾いたのでドリンクバーも頼みました。
まずはウェイトレスさんが運んで来てくれたグラスの水を一気飲み。
そしてドリンクバー・コーナーでカモミール紅茶を淹れました。
3分以上、時間を掛けて抽出し( ニヘドンは苦い位が好き。)
カモミールのかぐわしい香りを満喫します。
カモミール紅茶を飲むのは久し振りです。
美味しい。美味しい。
余りの美味しさに、ホットなのに、グビグビ飲んでしまいました。
さあ、肝心のタイ風スパイシーチキンライスが運ばれて来ました。
白いご飯の上に鶏挽き肉
****************
[ お知らせ ]
実はニヘドンは、hama1 以外にも、ブログをいくつか持っております。
他のブログは余り更新していないのですが・・・・・・・・。
livedoor blog に 「 タチの悪いマネ対策委員会 」というブログも作っています。
これは当初、タチの悪いマネを糾弾する為に作ったブログなのですが、
程度の低い人間を相手にすると、こちらに程度の低さが感染するといけないので、
タイトルはそのままで最近は普通のブログ記事を書いています。
2009.06.14.(日)に、
「 映画の裏側 - ビジネスとしての映画を覗く 」という非常に有意義なシンポジウムに
参加して来ました。
そのシンポジウムの概略を書いていますので、ご興味がお有りの方は是非お読み下さいませ。
http://blog.livedoor.jp/taisakuiinkai/archives/51210357.html
***************************
2009年06月14日
コブズ・クァルテット “ トレップ ”

大阪国際室内楽フェスタ・予選
B - 1
Entry # 617
グループ名 : コブズ・クァルテット “ トレップ ”
参加国 : カザフスタン
メンバー : アルマット・サイザン / コブズ他
ガウハル・クリシュベコヴァ / コブズ他
ザリナ・マカノヴァ / コブズ他
アルクアット・カザクバイエフ / コブズ他
プロフィール : 2003年10月に結成。カザフスタンに公式訪問で訪れた様々な招待客を招いた一流のホールで公演し、大成功を収めた。
2005年にはカザフスタン、アスタナ市で行われた国際フェスティバル、“ シャビット・インスピレーション ”や、オーストラリア、シドニーの国際フェスティバルに参加。
2006年にはスペインの“ アジア ”国際フェスティバルに参加し、バルセロナ演劇学校やマドリッドの芸術文化センターなどでコンサートを行った。
予選演奏曲目 : カザフスタン民謡 / クイ
K.シデバイェフ / カラケメール
A.カザクバイエフ / インスピレーション、タティンベットのメロディ
カザフスタン民謡 / 輝くバヤン
N.トレンディェフ / 白鳥
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
このグループは、名前と顔が一致しません。(^_^;)
カザフスタンの方の名前は、どれが男性名でどれが女性名かすらも分からないのです。
男性2人は東洋人の容貌をしており、女性2人はロシア人の血が入っているでしょ?と思える程に彫りが深い顔立ちをしています。
1曲目はカザフスタン民謡の「 クイ 」です。
琴のミニサイズみたいな楽器を女性2名が担当し、コブズを男性2名が担当します。
コブズは二こを小さくした様な楽器です。
男性達は白いシャツの上に紺色のベルベットのスーツを着ています。
女性達は鮮やかなロイヤルブルーのロングスカートです。
上衣は民族調のデザインです。
彼女達の衣装を一言で何と表現したら良いのだろう。
モンゴルっぽくもあるし、兎に角エキゾチック。
コブズの音色は、淡い音を長く長く引きずる様に伸ばして行きます。
ウェットな感性の持ち主には、これは堪まりません!
もし、今後、死ねまでの間に、1つの楽器の音しか聞いちゃ駄目と言われたら、ニヘドンはこのコブズを選びたいと思います。
ツボに嵌りました。
コンクール入選までには至らないかもしれないけれど、世界の音楽シーンの1つの在り方として、ずっと大切にして行きたいクァルテットだと思いました。
2曲目は、「 カラケメール 」と云うテンポの速い軽快な曲です。
左端の男性は、( 名前は何と云うのだろうか? ) 口でくわえて、指で弾じく小さな楽器に持ち替えて演奏しました。
次の曲は、「 インスピレーション、タティンベットのメロディ 」です。
子守歌の様に人々をリラックスさせます。
昼ご飯の後じゃなくて良かったー!!
お腹いっぱいの状態で、こんな気持ちの良い音楽を聞いたら、テキメンに深〜い眠りの世界に誘なわれてしまうでしょう。
4人の奏者達も左右に身体を揺らしてシンクロするから、それを見ていると思わず催眠状態に…?
最初は4人のメンバー全員がコブズを演奏していました。
ゆっくりのテンポの前半からガラリとテンポ・アップしました。
途中で女性が1人、手の平に隠れてしまう様な小さい笛を吹きます。
生憎二へドンは民族楽器の名前は皆目分からないので何の楽器だかは分かりません。
又、最後にテンポが戻り、そっと音楽が終わりました。
この「 そっと 」感が胸をキューンとさせます。
4曲目がカザフスタン民謡の「 輝くパヤン 」です。
左端の男性1人が、コブズでしばらく風の音を奏でます。
身体中の血がザワザワしました。
木のドアが開く音、動物達の咆哮・・・・・・・大自然の音をたった1台の楽器で見事に現わします。
凄い表現力。
こうして聞くと、弦楽器の音は、大自然の音に1番近いのかもしれないと思いました。
楽器は音を出すのではないのですね。 楽器は喋るんですよ。
二胡で馬の嘶きを演奏するのを聞いた事があって、その時にも余りにも本物の馬の嘶きに
聞こえたのでたまげた余りついつい笑ってしまいましたが・・・・。
最後は「 白鳥 」です。
サン=サーンスの白鳥ではなく、N.トレンディエフという人の作曲です。
4人全員でビヨン、ビヨンと、弦を弾いて不思議な音でホールを満たして行きます。
右端の男性が時折、パーカッションも担当します。
今までの4曲は、ウェットな音色を聞かせてくれましたが、この曲は勇猛な闘いの歌という感じです。
女性の歌声も入り、カザフスタンへの郷愁もたっぷり感じちゃいます。
ニヘドンは、民族的なものは意識的に保存していくべきだと考えているので、
このコブズ・クァルテット “ トレップ ” には、何とか決勝戦まで残ってもらいたかったのです。
ニヘドンの祈りも空しく、彼らは予選で落ちてしまいました。
残念ですが、またの機会に是非来日公演をしてもらいたいなあ・・・・。
100点満点中80点。
***** 「 コブズ・クァルテット “ トレップ ” 」 ****************
2009年06月13日
ソリスティ・ディ・バッソ

2008年05月24日(土)
大阪国際室内楽フェスタ・予選
A - 11
Entry # 541
グループ名 : ソリスティ・ディ・バッソ
参加国 : チェコ
メンバー: ペトロ・ポペルカ / ピアノ , コントラバス
ヤン・リスカ / チェロ
プロフィール :
メンバー2人がプラハ音楽院の学生だった2004年に結成。
ヴァレンタ教授( チェコ・フィルハーモニー メンバー ) や クールハン教授 ( パノハ弦楽四重奏団のチェリスト )の指導を受け、1年後コンサート出演を開始。
最近ではチェコ・ラジオで行なった録音が既に放送されている。
チェロとコントラバスのためのレパートリー曲はあまり幅広いとは言えないため、他の曲を編曲するのに加えて、彼らのために特別に作曲された曲を演奏し、成功を収めている。
予選演奏曲 : G.ロッシーニ / チェロとコントラバスのための二重奏曲 二長調
D.ポッパー / チェロとピアノのための小さなロシアの歌による幻想曲 op.43
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ソリスティ・ディ・バッソの2人がステージに姿を現しました。
「 若っかい〜! 」思わずそんな言葉を漏らしてしまう程、若さが漲っています。
まだ2人共、バリバリの20代ですねー。
( 実年齢は分かりませんけれども…。)
しかも2人共 190 cmは有ろうかと云う長身。
目の前のチェロのヤン君は、金髪ですね。
あれ、髪を染めましたか?
プログラムの写真は黒髪ですが…。
1曲目はロッシーニの 「 チェロとコントラバスのための二重奏曲 」です。
第1楽章
チェロの音が滅茶苦茶 良いですわ♪
コントラバスの超絶技巧も見応えたっぷり。
コントラバスは通常、オーケストラの中で 「 縁の下の力持ち 」みたいな感じですが、ソリスティ・バッソのステージでは華やかな主役です。
コントラバスのあの長い指板の上を左手が動く動く。
うーん。コントラバスの音も改めて単独で聞くと実に良い音です。
第2楽章
2人の音は格調高く、演奏前に感じた輝く若さを忘れる程に熟練の音色を聞かせてくれます。
第3楽章
コントラバスとチェロの組み合わせはユニークで、高く評価したい所なんですが、曲全体が今一つ地味かなあ…。
第3楽章は、もうちょっと盛り上がって欲しかったかもです。
2曲目は D.ポッパーの 「 チェロとピアノのための小さなロシアの歌による幻想曲 」です。
コントラバスのペトロ君が、コントラバスを離れてピアノの前に座ります。
今度はピアノを演奏するのです。
第1楽章
チェロの甘く切ない調べが、ホールの空気を しっとりと揺らします。
こんな音を20代の若者が出すなんて反則ぢゃん!!
第2楽章
チェロの色々な弓の技巧が楽しめます。
それよりも何よりも、ペトロ君のピアノが上手い!!
1人の人間がコントラバスもピアノも両方 上手いってどう云う事よ!?
皆さん、音大に入る為に、専攻する楽器の他にピアノは一通り練習する訳だけれど、全く違う楽器が両方共上手いって、ニヘドン的にはあり得ないんですけど!?
そう言えば2年程前、ヴァイオリンの豊嶋さんがヴァイオリンを弾いた直後にヴィオラを弾いて、またヴァイオリンを弾いた時、ニヘドンは本当にビックリしました。
どうして ああ直ぐに頭の切り替えが出来るのでしょうか?
弦楽器に触った事の無い人は、ヴァイオリンとヴィオラは大きさが違うだけと思われる様ですが、違うんですよ。
楽譜の書き方すら、まるで違うので、今のニヘドンにはヴィオラの楽譜は読めないですね。
ペトロ君、偉い!
プロの演奏家としてピアノも弾く。 コントラバスも弾くって、尊敬です!!
第3楽章
軽やかにギャロップしている様な軽快な曲に仕上げました。
なかなか将来が楽しみな2人組でした。
100点満点中 82点。
***** 「 ソリスティ・ディ・バッソ 」 ・ 完 *************
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2009年06月13日
私をストーカー呼ばわりした男さんへ。
今日これから書く記事は、ある特定の個人に宛ててのメッセージです。
ですから、該当者でない方々は読まないで下さい。
公開している以上、読まれても構わないのですが、何の事だか分からなくても当局は一切関知しません。
( 古いなー。)
あ、早とちりする人がいるといけないので、始めにお断りしておきますが、
石田~リンではありません。
該当者でなければ何の腹の足しにもならないと思いますよ。
***************************************
私をストーカー呼ばわりした男さんへ。
こういう趣旨のメッセージをブログ上で公開する事で、あなたはまた激怒する事でしょう。
でも、仕方ありません。
あなたが1対1の話に応じないからです。
逃げの一手だから、あなたの被害妄想がどんどん酷くなっていったのですよ。
皆に、私の公約を宣言した方が、あなたも安心出来るのではと思い、
こんな見っとも無い真似をする事にしました。
お約束
今後、「 ドンドン日記 」上で、あなたの名前は一切出しません。
宣伝、PR等も一切致しません。
( 過去の記事は過去の出来事として、そのまま放置しておきます。)
メールはしません。 電話もしません。 FAXも送りません。 手紙も送りません。
電報も打ちません。 伝書鳩も飛ばしません。 糸電話もしません。
これでご安心いただけましたか?
でも、一方的に私を加害者扱いしている論調は事実と違うという事は公表させて下さい。
最初にメールをして来たのはどちらだったか覚えていますか?
最初に「 電話を下さい 」と言って来たのはどちらだったか忘れてしまいましたか?
「 自宅周りを徘徊している 」との事ですが、自宅周りとは半径何㌔の事を指すのでしょうか?
私は19年前から、横浜に住んでいて、あちこち歩き回っています。
後から横浜へ来られた方に、「 自宅周りを徘徊 」という表現は事実ではないように思われますが?
第3者に、誇張した表現は私の事を故意に貶めるやり方で卑怯です。
私は、あなたの事を許します。 と言うか、私はもっと卑怯な手を使いました。
小細工をして私を排除しようとした、あなたの裏をかいてやろうとして、私は複数の人間に頼んで
あなたにメールを打ってもらいました。
1人だけだと、私との繋がりを見破られるといけないと思い、複数の人に頼みました。
全く疑いもせずに、速攻のお返事をするあなたに開いた口が塞がりませんでした。
「 予想外の反応 」と喜ぶあなたには大変申し訳無いのですけれども、
真相はそう云う事だったのです。
知らない人に気安く返事しちゃ駄目ぢゃん。 お馬鹿さん。
私の事を一生憎んで下さい。
徹底的に終わらせて、あなたを解放してあげます。
7月11日と、8月5日のお仕事頑張って下さいね。
お客さん達が、私が依頼して動員した さくら でない事を祈っています。
そうそう、私は今後も映画とコンサートはやめません。
どこかでばったりと出くわしても、ストーカー呼ばわりはしないで下さいね。
世の中には偶然という事があるものです。
これからも「 多くの皆さんに支えられて 」良いお仕事をなさって下さい。
私にとっては、あなたと出会えた事は大きな意味があった事だし、
あなたが時間を割いて下さった事に大変感謝しています。
ありがとうございました。
そして、さようなら!!
類似品ブログ管理人 ニヘドンより。
***** 「 私をストーカー呼ばわりした男さんへ。 」 ・ 完 *************
ですから、該当者でない方々は読まないで下さい。
公開している以上、読まれても構わないのですが、何の事だか分からなくても当局は一切関知しません。
( 古いなー。)
あ、早とちりする人がいるといけないので、始めにお断りしておきますが、
石田~リンではありません。
該当者でなければ何の腹の足しにもならないと思いますよ。
***************************************
私をストーカー呼ばわりした男さんへ。
こういう趣旨のメッセージをブログ上で公開する事で、あなたはまた激怒する事でしょう。
でも、仕方ありません。
あなたが1対1の話に応じないからです。
逃げの一手だから、あなたの被害妄想がどんどん酷くなっていったのですよ。
皆に、私の公約を宣言した方が、あなたも安心出来るのではと思い、
こんな見っとも無い真似をする事にしました。
お約束
今後、「 ドンドン日記 」上で、あなたの名前は一切出しません。
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( 過去の記事は過去の出来事として、そのまま放置しておきます。)
メールはしません。 電話もしません。 FAXも送りません。 手紙も送りません。
電報も打ちません。 伝書鳩も飛ばしません。 糸電話もしません。
これでご安心いただけましたか?
でも、一方的に私を加害者扱いしている論調は事実と違うという事は公表させて下さい。
最初にメールをして来たのはどちらだったか覚えていますか?
最初に「 電話を下さい 」と言って来たのはどちらだったか忘れてしまいましたか?
「 自宅周りを徘徊している 」との事ですが、自宅周りとは半径何㌔の事を指すのでしょうか?
私は19年前から、横浜に住んでいて、あちこち歩き回っています。
後から横浜へ来られた方に、「 自宅周りを徘徊 」という表現は事実ではないように思われますが?
第3者に、誇張した表現は私の事を故意に貶めるやり方で卑怯です。
私は、あなたの事を許します。 と言うか、私はもっと卑怯な手を使いました。
小細工をして私を排除しようとした、あなたの裏をかいてやろうとして、私は複数の人間に頼んで
あなたにメールを打ってもらいました。
1人だけだと、私との繋がりを見破られるといけないと思い、複数の人に頼みました。
全く疑いもせずに、速攻のお返事をするあなたに開いた口が塞がりませんでした。
「 予想外の反応 」と喜ぶあなたには大変申し訳無いのですけれども、
真相はそう云う事だったのです。
知らない人に気安く返事しちゃ駄目ぢゃん。 お馬鹿さん。
私の事を一生憎んで下さい。
徹底的に終わらせて、あなたを解放してあげます。
7月11日と、8月5日のお仕事頑張って下さいね。
お客さん達が、私が依頼して動員した さくら でない事を祈っています。
そうそう、私は今後も映画とコンサートはやめません。
どこかでばったりと出くわしても、ストーカー呼ばわりはしないで下さいね。
世の中には偶然という事があるものです。
これからも「 多くの皆さんに支えられて 」良いお仕事をなさって下さい。
私にとっては、あなたと出会えた事は大きな意味があった事だし、
あなたが時間を割いて下さった事に大変感謝しています。
ありがとうございました。
そして、さようなら!!
類似品ブログ管理人 ニヘドンより。
***** 「 私をストーカー呼ばわりした男さんへ。 」 ・ 完 *************
Posted by ニヘドン at
01:55
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2009年06月12日
あれやこれやダイジェスト

いかん! 最近ちっともブログの更新が思う様に出来ていない!!
それでは今日は、普段「 ドンドン日記 」に 載せないこまごまとした断片的な事柄を書いてみましょう。
( いえ、決してそれでお茶を濁そうなんて事は有りませんよ!
f^_^; )
その1. 執事のセバスチャンの事。
写真は執事のセバスチャンが庭に植えたチューリップ。
もう花はとっくに終わってしまいましたが、多分また来年も、この球根君達は花を咲かせてくれるでしょう。
このチューリップの向かい側にはサンチュ( 焼き肉を包む菜っぱ )とレタスが植わっています。
これも執事のセバスチャンが植えました。
不思議な事に虫もつかず、毎朝新鮮な産地直送の野菜を食べています。
因みに毎朝、葉っぱを摘んで来るのも執事のセバスチャンの仕事です。
うむ、セバスチャン。ご苦労である。
その2. ヴァイオリン・レッスンの事。
先週の金曜日は、ノートンのブロガーズ・セミナーに出席の為、ヴァイオリンレッスンを初めて欠席してしまいました。
レッスンを1回お休みすると、先に進んでしまった部分を家で自習しなければなりませんからね。
ここがグループレッスンの辛い所でもあります。
でもニヘドンは逆に良い事だと思っています。
自分より遥かに上手なクラスメート達から受けるプレッシャーは、上達の秘訣です。
ニヘドンみたいな血液型O型人間が個人レッスンにしてしまうと、
「 別にプロになる訳じゃないし。」
「 仕事が忙しかったんだから仕方がない。」
「 趣味でそんなに力んで、どんだけ〜? 」
と、屁理屈オンパレードで結局、練習をサボる自分を正当化しようとするでしょう。
「 前のレッスンで何をやったか分からなかったから練習出来なかった。」
なんて言い訳は自分自身にさせません!
そこでセミナーを終えた後、ヤマハ横浜店の教室に行きました。
運良く、前のクラスと次のクラスの間の時間で、先生がロビーにいらっしゃいました。
「 先生、今日のレッスンで何をやったか教えて下さい!」
先生は目を丸くして言いました。
「 ええ!? わざわざ、その為に来たの? 」
へへへへ。
先生は丸テーブルに腰かけて楽譜を広げて丁寧に教えて下さいました。
恐ろしい事に新しく B♭ Major のスケールに突入していました。
ゲゲゲ! 新しいスケールを自分1人で練習するのは心許ないぞ!
おまけにニヘドンが苦手なセカンド・ポジションだとな?
( その後自宅で練習したら、まあまあ安定した音で弾けました。)
B♭ Major のアルペジオにも突入!
先生に指番号を確認しておいたにも関わらず、自宅での練習は酷いものでした。
1音弾く度に楽譜の指番号を睨み付ける有り様。
「 もうニヘドン、アルペジオは要らない。
スケールだけでいい! 」
そんな風に叫びたくなりました。
ヴァイオリンのアルペジオ恐るべし…。
そして来周はレパートリー集の 「 雨にぬれても 」の曲に入ると言われました。
でも家で楽譜を眺めたら、出だしが第1ポジションなのか、第3ポジションなのか分からなかったのです。
結局、「 雨にぬれても 」の予習は全く何も出来ませんでした。 くすん。
その3. ビューティ・エクササイズの事。
毎週金曜日の磯子スポーツセンターのビューティ・エクササイズのクラスに参加しています。
毎期、10回シリーズの体操教室です。
この日が第2期最後の教室でした。
でも二へドンは13:00からのヴァイオリン・レッスンに間に合う様に、前半だけの参加で早退します。
月に3回は、体操を早退しなければならないので、参加費が半分程もったいないのですが、
じゃあ家で自分でエクササイズするかって言うと、全然出来ないので、やはり教室におすがりしなければ。
磯子スポーツセンターには、毎週火曜日のヘルシー・スポーツという体操教室も有って、
二へドンはこちらにも参加しています。
ヘルシー・スポーツは「 体操 」「 運動 」に主眼が置かれたプログラム構成になっています。
金曜日のビューティ・エクササイズは、女性には有り難い「 美しいプロポーション 」作りに主眼が置かれています。
有酸素運動にも、ダンスの要素がふんだんに取り込まれています。
ステップタッチ、チャチャチャ、マンボ、シャッセ、等、リズミカルな音楽と共に身体を動かすのは本当に楽しいです。
この日、二へドンはエクササイズをしながら、ふと中学校のPTAで知り合いになった
ペルー出身のマルガリータの事を思い出していました。
彼女は南米のダンスの一種「 サルサ 」の教室を開いています。
二へドンも一緒に習う様に誘われたのですが、時間が合わずにまだ実現していません。
でもサルサには非常に興味が有ります。
いつかマルガリータのサルサ教室に二へドンも参加出来る日が来るでしょうか?
二へドンは何だかんだ言って、もう10年位、ここの体操教室を続けています。
おかげで筋肉が段々と育って来ました。
最近は1番後ろにニヘドンの立ち位置をキープします。
約60人位いる参加者達の背中を見ながら行います。
後ろから見ていると、きちんと身体が使えている人と、全然使えていない人が一目瞭然です。
肩を回すのでも、全然肩すら回っていない人もおれば、
肩甲骨の付け根から、しっかりと回せている人もいます。
ニヘドンはもう 「 しっかり 」派です。
ニヘドンも10年前は、全然身体が使えていなかったのだろうな。
ヴァイオリンも、早くそうなりたいのです。
「 ○○年前は、私もヴァイオリンが下手だったわよねー。 」と言ってみたいです。
***** 「 あれやこれやダイジェスト 」 ・ 完 ************
2009年06月11日
初夏のテーブルアレンジ

フラワーアレンジ・レッスン
「 初夏のテーブルアレンジ 」
・ パーティー等に相応しいデザイン。
少ない花材でも素敵に見える。
・ 葉物で器の周りをカバーリングを兼ねて包み、緑色のホチキス針で留める。
・ 中央に高さの花を 2〜3本 挿れ、器の周囲には低めにデザインする。
・ アクセントにスチールグラスでデザインに変化を付けて完成。
花材 :
・ ユリ ( オレンジ色 ) 3本
・ ガーベラ ( 黄色 ) 2本
・ ガーベラ ( 赤 ) 1本
・ ニューサイラン ( 剣型の緑色の葉 ) 2本
・ ドラセナ 1本 ( 葉 6枚 )
・ バラ ( クリームピンク ) 5本
・ ミスカンサス ( 緑色と白色のストライプの細い葉 ) 1本
・ ギボウシ ( 緑色の葉 ) 2枚
・ スチールグラス ( ワイヤーみたいに細長い葉 ) 10本
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
製作を終えて :
楽しかったあ〜。
今日はデザインをすると云う目的を成し遂げる事よりも、無意識に湧いて来る感覚に身を任せて完成した作品です。
兎に角、花1輪、葉っぱ1枚を手で触れるのが楽しかった。
頭で考えない分、「 計算された美 」が無い分、ユニークなデザインに仕上がりました。
ニヘドンはこういう作品が好きなので大満足です。
花材として与えられた物は1本も残さず使いました。
ガーベラの赤と黄色のビタミンカラーがニヘドンに元気100倍のパワーを与えてくれました。
おまけにバラの香りの素晴らしい事。
最近は品種改良によって、花の香りも万人受けする甘い無難な香りが増えて来てしまった感があります。
今日のバラの香りは、昔のトイレの芳香剤の様な、ちょっとツンとした香りです。
この香りが苦手な人もいるかもしれませんが、ニヘドンはただ甘いだけの香りより、こっちの方が好きなんです。
レッスン室に馥郁と立ち込めるバラの香りに仮死状態の心も蘇生されます。
フラワーセラピーとアロマセラピーとカラーセラピーで、ニヘドン、(`・ω・´)シャキーン!!
先生からのアドバイス :
後ろ側が壁になってしまっている。
四方見 ( しほうみ )のデザインなので、後ろ側はスチールグラスで動きを付けなさい!

先生のアドバイスに従い、スチールグラスを投入した後ろ側。
四方見は、どちらの方向から見てもOKなデザインなので、日によって正面に向く面を変える事が出来ます。
つまり1つのアレンジで4度美味しいデザインなのです。
スチールグラスはデザインに変化を付けるだけではなく、高さの花を固定させる役目も果たします。
先生からのトリビア :
通常、パーティーのテーブル花は高さ30センチ位にするものだった。
( 向かい側に座った相手の顔が見えるのが条件だった。)
最近は2〜3本の花を高くして、隙間から相手の顔を見るデザインでも許容される様になった。
***** 「 初夏のテーブルアレンジ 」 ・ 完 ***************
2009年06月10日
みなとみらいクラシック・クルーズ vol.3

ランチタイム・クルーズ
日時 : 2009年06月10日(水)
11:30 開場 12:10 開演
会場 : 横浜みなとみらいホール 大ホール
料金 : 800円 ( 全席指定 )
出演 : 大島 文子 ( おおしま あやこ ) / クラリネット
大島 直子 ( おおしま なおこ ) / ピアノ
演目 : プーランク / クラリネット・ソナタ
ショーソン / アンダンテとアレグロ
日本の歌
・ やわらかに ( 詞: 石川啄木 曲: 高田三郎 )
・ 頬につたふ ( 詞: 石川啄木 曲: 高田三郎 )
・ 不来方の ( こずかたの ) ( 詞: 石川啄木 曲: 高田三郎 )
・ 中国地方の子守歌 ( 日本民謡 作・編曲 : 山田耕作 )
・ お菓子と娘 ( 詞: 西條八十 曲: 橋本国彦 )
ミヨー / スカラムーシュ
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今日は、クラリネットとピアノの姉妹デュオのコンサートです。
お姉さんの大島直子さんが ピアノ。
直子さんは白地に黒の植物柄のロングドレスです。
妹の大島文子さんはクラリネットを演奏します。
文子さんは黒いズボンの上に、銀色のラメラメのケープをまとっています。
ケープの裾丈は長さがイレギュラーで、長い部分は膝まで達しています。
1曲目はプーランクのクラリネット・ソナタです。
うおおおおお!!
ゆ…… 油断してしまった!
あううう…。うっかり油断してしまいました!
ニヘドンはクラリネットの音を単独で聞くのは凄い久し振りで、なのでなので思いっ切り油断をしてしまいました。
どがーん!!
ニヘドンの耳と心に大砲が打ち込まれた様な気がします。
ニヘドンは管楽器と弦楽器のどちらを選ぶかと訊かれたら、迷わず弦楽器を選ぶ人です。
ヴァイオリンを習っている訳ですからね。
ヴァイオリンを習っておきながら、
「 実はアタシ、管楽器が好きだったの。」と言えないですよ。
普段から圧倒的に弦楽器の音を耳に入れているニヘドンの耳に、
Posted by ニヘドン at
22:46
│Comments(0)
2009年06月10日
ワンプレートスペシャルランチ

横浜中央図書館に行った後、ランチを取ります。
何だか無性に「 ガス灯 」に行きたくなったので、せっせと野毛坂を下って行きます。
「 ガス灯 」は本町小学校の隣にあるホテル San - ai の1階にある洋食レストランです。
充実の内容なのに1,00円前後で食べられるので、年に数回利用します。
( このレストランが家の近所にあったら、常連客になる事、間違い無し! )
このレストランは穴場です。
「 音楽通り 」と云う、市外からの観光客はまず歩かない細い通りから、さらに奥まった所に有るので、いつも空いています。
今日は、3組程の先客がいました。
「 ガス灯 」のランチタイムは 11:30 から14:00 です。
ニヘドンが「 ガス灯 」に辿り着いたのは 13:40 だったので、些か焦ってしまいました。
( まさか、14:00 丁度までに食べ終われなんて、言われないよね? )
(^_^;)
「 あのー、まだランチ大丈夫ですよね? 」
ニヘドンは50代前半位の女性スタッフに訊ねました。
彼女はチラリと自分の左手首を顔に近付け、腕時計で時刻を確認しました。
「 ええ。ええ。ランチは大丈夫です。」
よし! 食べる! 食べさせて頂きます!
テーブルの上には通常のメニューと共に極めて目の毒な1枚の独立したメニューが置かれていました。
「 横浜開港150周年記念 メニュー 」
うひょ〜。 だから駄目だって。
ニヘドンにこういうものを見せたら間違いなく欲しがるんだから!!
それが写真の
「 ワンプレートスペシャルランチ 」
1,500円です。
6種のおかずがプレートに乗っています。
パン or ライス 、スープ、 デザート、ドリンクも全部セットされています。
つまり10品が1,500円ですから、1品 150円 !!
安い!
しかも電子レンジでチ〜ンの物じゃありません。
ちゃんとコックさんが調理してくれるんですよ。
坪庭の様な中庭を眺めるガラス壁側のテーブルで、ニヘドンの人生において、( 他の人にとってもだけど ) たった1回だけの横浜開港 150周年記念ランチプレートを頂きます。
プレートに乗っているものを1つずつ見て行きましょう。
・ サラダ … レタス、スライスした玉ねぎ、細く切った針人参。オリーブオイルをベースにしたドレッシングが、ちょっと酸っぱくて、妊婦さんでもOK!
・ ポーチド・エッグ …… 平たく“ 温泉卵 ”と言いたい所だけれども、余りにも見目麗しく味付けをしているので思わず横文字を使ってしまいました。
ニヘドンは卵も肉もケーキの生地も硬めが好き!
このポーチド・エッグも、黄味が流れ出ない程度にしっかり固まっていてニヘドン好みです。
これはヨード卵を使っているのでしょうか?
黄味がアフリカのサバンナの地平線に沈む太陽みたいに濃い色をしています。
そしてこれが、緑色のビネガーソースの中に沈んでいるのです。
ソースの中には何やら細かく刻んだものが沢山入っています。
このソースは何なんだろう?
多分ニヘドンは初めて口にした代物と思います。
何のソースか訊いて来なかったのが悔やまれます。
・ サーモンマリネ …… 玉ねぎ、人参、トマトを刻んだものと、ケッパーがトッピングされています。
( このレストランはケッパーがよく使われます。
最近、他のレストランでは余りお目に掛からなくなったので、ケッパー君に出会えるのは嬉しいです。)
・ 野菜のフリッター …… 天ぷらなんですけど、「 開港 」っぽくフリッターと言う言葉を使ってみました。
( 天ぷらとフリッターの違い位、分かっているから、わざわざ指摘するコメントは不要です。)
☆ じゃがいも1口サイズ
☆ カボチャ1口サイズ、
☆ アスパラ 1本、
☆ プチトマト 1個
の4種盛りです。
プチトマトの天ぷらが、めちゃくちゃ美味しかった!!
衣のオイリー感と、トマト内部の酸味が絶妙のマッチング!!
プチトマトなんて、どこの家庭でも常備している定番食材だと思うけれど、プチトマトに衣を付けて揚げると云う発想が目からウロコでした!!
今度ニヘドンも家でやってみようっと。
・ 魚 …… 玉ねぎ、トマトの刻んだものとケッパーがトッピングされています。
Posted by ニヘドン at
14:37
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